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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「観測」の記事一覧

やませの頃に観測へ(2026年三陸沖集中観測)

D3天野です。

630日(火)〜712日(日)に、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の新青丸にて、三陸沖をはじめとした黒潮続流周辺の大気海洋観測をしてきました。今回も観測中の様子をメモ日記でお届けします。

※今回もダイジェストムービーを作成しました^^ まだご覧になられていない方は是非ご覧ください! => https://youtu.be/FrlDY1wfjBo

 


【乗船した研究員】

山口凌平 准教授(東京大学)

岡英太郎 教授(東京大学)

小杉如央 主任研究官(気象庁)

杉本周作 教授(東北大学)

高橋直也 助教(新潟大学)

天野未空(三重大学 D3

Tey Cheng Yi(広島大学 D1

八木敬弘(東京大学D1

大森元太(東京大学D1

町勇汰(東京海洋大学M1

岡本侑也(東京大学M1

田波茂樹(東京大学M1

浦勇隼(東京大学M1

中尾優心(新潟大学M1

藤井信宏(マリン・ワーク・ジャパン)

【乗船した船】 

 

新青丸 
- 全長 66m、1635トン
※ 勢水丸はちなみに全長51m、491トン

***メモ日記***

627日(土) 積み込み日

初のJAMSTEC横須賀本部。初めて新青丸に乗船。

新青丸が前の航海から帰ってきたところで、一気に荷下ろし&積み込み。

雨の中で全員でバケツリレー。

驚いたのは、ゾンデ放球用のコンテナをクレーンで積み込んだこと。これ取り外し可能だったのか!
新青丸に所々「大槌」の文字が。母港が大槌だからとのこと。


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30日(火) 1日目 出港日

午前中には乗船し、ゾンデPC等の最終調整。

お昼はJAMSTECの食堂へ。サッカーの試合を見ながらご飯を食べる。

14時出港。研究者の皆さんがお見送りに来てくださり、とても和やかな雰囲気。

数日前の台風が嘘のような良い天気。

新青丸は減揺装置が付いているそうで、揺れが変な感じ&船酔いに弱い私も1日目からご飯が食べられる。嬉しい。

夜には山口主席から航海の概要が説明され、決起会を開催。

 

71日(水) 2日目

朝からオートランチャーのレクチャーを受ける。

XCTDのセットの仕方が特徴的。勢水丸とも耕洋丸とも異なる。

それからネット採取。初めて見る光景に戸惑う。これでプランクトンを取るのか!と。

田波くんがテキパキ動いている、あれよあれよという間に観測が終わる。

続いてCTD ニスキン採水ボトルのセット。採水ボトルフル装備のCTDは迫力がある。CTDのオペレーションも勉強する。それから採水の準備→採水。採水の仕方は、海の中のガスを測るのか、物質を測るのかによってやり方が異なることを知る。

海の化学・生物系の観測は初めてで戸惑いながらも喰らいつく(この日はくたくたになった)

 

72日(木) 3日目 

ワッチがスタート。今回は、03-15時の昼ワッチと、15-03時の夜ワッチの2交代制。化生物系の人はワッチ外(0-24とホワイトボードには書かれている)。

DO滴定を岡さんに教えていただく。滴定をやるのは学部の化学実験以来。その時は手動でやっていたが、今回は自動でやってもらえるので楽。

集中観測の練習も兼ねて、日付が変わった頃からゾンデ観測を実施しようということになる。

 

73日(金) 4日目

諸事情により、ゾンデ観測は中止。仙台港へ緊急入港することに。ワッチは一旦中止。

集中観測へ遅れることが確定するが、仕方がない。切り替えてワッチ関係なく、ゲームをしたり、体を動かしたりする。

船が早く勢水丸に合流できるようにと飛ばしてくれている。→これでこの航海初めて酔う。お昼のマグロのたたき丼食べたかった、、

 

74日(土) 5日目

早朝04:30〜集中観測復帰。遠くに勢水丸のような灯りが見える。今年の勢水丸もにぎやかにやっているかしら。

コンテナ放球、楽だと聞いていたが、リリースボタン・コンテナの開閉、気圧の読み取り、気象要素の撮影と、同時にやることが降りかかってくるのでかなりテンパる。

新青丸では放球位置(右舷or左舷)は船員さんに指示してもらう方式にした。船員の皆さんも観測に慣れていらっしゃる雰囲気があり、とても驚く。こちらが研究に専念できるのでとてもありがたい。


