忍者ブログ

地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

気象夏の学校2024@オンライン

みなさん、こんにちは!
久しぶりの投稿になります、B4の加藤です。

「8/31~9/2にかけて、滋賀県高島市で開催された気象夏の学校へ行ってきました!」と報告したかったのですが、変な寒冷渦と台風の相互作用によりオンライン開催となってしまいました...
ということで、オンライン開催ではありましたが、今回の気象夏の学校について報告します。

【1日目】
招待講演と研究室紹介、懇親会がありました。
招待講演では、京都大学理学研究科教授の向川先生、気象庁大気海洋部 気候情報課の竹村さん、海洋研究開発機構 特任研究員の伊東さんのお話を聞きました。7月に竹村さんの「近畿日本海側にかなりの多雪をもたらす大気の流れの特徴」という論文を読んだばかりだったので、竹村さんの講演は特に新鮮でした。
招待講演後には研究室紹介がありました。どの大学も研究室紹介動画には力がこもっていてかなりネタ要素が多かったのですが、オンラインだったのでダダすべりというような印象でした笑
1日目最後はオンライン上での懇親会となりました。各ルーム4,5人に分かれ、約20分でメンバーがシャッフルされるというような形態でした。久しぶりということもあってか、オンラインでの交流は慣れない(´Д`)

【2日目】
口頭発表・ポスター発表、全体レクなどがありました。
今回が初の学外での発表、しかも口頭でプログラムは最後ということで午後はソワソワすることに...
口頭・ポスターとも、同期や気になる研究発表を中心に聞きに行きました。中でも特に、SOMを使って九州での豪雨時の大気場の特徴を研究されている北大院の若尾さんの研究が興味深かったです。
口頭発表ですが、序盤は緊張したものの問題なく発表することができました。発表を聞いてくださっていた先輩の感想は良かったですが、やはり内容てんこ盛りで流れるように発表してしまうところがあるので、そこは改善する必要があると感じました。またSOMについてどう伝えるかも今後の課題です。
全体レクですが、気象用語を"琵琶語"に翻訳しようというテーマでした。なかなか難しく、あまり良い発想が出てきませんでしたが、他の班員の方のおかげで高得点を取ることができました。
全体レク後は、GatherTown上で他大学の人と交流しました。2日目最後ということで、長時間色々話しましたが、やっぱりオンラインだとなんだか疲れます...

【3日目】
招待講演と閉校式がありました。
招待講演では、慶應義塾大学 環境情報学部 准教授 の宮本先生、日本気象協会 環境・エネルギー事業部の髙木さんのお話を聞きました。特に宮本先生の気象学を好きになったきっかけの研究内容や研究者の道に進んだ過程のお話はとても興味深かったです。ただ前夜、長いことオンライン飲みしていた人もいてか、やや参加者数が少なかった印象でした。
最後閉校式では、表彰や来年度夏学開催校名大への橋渡しなどがありました。今回はオンラインでの開催となりましたが、京大運営の方々の苦労の末、こうして夏学が開催でき、改めて感謝の気持ちです。来年は寒冷渦やら台風が邪魔しませんように"(-""-)"

今回はここまで。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

拍手[1回]

PR

ECHOESサマースクール2024 @ 大久野島

白ウサギ,黒ウサギ,茶ウサギ,三毛ウサギ.仕草も含めてほぼ猫だったな.
キャベツ1玉,全部食べきってもらえて満足です!(余らなくてよかった笑)

お久しぶりです.M2の山田です.
本日は9月23~25日にかけて大久野島で行われたECHOESサマースクール2024について書いていきます.いや~いい島だった.”ぼくの夏休み”感があった笑.

0日目
今回は前日入りをして,他大のM2の方々と岡山~尾道~しまなみ海道を満喫していました!(私の雨男のせいで終始天候はどんよりしていたけど...笑)

尾道ラーメン,未来心の丘,レモンスカッシュ,カキ入りのお好み焼き.
いい思い出たくさんできて幸せです.企画してくれた2人(塚田・藤島)ありがと.



1日目
三島からフェリーで移動.午前中に着いたのでウサギに挨拶を.
むしゃむしゃ食べる姿に癒され,柄になく何度かわいいと言っていたことか...笑

ウサギ,かわいかった~笑

午後からはサマースクール開始!久しぶりに会えた同期もいて良かった!
初日はすぐにポスター発表へ!特に筑波大の方々と議論で盛り上がっていい時間だった.貴重な意見をありがとうございました!

