こんにちは。
三重大学・地球環境気候学研究室の緒方です。
遅くなりましたが11月13・14日に愛知教育大学で開かれました
平成24年度日本気象協会中部支部研究会のご報告をしたいと思います。
とは言いましても、私が発表したわけではありません。
以前にも当ブログでご紹介されておりましたが、
今年の6月あたりから三重大学の近くにある津高校という高校から3名の優秀な高校生がうちの研究室に通っておりました。
通っていたといっても毎日来るわけではなく、1ヶ月に1回あるかどうかくらいでしょうか?
集中的に来てもらったこともあるので結局何回来てくれたのか私は覚えておりませんが、
我が研究室の醍醐味であるラジオゾンデ観測を体験してもらったり、その解析を体験してもらったり、
他にも研究室に所属している大学生たちがどんな研究をしているのか、
学生たちが大学でどんな生活をしているのかなどを聞いてもらったりしました。
彼女たちは興味本位でこの研究室を訪れていたわけではありません。
SSHというカリキュラムで三重大学・立花研究室を訪れたことが始まりです。
実は毎年このような企画には参加させていただいているのですが、
これまではゾンデ観測を体験してもらって…立花先生の話を聞いたり、気象の話を聞いたり…。
まぁそのくらいの企画でした。
しかし、今年はマンネリ脱出のため(?)ある大きな目標が立てられました…。
『
気象学会中部支部研究会での発表』
私も以前発表したことがあります。初めてこの会で発表させていただいたのは大学4年生の時です。
高校生が気象関係の学会(研究会)で発表することなんてほとんどないのではないでしょうか?
今回はその高校生たちの発表があった研究会についてご紹介したいと思います。
私はあまり写真を撮らなかったので(
安藤くんが撮影してくれた写真をいくつか使用させていただきました。)
本格的に高校生たちと学会発表用の研究を始めたのは夏の初め頃でしょうか…。
気象のどんなところに興味が有るのか、または立花先生や大学生たちの話を聞いて気象・気候のどのようなところに興味を持ったのかを聞き、
その内容から立花先生がざっくりと研究目標を提案、それにそって最適(?)な研究分野を持つ大学生をサポート役として、3名の高校生それぞれに何人か割り当て高校生と大学生の共同研究は始まりました。
高校生たちが忙しいのはもちろんなのですが(彼女たちは高校2年生なので模試などの試験がたくさんあったみたいです)、研究室でも様々な用事があるのでたくさん時間がとれたわけではありません。
そんな中、立花先生や津高校の先生たちの陰ながらの支援や、
大学生たちのできる限りのサポートと、そしてなにより彼女たちの努力あって、気象学会中部支部研究会で発表することができました。
このブログでは、私が関わらせていただいた大野さんの発表をご紹介したいと思います。
大野さんのタイトルは『
北極振動指数の近年における異常値の増加傾向について』です。
(※安藤くん撮影)
どうなることやらとハラハラ見守っておりましたが、全くの杞憂に終わりました。
発表の声もよく聞こえましたし、内容もよく伝わって来ました。
発表スライドなんて、私たちはプロットしか掲示しなかったのにアニメーション含め綺麗に見やすくまとまっており、
私は一人心のなかで感動の嵐でした!本当に素晴らしかったです。
(※安藤くん撮影)
質問にも臆せず堂々と応えていたように見えました。
発表は3人とも午前中に無事終わったので、
一緒に愛知教育大学の学食で昼食を頂いたのですが、
その時に発表について聞いてみたとこと、
本人の口から「発表は楽しかった。また機会があればやってみたい」という言葉を板開いたときは感無量です。
緊張は全くなかったらしく、会場の空気を存分に楽しんだようです!
何度かSSHに関わらせていただきましたが、今回ほど嬉しかったことはこれまでありませんでした。
彼女らが進学するうえで、発表は避けて通ることはできません。
今回の経験は彼女たちのこれからの大学生活の中で何かしら役に立つことがあるかもしれません。
そうなってくれたらいいなーと思いながら、
最後に津高校のHPでも紹介されていたので、そちらをご紹介しつつ終わりたいと思います。
津高校HPの
こちらのページで紹介されておりました。
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