三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
お久しぶりです。函館へ向かう新幹線の中から失礼いたします。学部3年の岸です。今回は、2026/1/22~2/4(下関→横浜)にかけて水産大の耕洋丸にて行われた日本海観測についてお話します。ちなみに、後ほど別にお話しますが、函館にはこの観測の解析会合のため向かっています。流石に、新幹線は遠いなあとか思いながら地球日記を書いております。前置きはこの辺にして本題にします。
まずは、出港日前日(21日)に積み込み&観測機器の設置作業がありました。事前に観測機器が午後に届くよう送っていたため昼食後、耕洋丸初対面&乗船。耕洋丸の第一印象は、めちゃくちゃでかい!!さらに、中に入ってみると同じような部屋がたくさんあって、階段も何階とかじゃなく、〇〇甲板としか書いてなくて、迷子確定だ、、、観測機器が届く前にいったん自分の部屋に案内してもらい部屋を確認した後は、船内探索をしました。自分の部屋、お風呂、トイレ、食堂は第二甲板、研究室は上甲板(デッキと繋がっている)、出入り口はボートデッキ。ブリッジはボートデッキのさらに2つ上の階。完全に迷子になりそうです。荷物が届いたらいったん全ての荷物を研究室に運び入れました。観測機器など重たい荷物も多かったため、運び込む作業は水産大の学生さんたちが手伝ってくれました。ありがとうございます。そして、観測機器の設置作業を開始。今まで、勢水丸には何回も乗船して機械の設置作業もしていましたが、別の船に設置するのは初めてで少し手こずりました。私はパソコン、点検機などの設置を担当したのですが、設置する場所が思ったより狭いのと、コンセントの場所などの配線系、船が揺れた時に機械が落ちたりしないようにしっかり固定する作業が大変でした。設置作業が終わると下関駅近くの定食屋に夜ご飯を食べに行きました。鯨の定食美味しかったです。
22日、出港日。立花先生と岡さんに見送られ、15時ごろ下関を出発しました。勢水丸以外の観測船に、乗るのが初めてだったため、出港時の様子を新鮮な気持ちで色々な場所を見学させてもらいました。出港をタグボートで手伝ってもらっていたのが、そこまで大きい船だと改めて実感できて印象に残っています。
23日、午前8時30分に一発目の観測開始。ラジオゾンデによる観測経験がないメンバーもいるため、少し早めに準備を始めて丁寧に機械の操作方法などを教えながらの練習観測でした。XCTDの機械が勢水丸のものとは異なり、データの保存を忘れてしまったと思ったら、自動保存される仕組みになっており一安心です。自動保存に慣れすぎて次回勢水丸に乗船するときデータ保存し忘れないように気をつけないとなと思ってます。ここから夜の20:30放球までは3時間おきに放球し、その後は26日の朝6:30まで1時間おきの観測をすることになりました。今回の観測は、水温前線がメインですが、この1時間おきの観測中にはJPCZも横切れるはずです。私はJPCZに興味があるためどんなデータが取れるかワクワクです。
23日夜~26日朝。1時間観測。自衛隊との兼ね合いで平日の昼間は放球しないで欲しいということだったので土日にあたるこの期間に1時間観測。去年夏の三陸沖観測の2ワッチ12時間交代がしんどすぎたことから、今回は2ワッチ4交代制に。どちらのワッチも三陸沖と比較すると思っよりたもしんどくなかったため、今年の夏の三陸沖観測もこのワッチの組み方にしたいなと思いました。話が長くなりそうな予感がするので、この期間に起こった出来事で印象に乗っているのを3つランキング形式で発表します。
第3位。放球失敗率高すぎ事件。体感では3回に1回レベルで失敗しているぐらいに1時間集中観測の後半は失敗率が高かったです。だんだん、このまま行くと確実にゾンデが足りなくなるという話も出たほどです。バルーンが一度上昇してもその後下降してきてしまい着水や、巻き下げの紐が切れるなど原因は様々。オペレーターと放球場所が遠いため、最放球になるたびに揺れる船内を大移動しないといけないのもなかなかしんどいし、めんどくさい、です。西川さん率いるにしかわっちは、バルーンの膨らみが足りないことが原因の1つみたいで、船長さんが提案してくださった、紐でバルーンの大きさを測る作戦を実施し始めてからは成功率ほぼ100%になりました。船長さん、ありがとうございます。
第2位。水温前線見つからない事件。これは、夏の観測でも経験しましたが、やはりモデルは全く当てになりません。しかし、その中でもOSTIAは比較的精度が良いモデルであることが判明しました。陸上支援から色々なモデルを送ってもらっていましたが、だんだんOSTIAしか参考にしなくなりました。それでも、一回水温が下がっても、下がりきらず上昇したりと海面水温は複雑な分布をしているここが分かりました。そこで、測定した海面水温のみを地図上にプロットしたものを紙に印刷し、等値線は観測メンバーが引いてみることにしました。全員でチャレンジしましたが、できたマップは個人差があり興味深かったです。