7
5日(日) 6日目

集中観測が続いている。

オートランチャーが不調で、ハンドランチャーでのXCTD投下に変更する。これは勢水丸で何度もやっているのでお手のもの。

電子部と甲板部の皆さんが総出で修理にあたってくださり、ワッチ終わり頃には解決する。

今回は観測中、ブリッジに行くことや船員さんと話す機会が少ないように感じる。船にお願いしたいことについては、主席を通じてC/Oや船長へ伝える。そういった船のルールの違いも楽しんでいる。
今回の観測で、ワッチ間での連絡は「ワッチノート」でやりとりしている。
何時にどの観測をしたとか、こんな不調や失敗があったなどを記録していく。
交換ノートみたいな感じ。

 

76日(月) 7日目

早朝に集中観測終わり。なんとか(私にとっての)コア観測が終了し一安心。データや野帳類の整理を早速行う。昼間はのんびり過ごし、ワッチ終了。

夕方、この観測一慌ただしい測点がくる。CTD&採水、VMPS、ゾンデ、XCTD…目白押しの測点。私は呑気に動画用の映像を撮影させていただく。

 

77日(火) 8日目

北から南への大移動が始まった。

この観測で初めてのCTDオペレーター(遅い)。船員さんたちの味のあるやりとりが面白い。
漂流ブイの準備を初めて行う。ブイにはGPSの機械をつけて流す。麻で出来た布の筒(鯉のぼりのような)をブイにはつけている。紐の長さは20m。これにより、20m深の海流を感じながら流れてくれるらしい。ブイを海に投下するのが意外と難しい。

お昼ご飯は七夕っぽい?華やかなメニュー。


 

78日(水) 9日目

測点についたら、XCTD or CTD。CTDの場合は採水。離脱時に漂流ブイ…観測の流れに慣れてきて、「次の測点これだからこれ準備しておこう」を各自やれるようになってきた。
昨日?一昨日?から昼ワッチでDO滴定じゃんけんが開催される。
最下位は6本、3位は2本、2位は1本滴定を行う。1位はやらずに休憩していて良し。じゃんけんにも熱が入る。岡本くんが勝ち続けている。

 

79日(木) 10日目

黒潮本体が来る?!とブリッジに上がってカメラを設置してみる。

思ったほど見た目ではわからずで少し残念。

採水などもはじめの頃とは異なり、みんな手慣れた様子。

海が信じられないくらい青い。写真が合成したみたいになる。

私があったかいのかなーと思っている横で、環境DNAの皆さんが「綺麗すぎて栄養がなさそう」「魚いなそうな海」と話している。同じ景色でも考えていることが違って面白い。

 

採水後、八木くんに海水をフィルターにかけている様子を撮影させてもらう&環境DNAのことを教えてもらう。環境DNAは、魚類をやっている人と、動物プランクトンについてやっている人に分かれることや、どうやって調べているのか、何がわかっていないのかなどを聞く。ど素人質問にも快く答えてくれてとてもありがたい。

 

710日(金) 11日目

最後の採水を実施。

みんな手慣れてきて、採水が早くなっているだけなのに、「ちゃんとオーバーフローしているか?!」との確認が入る(してます!)。

そして最後のじゃんけん大会。じゃんけん王 岡本が圧勝。最後まで勝ちきれない他3名。

夜ご飯の時にフロンティアの再放送が流れる。みんなで食堂で鑑賞会。

去年の観測を思い出しつつ、今年も無事終わってよかったな〜と思う。

 

この航海中に全員がゲラゲラ笑った語録集を載せたオリジナルTシャツを作ろうという話になる。語録はすでに岡さんが全てメモ済み。デザイン案を出し、みんなにアイデアをもらう。

 

711日(土) 12日目

今日は片付けデー。みんなで洗ったり、運んだり。協力し合いながら。

 

↑観測で使用済みのXCTDの山を記念撮影する岡さん

明日の入港(東北放送の撮影)に向けて、ハビJロゴの看板を作成する。

最後の晩餐、皆さんにオリジナルTシャツと、航海中のスペシャルムービーを公開。喜んでもらえて作った甲斐があった。これを見て、この航海を下船後も思い出したい。

その後、じゃんけん大会スペシャルエディションが開催される。最高に面白くて、たくさん笑った。

 

712日(日) 13日目

10時 塩釜港入港。

準備していたハビJロゴを掲げる&放送にも映り込むことに成功!