その後は,バイキングにナイトセッション,どちらも楽しかったけど,この日は深夜のウサギ祭りと登山が良かった.
昼間は数匹だったが夜は見渡す限りのウサギ(50匹くらい.少し怖いよ...)
どの子もキャベツの食いつきがよくて,1玉持ってきたのに芯以外綺麗に食べきってくれたよ.まあ,残されても困るからいいけども笑
そして,展望台への登山が楽しすぎた笑.最高の星空で青春だった.

オリオン座がきれいだった.
(ただし,”深夜”,”街灯なし”,”険しい山道”,”光はペンライトのみ”.よく14人怪我なく登りきったよ)

2日目
朝はJAMSTECの野中さんの招待講演から始まり,Hotspotの歴史から,野中さんの学生時代と興味深い話でした.Hotspotの活動の振り返りでは自分の活動も振り返っていて,観測やいろんな研究集会に参加できたのはいい経験だったなと思い返していた.研究室に入る時期はベストだったなと思う.(運がよかったな)

その後は学生の発表が続き,午後からはグループワークをやりました!
昨年よりも比較的作業しやすく,海洋のデータも取り扱いしやすくてよかった.各班のクイズもクオリティーが高く,いい問題ばかりだった.

その後,お酒を入れながらのポスター発表を聞き,バイキングの後には,M2で用意した花火をみんなでしました!
これもまた青春感あってよかった.是非,今後のサマースクールの行事として続けてもらえたらいいな...


3日目
睡眠時間2時間,朝9時からの学生発表の座長をやる,文面だけ見たら不安しかなかったが朝風呂でなんとか目を覚まして乗り切った.
(初座長.フロアが意外とよく見えた.みんな疲れていた笑)

最後に,広島大の岩本さんのお話を聞きました.微粒子の分野は詳しくなかったけどわかりやすい説明で,どうやって観測するかについての話や黒い雲と白い雲の違いについてが特に面白かったな.

以上!ECHOESサマースクールでした!
他の分野の人と直接会って,たくさん話して,研究の視野が広がるのがやっぱりいいなと感じたね.また,他の学生の頑張りはほんと刺激になる.後期は気合い入れ直して朝活していきますか!

解散後,尾道の千光寺にも足を運び,パワーを感じてきました.
数日間,騒いだ後に厳かな場所へ,気持ちも落ち着いていい旅の終わりだった.


ここでのつながりは今後も大切にしたいなと.是非,卒業旅行も企画してくれー!!(2人ともよろしく頼みます笑)

次回は気象学会かな?お楽しみにしていただければ...
またね.

拍手[2回]

ハビタブル日本 A01-2豪雨豪雪班 全体会合@湯ノ口温泉

最近,集会の場所が遠くになればなるほど喜んでいるような気がしている......
こんにちは,M1の滝川です.
今回は6/27~28に湯ノ口で行われたハビタブル日本 A01-2豪雨豪雪班の全体会合について書いていきます.熊野の方は今まで行ったことがなかったので,三重県内ではありますが新鮮な気持ちで会合に向かいました.
会合では主に研究発表,ハビタブル日本の概要紹介,今後の観測・解析計画の議論が行われました.
研究発表について,今回私は聴講で参加しました.班の名にもなっている豪雨豪雪の話だけでなく、将来予測や根底の理論,データの比較など様々な研究について聞くことができました.一応発表時間は決まっていたのですが,場所の雰囲気からなのかゆったり議論が進められていました.たくさんの質疑応答からも議論がどんどん深められていて,とても勉強になる発表会でした.
今回の会合はハビタブル日本の概要,観測の詳細,計画の議論についてもとても盛り上がっていました.特に観測計画の議論については,今ある計画からこれをやろう,この機器を使うのが良いのではないかなど詳細が決まりつつあり,どんどん楽しみになってきました.2年前は乗れなかったけれど,今回の観測は機会があるなら絶対に乗りたいと感じる議論でした.

直前に参加を決めたのですが,温泉でもゆっくりでき,議論もたくさんあった充実した時間を過ごせて,行ってよかったと思います.
今回はここまでにします.ありがとうございました.