第1位。デッキ、ツルツル事件。今回の観測中、気温が下がりすぎてデッキが凍りついてしまい、スケートリンクのようにツルツル滑る様になってしまいました。そもそも、デッキが濡れているのは海水であるため凝固点降下は起こっているはずなのに、それでも凍ってしまううことに驚きました。前回(2023年)の観測の際は、揺れは今回よりも酷かったそうですが、デッキが凍ることはなかったらしいです。陸からの情報は一切入ってこないため、日本を襲っている寒気がどれほどのものなのか、どこかで豪雪になっているのかなども全く分かりません。ツルツル滑るデッキで観測していると、船の揺れに合わせてみんなが同じ方向に滑ったり、カオス状態になっていました。普段どんなに船が揺れてもふらついていない乗組員さんも、デッキが凍るのはお手上げらしく滑っていました。滑ったときにつかまるところがないのは危険なので船員さんがデッキ内にロープを張り巡らせてくれました。何度もこのロープに助けられました。ロープを張ってくれた船員さん、ありがとうございます! このような事件がたくさんありましたが、無事1時間観測は終了しました。
26日~30日朝。この期間は夜間観測しかできないため、昼間はintake(船底)で水温を測定するためのクルーズを行ってもらい、夜間にそのデータも参考にしながら観測を行いました。相変わらずデッキは凍ってツルツル滑り、外も寒い中での観測でした。そして、ついに30日午前2時30分の放球を持って日本海側での観測を終了しました。津軽海峡を通る際は寒冷渦に巻き込まれ、1時間程度船外外出禁止の船長命令が発令されました。観測できていたら、面白いデータが取得できたかもしれませんが、危険すぎるのと機材も残り少ないため観測はできませんでした。この瞬間の揺れが今回の乗船中で一番激しかったです。
31日~2月1日。夏の三陸沖観測の下見も兼ねた太平洋側の観測。太平洋側でも日本海と同様にあまりモデルが正しくないことが分かりました。ヘリウム、ゾンデ、XCTD、全ての観測資材を使い切り2月1日に全ての観測終了しました。
2月2日。水大生に向けた船内講義とその後エンジンルームの見学をさせていただきました。普段、勢水丸でも見学する機会が無い場所を見学させていただき、船内で使用する電気や水の管理なども行っていることを知れました。
2月3日。この日は特に何もしていないです。写真を見返しても、富士山、船、錨をおろしている動画ぐらいしかなかったです。浦賀水道航路に入る際は周りに船がたくさんいて、ブリッジを見学しても無線のやり取りがたくさん行われていたり、水産大の学生さんも見張りについていたりしました。
2月4日。横浜へ入港しました。もともと、赤レンガ倉庫の目の前に着港ということは聞いていましたが、あまりにも目の前過ぎてびっくりしました。陸についてからは、船内の荷物の片付けが終わった後は、乗船メンバーでお昼ご飯にお寿司を食べに行きました。横浜といえば中華だと思いますが、下船直前に中華が出たためお寿司になりました。久しぶりに、新鮮なお魚を食べることができたので、めちゃくちゃ美味しかったです。
大変長くなったのですが、今回の地球日記はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
後ほど、函館での観測会合のことも地球日記に投稿する予定なのでお楽しみに!
こんにちは、B4の北原です。11月4日〜8日に福岡国際会議場で行われた日本気象学会2025年度秋季大会について書いていきます。
1日目の午後から開始してはじめのセッションに自身の研究で用いているJRA-3Qに関する専門分科会があり、JRA-3Qの特徴を多く学べて勉強になりました。JRA-3Qのような長期再解析データは衛星観測が始まった1979年前後でデータの質が変わっているといわれているけれど、そのほかにJRA-3Qでは1985年に境界値の海洋データが切り替わったことでその影響が存在する可能性があることが印象に残っています。
2日目は午後に特別講義があり、プログラムに英語で発表が行われると書いてあり、英語があまり聞き取れない自分にとっては退屈な時間になってしまうと捉えたため、午後は博多の街を散策する時間にしました。
3日目の午後に「波と渦による気象・気候の見方」のというタイトルの専門分科会があり、興味のある分野に近く渦や波について様々な手法で解析していて面白い発表で学べたことも多くありました。口頭発表が終わった後の時間に立花先生が司会の研究連絡会があり、そこでは学会とマスメディアが連携する上での問題点についてゲストを呼んで対談をしていました。どのように学会とマスメディアが連携して情報発信を行っているかの紹介があり、取材を受けた研究者の苦労話も多く話されており、マスメディアを通じた情報発信について考えさせられました。
4日目はその日の夕方には北九州からでるフェリーに乗って帰るため、オンラインで午前は2025年の冬に関する専門分科会を、午後は中緯度大気のセッションの発表を聞きました。
今回の反省点としては直前まで移動手段と宿の予約をしていなく、前年の気象学会で夜行バスを行くときに使わないほうがよいと学んだのに、圧倒的に料金を抑えられるため今年も夜行バスにしてしまいました。また、会場近くにお手ごろな価格で宿泊できる場所がなく、いろいろと探した結果としてバスで1時間くらいかかる宗像市の宿から毎日会場に通うということになり、ポスター発表の前までの口頭発表はバスの中で移動しながらオンラインで聴講しました。
次回の気象学会は京都と三重から比較的近場でこのようなことはないと思いたいです。
こんにちは、B4の北原です。
9月5日〜7日に鈴鹿にあるスズカト(三重県立鈴鹿青少年センター)で行われた気象夏の学校2025について書いていきます。去年の気象夏の学校は台風10号(サンサン)の影響によりオンラインで開催されて、今年も台風が近づいているタイミングで不安でしたが、無事に現地開催で行われて良かったです。
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