雨の中ずっと掲げ続けてくれた岡さんと八木くんありがとうございます!

着岸後は、再び積み下ろし&積み込み。その中で杉本さんと取材対応。お昼ご飯を食べて下船。帰路につく。

 

******

 

今回私は、集中観測中の観測計画を中心になって考えさせていただきました。昨年の観測、解析状況も踏まえつつ、かなり熱を入れて練りました。あとは海と大気の条件を待つばかり…!の状態で、観測前の1ヶ月は毎日祈るように海面水温と天気図を見ていました。 結果(?)、希望通りの条件が揃った状態での観測に成功。昨年の観測の話も含め、頑張ってまとめたいと思います。

 

また、集中観測以外は、一歩兵として、のびのびと過ごさせてもらいました。
その中で動画制作やTシャツ制作もさせてもらい、同ワッチの皆さんを始め、観測メンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。本当に楽しい航海だったなあ。

 

今回の観測の話を、東北放送・岩手放送に取り上げていただいております。是非そちらもチェックしてみてください^^ 

 

東北放送

「暖かいやませになっている」かつて冷害もたらした北東の風は今「暑さをやわらげるぐらい」の存在に 観測で見えた海の変化

=> https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/2798983?display=1

 

岩手放送

冷たく湿った風「やませ」が近い将来「暖かいやませ」に変わるかも?最新の研究現場で記者が見たものは? 岩手

=> https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2806080

新青丸の美味しすぎるご飯の写真を載せて、今回の記事は終わろうと思います。
(1番お気に入りはあんかけチャーハンでした)


ではでは。

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東シナ海観測@かごしま丸

こんにちは。M1の濱口翼です。 これを書いている今は、まさに梅雨の真っ最中です。今年の梅雨入りは平年並みであったので、ようやく普段の梅雨らしさを感じています。昨年は梅雨の期間が全体的に早くかなり異常な年でしたが、7年続いた黒潮大蛇行も終わり、今年は季節の移り変わりもいつも通りのようです。

さて今回は、その梅雨の時期に発生する梅雨前線を主なターゲットとして、6月15日から21日まで鹿児島大学所属の「かごしま丸」で行われた東シナ海観測について書きたいと思います。

初日はかなり穏やかな海況からのスタートとなりました。まずは、今回行うラジオゾンデ観測とXCTD観測の練習を行いました。今回参加した学生は鹿児島大学の実習も兼ねているため、ラジオゾンデ観測の経験がない人が多く、初めは準備に手間取ることも多かったです。しかし、回数を重ねるうちに慣れていき、私から指示を出さなくても自主的に動けるようになってくれました。特に私の班はB4の学生がほとんどだったので、後輩たちの成長を感じられて嬉しかったです。

2日目は一転して、かなり荒れた状態からのスタートでした。近くをメソ低気圧が通過した影響で予定通りに事が進まず、ラジオゾンデ観測の回数は減ってしまいましたが、この日の目的であったゼネライトブイやSVPブイ、水上グライダーを無事に投下することができました。水上グライダーはクレーンを使って下ろすのですが、波が高かったため危うく船体にぶつかる寸前になるなど、少しヒヤッとする場面もありました。

水上グライダー

上は水上グライダー

3日目からはいよいよ60時間連続観測が始まりました。夜までは3時間間隔、夜中は1時間半間隔でラジオゾンデとVMPを使った観測を行う予定でしたが、VMPの圧力センサーに不具合があったようで、途中からラジオゾンデとXCTD観測に切り替わりました。夜中は雨が降ってきましたが問題なく観測が続けられたため、梅雨前線が通過した際のデータがどのように変化するのか、今後の解析が楽しみになりました。また、途中で雷が鳴り積乱雲が通過したようですが、無事にラジオゾンデ観測を実施できて良かったです。

image

4日目の夜は湿度がほぼ100%となっており、霧が発生しているようでした。特に海面水温と表層気温が同じになっており、私の専門でもある「霧」がどのような環境場であったのか、今後詳しく解析してみたいと強く思いました。

5日目、いよいよ60時間連続観測の最終日です。予報が外れて梅雨前線をドンピシャで通過するところでの観測とはなりませんでしたが、前線の南側の空気の流れを捉えることができたようなので大きな収穫でした。また最後には、通常よりも大きなバルーンを作り、みんなで集合写真を撮りました。