拍手[1回]

大槌シンポジウム@大槌沿岸センター

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。

 
8月5日から8月7日まで、大槌シンポジウムへ行ってきました。去年は気象パートのみの参加でしたが今年は海洋パートにも参加してきました。今回はそれについて日記を書いていきます!
 
 大槌シンポジウムが僕にとっての今年初めての発表となりました。今回初出の図もあり、それについて意見も欲しかったので、どんな反応があるか気になっていました。発表の最初に、Journal of Climateに投稿中だと言ったせいなのか、心なしか質問が厳しかったような気がします(大槌シンポジウムってもっとゆるりとした雰囲気だと思ってた!)。それでも、査読者のように厳しく見てくださったんだと、捉えるようにしました。初出の図の説明については、初めて聞いた人でも理解できるようにもっと易しくする必要あるかなと思いました。今後の発表に活かしたいと思います。
 
 今年も大槌シンポジウムには面白い発表がいくつかありました。新潟大の木村さんは、里雪、山雪をもたらす大気循環場が異なることを示していました。特に里雪型は、北極の海氷減少に伴うユーラシアの寒冷化に関連しており、興味深かったです。筑波大の澤さんは、オホーツク海の海氷変動とENSOの関係を研究していましたが、海氷変動の要因を見つけるのは難しそうだと思いました。特にオホーツク海は、アムール川の淡水の影響もありますし、大気の効果なのか、海洋の効果なのかを見極めることが重要だと思いました。
 また、筑波大の同期のお二方は、僕と同じテレコネクションの研究をしており、とても刺激を受けました。懇親会や宿舎でロスビー波やLBMや渦度解析について語り合い、気象の同期の中ではマイノリティな分野だからなのか、同じ話ができてとても親近感が湧き、話に花が咲きました。研究室でテレコネクションの研究をしている人が今いない分、溜まっていたものを吐き出してきました。
 
 大槌シンポジウムの醍醐味はやはり人との交流だと思います。気象や海洋の懇親会、大槌沿岸センターの廊下で開催されるサッカーのミニゲーム、花火、天体観測などなど、たくさんの人と話す機会があり、とても良い刺激を受けました。皆さんあたたかかったなぁとしみじみ思います。自然が豊かな場所で研究会をすると、日々の忙しさから解放されて柔らかくなるのかなと思いました。
 
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

拍手[2回]

新青丸KS-24-10航海@日本海西部対馬暖流域

みなさん、こんにちは!
お久しぶりです。M2の平賀です。
 
6月17日から6月27日まで、KS-24-10新青丸航海へ行ってきました。航海した海域は、日本海西部の対馬暖流域となります。今回はそれについて日記を書いていきます!
 
事前準備
 新青丸航海には、僕と同期の大橋君が乗船しました。まず、6月14日に津から出港場所である函館へ向かいました。そして、翌日訪船し、新青丸に今回の航海で使用する観測機器や荷物などを積み込みました。そして、京大の吉田さんと僕と大橋君との3人で、ラジオゾンデ機器を設置しました。PCの設定や動作確認を行い、問題がないことがわかったので、お昼前に解散になりました。6月17日の出発日まではフリーだったので、ラッキーピエロのハンバーガーや函館塩ラーメンを食べたり、湯の川温泉に行ったり、函館山展望台に行って写真を撮ったりして、航海に向けて英気を養いました。
 
いざ、航海へ
 6月17日の14時ごろ、出港しました。船が動いていることに気が付かないくらいゆっくり岸から離れていきました。函館港を出て、日本海西部の大和堆付近へ向かって出発しました。最初の一日は、向かい風のせいで波が高かったので、船が揺れました。アネロンが効いてるせいで胃が重たいのか船酔いしているのかわかりませんが、1、2日目はとにかく眠くて、ベッドで横になっていました(気持ち悪くはなかったです)。
 
