三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
こんにちは.B4吉田です.
風が冷たい季節ですね.津市は風が強くてやんなっちゃいます.
11月12-15日の気象学会2024年度秋季大会@つくば国際会議場の日記です.
今回は自分の研究が定まった状態で参加する初めての学会でした.
自分に関係あるところを特に集中して聞くので,メリハリがついて長時間の講演でも疲れにくくなった気がします.
今まで高緯度が好きで熱帯は避けてましたが,自分の研究に関係してきたので真面目に聞きました.
例えば,面白くて印象に残ったのは,多くのモデルはENSOが将来強まると予測しているが,これは温度の上昇具合によって異なるという発表がありました.
将来実験をすると,2℃上昇シナリオくらいまでは強まるが,それ以上は逆に弱まり,周期が短くなります.さらに8℃上昇シナリオとかになると,ペルー沖の冷舌が弱まり東西の温度差がほぼなくなります.とのことです.
温度と単に比例関係にはならないというのが不思議で興味深いですね.
他にも,水槽実験の発表では,高気圧の作り方を覚えてきました.
普通水面に渦を作ると凹むので低気圧しか作れませんが,水とベビーオイルを使うことでなんと凸面を作ることができちゃいます.
粘性と密度の差がキーポイントです.
やりたいですが回転させるろくろだけまだ用意できていません.
あと 鳥たちの気象防災講座 という話も面白かったです.
台風は鳥たちにとっても災害ですが,渡り鳥は台風を感知できるそうです.
GPSで調べると,低周波の風の音などから感知してまわり道する種類と,逆に台風に近寄っていく種類があるそうです.
これは嵐で弱った魚を狙っているという解釈らしいですが,行動範囲が気象現象のスケールを超える鳥ならではの能力ですよね.
人間も飛べたら,天気予報なんて見なくても嵐を感知できる本能が備わっていたんですかね.
学会はこんな感じでした.
たくさんの同期とも出会うことができて嬉しかったです.
刺激をもらうことができて,研究がんばれそうです.
余談ですが,終了後に東京を観光しました.
お台場とかに行った後,先生イチオシの寄席というものに行ってきました.
新宿の末廣亭が雰囲気良さそうだったので入りましたが,とても楽しめました.
人の話を聞くのは,話の組み立てとか独特の空気感とかの個性を感じられて良いものでした.
youtubeとかは編集されるし対面しないので,そこらへんが感じられません.
客層は意外と同年代の女子が多かったです.
お気に入りの落語家を見つけてきましたが,相撲の番付表みたいな達筆で,名前が読めませんでした.あの面白い人は誰だったんだろう..
とりとめのない話ですが,以上です.
最後に高気圧のレシピを載せておきます.
~高気圧(凸な水面)のつくり方~
〇材料
・水
・ベビーオイル
・着色料
・R-1やビンなどつるっとした円柱状の容器(回転させても流れを乱さない)
・ろくろ
〇手順
・液体2つを静かに容器に入れる
・ろくろの中心に正確に置き,回転させる(割と速め)
・完成
密度の小さいベビーオイルは上の層.
最初は粘性の大きいベビーオイルだけが回転し,壁面に張り付くことで水とオイルの境界が上から見て凸面になる(高気圧完成)
そのうち水も回転してくるので,今度は遠心力が強く働く水の方が壁面に張り付き,凹面になる(低気圧完成)