6日目は、最後に予定していた甑島でのADCPの設置が悪天候により実施できず残念でしたが、片付けと今回の観測結果の速報会が行われました。

私自身、船上での集中観測は初めてで船酔いしないかが心配でしたが、問題なく最後まで観測をやり遂げることができてホッとしています。 観測に多大なるご協力をいただいた「かごしま丸」の乗組員の皆様、海技士養成プログラム課程の学生の皆様、そして鹿児島大学の中村先生をはじめとした一緒に観測していただいたメンバーの皆さんに心より感謝申し上げます。

私は7月上旬に行われる大槌での観測にも参加する予定なので、そこでも良い結果が得られるよう頑張りたいと思います。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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ゾンデ講習会@三重大学農場

こんにちは! 今年からM1になりました、濱口翼です。
5月もそろそろ終わる頃となり、かなり暑くなってきましたね。急な気温の変化で体調を崩しやすい時期ですので、熱中症には十分注意していきたいところです。

さて、今回は5月20日から22日に行われた「ゾンデ講習会」についてご報告します! 昨年は潮岬で行われましたが、今回は三重大学の農場での開催となり、私は主に運営側として参加しました。北は北海道、南は鹿児島まで全国各地から集まっていただき、とても良い交流の場になったのではないかと思います。

今回の講習会は、前半に「7月上旬の三陸沖集中観測に参加するメンバー」、後半に「東シナ海での集中観測に参加するメンバー」を対象に行われました。

私は主に前半日程で、事実上のTA(ティーチングアシスタント)として参加しました。 事前の天気予報は雨でしたが、幸いにも降られることはなく、ラジオゾンデを放球するには比較的良いコンディションでした。

ラジオゾンデ観測は、データを取得する「オペレーター」と、実際にゾンデを飛ばす「放球班」に分かれて作業を行います。私が担当した学生は、オペレーター作業は順調だったものの、はじめは放球準備にかなり手間取っている様子でした。 無理もありません。バルーン、パラシュート、タコ糸、そしてラジオゾンデと取り付けるものが多く、器用さが求められるからです。「私も最初は同じように苦労したな……」と懐かしく思い出していました。 しかし、最後には素早く放球できるまでに上達してくれたので、教える立場としてとても嬉しく、やりがいを感じました。夜の懇親会では他大学の同期といろいろな話ができ、とても楽しい時間を過ごせました。

後半戦は、私自身が今後「かごしま丸」に乗船予定ということもあり、ご挨拶と少しのお手伝いのつもりで顔を出しました。 ところが、「パラシュートが足りない!」というまさかの連絡が。急いで大学に戻ってパラシュートを調達し、雨が降るなか農場へとトンボ返りしました。

「かごしま丸」での観測は、他とは違う専用のソフトを使用します。少しでも慣れておこうとオペレーター操作に挑戦してみたところ、ゾンデの点検作業が少し面倒だと感じました。それでもすぐに慣れることができたので、実際の観測でも問題なく対応できそうです。

最終日は、気象研の加藤さんがいらっしゃいました。そこで、「かごしま丸」で使うソフトを用いたゾンデ放球のレクチャーをさせていただきました。 加藤さんは「かなり久しぶり」とおっしゃっていましたが、1回実践しただけですぐに感覚を取り戻されていたので、無事に教えることができてホッとしました。 さらに、加藤さんからは「エマグラム」の見方を直接教えていただき、非常に勉強になりました。今年の観測では、すぐにエマグラムによる解釈を実践できるようにしていきたいです!


今回のゾンデ講習会は「教えること」がメインでしたが、講習生たちが自力で放球できるまで成長してくれたので、開催した意義は大いにあったと感じています。 今年は「かごしま丸」と「大槌」の2ヶ所での観測に参加します。どちらの現場でも「濱口がいてよかった!」と思ってもらえるような立ち回りができるよう頑張ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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念願の日本海観測2026@耕洋丸に参加して

お久しぶりです。函館へ向かう新幹線の中から失礼いたします。学部3年の岸です。今回は、2026/1/22~2/4(下関→横浜)にかけて水産大の耕洋丸にて行われた日本海観測についてお話します。ちなみに、後ほど別にお話しますが、函館にはこの観測の解析会合のため向かっています。流石に、新幹線は遠いなあとか思いながら地球日記を書いております。前置きはこの辺にして本題にします。