気象観測
 本航海では、気象班と海洋班に分かれて観測を行いました。気象班はゾンデ観測のみを行い、海洋班はCTDや乱流計などを用いて観測を行いました。僕は、気象班に属し、京大の吉田さん・院生一人、大橋君、海洋大の院生二人の6人で観測を行いました。ワッチは、朝型に優しい48ワッチになりました。
 6月18日の23時30分、本航海での一回目のゾンデ放球を行いました。そのあとは、ワッチ通りに動き、3-6時間おきに放球を行いました。19日の5時30分には、僕と海洋大の院生との二人で放球を行いました。学生だけでの放球は初めてでしたので、そわそわ緊張しましたが、無事ゾンデが空高く上がってくれて、データも問題なく取ることができました。ほっと胸をなでおろしました。
 新青丸には、ラジオゾンデ自動放球装置コンテナという素晴らしい機器が搭載されています。僕は、手放球はしたことがありますが、自動放球はまだしたことがありませんでした。写真のようにゾンデをセットし、コンテナの後ろがパカッと開きゾンデが飛んでいきます(ちらっと写っているのはラジオゾンデの本体です)。この自動放球装置のおかげで二人だけのワッチでも難なく放球を行うことができました。しかし、この放球装置は船の左舷側に設置されているため、船の右舷側から風が吹いているときにしか使用できません。特にCTDなどの海洋観測を行っているときはこれに当てはまるため、その時は手放球を行いました。

ここにラジオゾンデをセット!
  

コンテナの後ろがパカッと開く
 
 22日の夕方ごろから低気圧が近づいてきて徐々に風が強くなってきました。23日には低気圧が頭上を通過し、梅雨前線上の低気圧を観測することができました。研究課題は、「日本海西部対馬暖流域における大気・海洋高解像度連続観測による水蒸気輸送過程の実態解明」ですので、ラジオゾンデやマイクロ波放射計を用いて、梅雨前線上の低気圧に流れ込む水蒸気のデータを取れてよかったなと思いました。
 ゾンデ観測は、24日15時30分に終了しました。全部で36発を打ち上げました。また、24日の15時35分から23時まで、乱流フラックス計を作動させながら対馬暖流上を横断して観測を行いました。どんなデータが取れているのか楽しみです!

 
海洋観測
 海洋観測では、以下のような多様な観測が行われていました。
 CTD(計13回)、XCTD(計12回)、Underway CTD(計2回)、乱流計 VMP250(計13回)、現場式濾過装置(1回)、中性浮力型セジメントトラップ(1回)
 僕らは海洋観測を全く行わないため、海洋観測の方たちと交流する機会が少なかったです。初めの方はあまり関わりがなかったのですが、航海後半からは海洋の観測を見学しに行きました。どういう観測機器かを聞いたり、科研費を獲得して自分で観測機器を買えるようになった話を聞いたり、キャリアの話をしたりといろいろな話をして、楽しかったです。

 
船での生活
 船での大きな楽しみは、食事でした。新青丸のご飯は本当に美味しかったです!お刺身、ユッケ、海鮮丼、ラーメン、韓国料理などなど。初日にカニ汁が出てきて衝撃を受け、食事への期待が膨らみましたが、その期待は裏切られることなく最終日まで美味しくご飯を頂くことができました。毎日、7:30、12:00、17:00に出てくるご飯は、船の中での不規則な生活リズムを整えてくれました。
 本航海では学生が8人乗船していたため、学生間での交流も楽しみの一つでした。特に、海洋大の院生二人と京大の院生の方たちとは、深く交流できました。進路の話をしたり、研究の話をしたり、プライベートの話をしたりと非常に楽しかったです。一緒に乗船できてよかったと心から思います。
 最後の方は、海洋観測の学生たちとも交流し、一緒にUNOやババ抜きや神経衰弱をしました。中国人の留学生とも交流し、普段外国の方と交流する機会が少ないのですごく新鮮でした。日本語が得意でない方とは、英語と日本語を混ぜて話しました。自分は英語が得意ではないのですが、意思の疎通ができた時はちょっとした感動を覚えました。英語しゃべれるようになりたい!と思った瞬間でした。
 
船は27日に函館港へ到着しました。11日間という長い航海でしたが、非常に有意義で楽しく乗船することができました。
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

拍手[3回]

最新コメント

[01/11 tropopause]
[09/18 Kajikawa]
[07/25 井上裕介]
[07/25 Kajikawa]
[10/26 緒方]
[10/26 美山]
[10/17 プラダ 店舗]
[10/15 NONAME]
[10/12 juicy couture outlet sales]
[07/11 O型]

Instagram

ブログ内検索

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

三重大学 Live Camera

空の写真 空の写真 空の写真

Twitter

Facebook

LINE

友だち追加
Copyright ©  -- 地球日記 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]