三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
こんにちは、B3の北原です。
3か月ほど時間が経ってしまいましたが、11月27・28日に京都大学で行われた異常気象研究会2024について書いていこうと思います。
この異常気象研究会では2日間で5つのセッションがあり、高低気圧・モンスーンや温暖化、冬の気候についての発表は分かりやすく理解できましたが、その他のセッションでは数式や分からない分野だったりして聞いていて難しい話が多かったです。
また、2日目の昼休みの前にAFESチュートリアルというものがあり、AFESの実行の仕方を実際に動かしながら説明されていました。会場のWi-Fiにつなぐためのコードをもらっていなかったため動かすことができず、また気象モデルも触ったことがなかったためなんとなく聞いていました。AFESは大気大循環モデルで様々な大気のシミュレーションができるので使えるようになりたいと思いました。(後日、研究室でAFESを回してみる会があり、その時は実行できました。)
異常気象研究会は個人的に興味のある分野の発表もあってよかったけれど、全体的に難しい内容が多く理解できなかった発表もありました。なので、難しいことも学んでいってわからないをわかるにして有意義な時間を増やしていきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんにちは,B3の永川です.
今回は2024年12月19日から20日にかけて,名古屋大学で行われた大気海洋相互作用研究会に参加させて頂いたので,その報告を行わせて頂きます.
今回の集会は大気海洋相互作用ということで,大気の海洋から受ける影響といったような研究に加え,大気の影響を受けて変化する海洋の水温や鉛直構造に関しての研究や,海洋の状況に応じた上空の水蒸気や風の場への影響についての研究など,海洋に関しての事柄を軸として行われた発表も多く行われていました.モード水や混合層といったような,普段はたまに耳にする程度といった単語が頻繁に用いられていることがあり,「この言葉の内容ってこういう研究で扱われているんだ!」といったことも多々あってとても面白かったです.
また,この研究集会では一人あたりの発表時間が質疑応答含め30分程度と長めに設定されており,発表内で用いられる用語や研究内容について丁寧に説明されていたため、私にも理解しやすく感じられました.
この集会の中で,印象に残っている研究をいくつか紹介させて頂きます.
まず印象に残っているものとして挙げられるのは,先程に述べたようなモード水に関しての研究です.モード水という言葉を耳にはしたことがありましたが,その実態については今一つ理解できていなかったため,モード水そのものの意味や,水温偏差の移動といった性質など,研究内容のみならず,モード水そのものについても非常に勉強になりました.北部太平洋と熱帯低気圧の関係についての研究などもあり,熱帯低気圧の通過に伴う水温の変化は海洋の鉛直混合による影響が支配的であるということ,またその変化などについて学ぶことができました.
また,光分子効果という光子によって起こる水の蒸発についての研究発表もありました.こちらについてはそのような効果そのものがあることを知らず,とても面白かったです.プログラムからタイトルのみを拝見した際には何らかの熱の話題かと思っていたのですが,実態は水分子に光子が当たることで分子結合が切断されることによって発生する,熱に起因しない水の蒸発のこととして述べられており,強い興味をもって話を聞くことができました.また,この効果によって発生する水分子が海面の直上において蒸発することなどにより,熱輸送なども発生するといったことも知ることができました.
今回の研究集会においては発表時間に加えて質疑応答もかなり長い時間設定されていたため,各発表に対しての質疑応答に関しても掘り下げたところまで行っている印象を受けました.それぞれの質疑応答を通し,特定のモデルの使用理由など,研究においてどのような点に着眼するとよいのか,といったことや,用いられたデータの,発表とは異なる見方から生まれる疑問など,学ぶことも多かったです.
今回はこのあたりで失礼いたします.
ここまで読んで頂きありがとうございました.
こんにちは学部3年の濱口翼です.
昨年11月27日,28日に京都大学防災研究所で開催された異常気象研究会2024に参加しました.私自身異常気象に非常に興味を持っていたため,とても興味深い内容が多かったです.
今回はこの研究会の概要と私自身が興味を持ったものについて記していきたいと思います.
異常気象研究会は毎年京都大学防災研究所で行われているようで,発表者のうち近い内容ごとにセッションが組まれており,そこで各発表者が自分の研究について発表していくという感じでした.
1日目は午後から行われ,モンスーン・低気圧と理論・モデルのセッションがあり,そのあとアイスブレイクがありました.
その中でも特に興味深かったのは全球規模での循環についてです.温暖化の影響に伴って地球の大気循環の1つであるハドレー循環が規模が大きくなっており,熱帯の上昇流が亜熱帯ジェットへつながり,深いハドレー循環になっていることや地域ごとに温度上昇のトレンドを見てみるとサヘルや中東地域では降雨が増えているためか気温があまり上昇しておらず,東南太平洋ではSST(海面表面温度)が地球は温暖化しているのにもかかわらず少し下がっているという内容の発表があり,自分のイメージしていることとはかなりちがうことがとても興味深いなと思いました.
また,モデルを自動で動かしてくれるソフトないしはAIが最近登場し,実際に使ってみた内容の発表がありました.気象予報にスーパーコンピュータが使われているのはかなり有名な話ですが,気象や気候の分野にもAIがすでに登場してきているということには驚いており,私自身の存在意義を失うのではないかと若干ですが危機感を覚えた次第です.
そして,招待講演として気象の理論に関する講演がありました.擬エネルギーなど内容はとても面白かったのですが,勉強不足により理解しきれなかったところがあったので理論について勉強し今回の公演のお話を理解できるようになりたいなと思いました.
2日目は朝から行われ,温暖化,熱帯・大気海洋,冬の気候のセッションとAFESの使い方の簡単なレクチャーが行われました.
特に興味深いと思ったのは2年間長期予測を日本気象協会が提供を開始したことです.熱帯の気象情報を使って日本の長期予測を行っており,熱帯が起因の気象現象に関しては精度がある程度良いとされているが,それ以外の場所が起因の気象現象については精度が悪いと発表がありました.長期予測は難しいといわれているが,ここまで制度の良いものはとても興味深く,ほかの地域の影響を受けるテレコネクションについてさらに知見を広めていきたいなと思いました.
また,AFESのレクチャーではどのようなものに使えるのかといったこのデータの有効活用も教えていただいたので自分の研究で使えそうなら使っていきたいなと思いました.
今回の研究会は自分が興味を持っている内容ばかりで大変勉強になりました.自分が研究したい分野がかなり絞られてきたので今回の研究集会を参考にテーマを決めていきたいなと思いました.
最後までご覧いただきありがとうございました.
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