まずは、出港日前日(21日)に積み込み&観測機器の設置作業がありました。事前に観測機器が午後に届くよう送っていたため昼食後、耕洋丸初対面&乗船。耕洋丸の第一印象は、めちゃくちゃでかい!!さらに、中に入ってみると同じような部屋がたくさんあって、階段も何階とかじゃなく、〇〇甲板としか書いてなくて、迷子確定だ、、、観測機器が届く前にいったん自分の部屋に案内してもらい部屋を確認した後は、船内探索をしました。自分の部屋、お風呂、トイレ、食堂は第二甲板、研究室は上甲板(デッキと繋がっている)、出入り口はボートデッキ。ブリッジはボートデッキのさらに2つ上の階。完全に迷子になりそうです。荷物が届いたらいったん全ての荷物を研究室に運び入れました。観測機器など重たい荷物も多かったため、運び込む作業は水産大の学生さんたちが手伝ってくれました。ありがとうございます。そして、観測機器の設置作業を開始。今まで、勢水丸には何回も乗船して機械の設置作業もしていましたが、別の船に設置するのは初めてで少し手こずりました。私はパソコン、点検機などの設置を担当したのですが、設置する場所が思ったより狭いのと、コンセントの場所などの配線系、船が揺れた時に機械が落ちたりしないようにしっかり固定する作業が大変でした。設置作業が終わると下関駅近くの定食屋に夜ご飯を食べに行きました。鯨の定食美味しかったです。

22日、出港日。立花先生と岡さんに見送られ、15時ごろ下関を出発しました。勢水丸以外の観測船に、乗るのが初めてだったため、出港時の様子を新鮮な気持ちで色々な場所を見学させてもらいました。出港をタグボートで手伝ってもらっていたのが、そこまで大きい船だと改めて実感できて印象に残っています。

23日、午前8時30分に一発目の観測開始。ラジオゾンデによる観測経験がないメンバーもいるため、少し早めに準備を始めて丁寧に機械の操作方法などを教えながらの練習観測でした。XCTDの機械が勢水丸のものとは異なり、データの保存を忘れてしまったと思ったら、自動保存される仕組みになっており一安心です。自動保存に慣れすぎて次回勢水丸に乗船するときデータ保存し忘れないように気をつけないとなと思ってます。ここから夜の20:30放球までは3時間おきに放球し、その後は26日の朝6:30まで1時間おきの観測をすることになりました。今回の観測は、水温前線がメインですが、この1時間おきの観測中にはJPCZも横切れるはずです。私はJPCZに興味があるためどんなデータが取れるかワクワクです。

23日夜~26日朝。1時間観測。自衛隊との兼ね合いで平日の昼間は放球しないで欲しいということだったので土日にあたるこの期間に1時間観測。去年夏の三陸沖観測の2ワッチ12時間交代がしんどすぎたことから、今回は2ワッチ4交代制に。どちらのワッチも三陸沖と比較すると思っよりたもしんどくなかったため、今年の夏の三陸沖観測もこのワッチの組み方にしたいなと思いました。話が長くなりそうな予感がするので、この期間に起こった出来事で印象に乗っているのを3つランキング形式で発表します。

第3位。放球失敗率高すぎ事件。体感では3回に1回レベルで失敗しているぐらいに1時間集中観測の後半は失敗率が高かったです。だんだん、このまま行くと確実にゾンデが足りなくなるという話も出たほどです。バルーンが一度上昇してもその後下降してきてしまい着水や、巻き下げの紐が切れるなど原因は様々。オペレーターと放球場所が遠いため、最放球になるたびに揺れる船内を大移動しないといけないのもなかなかしんどいし、めんどくさい、です。西川さん率いるにしかわっちは、バルーンの膨らみが足りないことが原因の1つみたいで、船長さんが提案してくださった、紐でバルーンの大きさを測る作戦を実施し始めてからは成功率ほぼ100%になりました。船長さん、ありがとうございます。

第2位。水温前線見つからない事件。これは、夏の観測でも経験しましたが、やはりモデルは全く当てになりません。しかし、その中でもOSTIAは比較的精度が良いモデルであることが判明しました。陸上支援から色々なモデルを送ってもらっていましたが、だんだんOSTIAしか参考にしなくなりました。それでも、一回水温が下がっても、下がりきらず上昇したりと海面水温は複雑な分布をしているここが分かりました。そこで、測定した海面水温のみを地図上にプロットしたものを紙に印刷し、等値線は観測メンバーが引いてみることにしました。全員でチャレンジしましたが、できたマップは個人差があり興味深かったです。

第1位。デッキ、ツルツル事件。今回の観測中、気温が下がりすぎてデッキが凍りついてしまい、スケートリンクのようにツルツル滑る様になってしまいました。そもそも、デッキが濡れているのは海水であるため凝固点降下は起こっているはずなのに、それでも凍ってしまううことに驚きました。前回(2023年)の観測の際は、揺れは今回よりも酷かったそうですが、デッキが凍ることはなかったらしいです。陸からの情報は一切入ってこないため、日本を襲っている寒気がどれほどのものなのか、どこかで豪雪になっているのかなども全く分かりません。ツルツル滑るデッキで観測していると、船の揺れに合わせてみんなが同じ方向に滑ったり、カオス状態になっていました。普段どんなに船が揺れてもふらついていない乗組員さんも、デッキが凍るのはお手上げらしく滑っていました。滑ったときにつかまるところがないのは危険なので船員さんがデッキ内にロープを張り巡らせてくれました。何度もこのロープに助けられました。ロープを張ってくれた船員さん、ありがとうございます! このような事件がたくさんありましたが、無事1時間観測は終了しました。

26日~30日朝。この期間は夜間観測しかできないため、昼間はintake(船底)で水温を測定するためのクルーズを行ってもらい、夜間にそのデータも参考にしながら観測を行いました。相変わらずデッキは凍ってツルツル滑り、外も寒い中での観測でした。そして、ついに30日午前2時30分の放球を持って日本海側での観測を終了しました。津軽海峡を通る際は寒冷渦に巻き込まれ、1時間程度船外外出禁止の船長命令が発令されました。観測できていたら、面白いデータが取得できたかもしれませんが、危険すぎるのと機材も残り少ないため観測はできませんでした。この瞬間の揺れが今回の乗船中で一番激しかったです。

31日~2月1日。夏の三陸沖観測の下見も兼ねた太平洋側の観測。太平洋側でも日本海と同様にあまりモデルが正しくないことが分かりました。ヘリウム、ゾンデ、XCTD、全ての観測資材を使い切り2月1日に全ての観測終了しました。

2月2日。水大生に向けた船内講義とその後エンジンルームの見学をさせていただきました。普段、勢水丸でも見学する機会が無い場所を見学させていただき、船内で使用する電気や水の管理なども行っていることを知れました。

2月3日。この日は特に何もしていないです。写真を見返しても、富士山、船、錨をおろしている動画ぐらいしかなかったです。浦賀水道航路に入る際は周りに船がたくさんいて、ブリッジを見学しても無線のやり取りがたくさん行われていたり、水産大の学生さんも見張りについていたりしました。

2月4日。横浜へ入港しました。もともと、赤レンガ倉庫の目の前に着港ということは聞いていましたが、あまりにも目の前過ぎてびっくりしました。陸についてからは、船内の荷物の片付けが終わった後は、乗船メンバーでお昼ご飯にお寿司を食べに行きました。横浜といえば中華だと思いますが、下船直前に中華が出たためお寿司になりました。久しぶりに、新鮮なお魚を食べることができたので、めちゃくちゃ美味しかったです。

大変長くなったのですが、今回の地球日記はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

後ほど、函館での観測会合のことも地球日記に投稿する予定なのでお楽しみに!

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ラジオゾンデ講習会@潮岬

お久しぶりです。B4の北原です。今年度の地球日記を書けていなっかったので、振り返りながら書いていきます。 

5月8日~9日に和歌山県の潮岬で行われたラジオゾンデ講習会に参加してきました。

8日の午前は所属している班のフリータイムだったので、同じ大学の人と一緒に本州最南端付近を散策しました。観光タワーの展望台や灯台に登り、南に広がる太平洋を眺めたりしていました。午後からは京都大学防災研究所潮岬風力実験所でラジオゾンデ練習会を行いました。晴れていて逆転層が上空に存在しているような天気だったと思います。そのあとにジオパークに移動して、AFESで予報したNetCDFファイルをPythonで可視化する演習が行われました。普段はFortranで解析をしていてPythonはあまり触れていなくて見本のコードを理解して書き換えてみることに苦労しましたが、なんとか時間内にアニメーションのところまでできました。Pythonはモジュールが充実していて便利だと感じていますが、計算がはやく視覚的でより細かい部分をこだわりたいので研究の解析はFortranを使っています。9日はラジオゾンデで観測したデータを解析するための環境作成を行いました。

JRで紀伊半島一周したときに串本を通過したことはありましたが、降り立つのは初めてだったので本州最南端の串本町を観光できてよかったです。

 

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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