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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

2012年秋気象学会in札幌@緒方

こんにちは。2012年気象学会秋季大会C102で発表させていただいた緒方です。
 
今回は2012年10月3日から5日まで行われた気象学会秋季大会のレポートを書きたいと思います。
 
 
2012/10/02
気象学会は10月3日からだったのですが、私の発表は3日の朝だったため、
2日のうちに移動しておく必要がありました。
 
次の日から気象学会です!
 
 
2012/10/03
 
午前C会場
 
自分の発表の日です…ズ―――(-ω-ll)―――ン
外での発表はちょっと久しぶりだった気がします…。
前日に遊びすぎて完全に準備不足感だったと思いますすみませんでした―!!!
いや、パワポはちゃんとまとめたつもりだったのです…。
”発表”自体の準備不足感です…。うーん…。
頑張ります…。
 
自分の発表の後、別会場で大鹿さん(三重大・M2)の発表があったため、
レーザーポインターを届けるために別会場へダッシュで移動…。
無事に届けて大鹿さんの発表も聞けました。
大鹿さんの発表は”流れ”が大事な印象で、
説明するのが結構大変なイメージがありますが、
なかなかすっきりまとまって発表していたイメージです!
落ち着いてる!
大鹿さんの発表の後は中村さん(極地研)の発表があったのですが、
またレーザーポインターを元の会場に届けるためにその会場を失礼しましたε=ε=ε=┌(;´゚ェ゚)┘
なんというか…レーザーポインターもうひとつくらいあってもいい気がしました。
C会場では大鹿さんの裏番組で佐藤くん(弘前大・M2)の気になる発表もあったのですが、
道に迷ったためorz後半しか聞けませんでした…。北大…広いよ…。
 
ちゃんと藤田くんにレーザーポインターを届けることはできましたε-(´∀`*)ホッ
個人的に堀さん(JAMSTEC)の発表がとても好きで、
今回もさすがだなーと思いながら聞かせていただきました。
そこから学べることは学んでいきたい…。
 
藤田くん(三重大・M1)の発表もありました。
いつもどおりの落ち着いた発表だったと思います。
受けた質問は↓くらいでしょうか?
・2006年の観測でキリや下層風が出てたと思うが、下層風はどうだったのか?
 
安藤くん(三重大・M1)の発表も同じ会場でした。
たんたんとした発表だったかなー?メモリ切れてませんが↓のような質問が出たでしょうか。
・観測に関して。甲板からの影響や、放射関係の観測が行われているのか、熱収支の不均衡問題について。
・水蒸気や、CO2フラックスも似たような結果が見られているのか。
 
他にも気になった発表はいくつかありました。
自分用のメモでもあるので、ちゃんと文になってませんすみません。
 
C112 美山透さん
有意は5%で?
モデルのアンサンブルミーンを使った解析
SSTの勾配がゾーナルな風を強化。
 
C114 早崎先生
NCEP CFS 0.5°メッシュデータ(1979年~)
MIROCは日本海k側の低気圧の再現がJRAとかなり一致している11月と12月。
2月はちょっと…。
 
100W/m2は潜熱フラックス的に非常に大きな差。
 
ここでハタと南極らへんの発表少なさに気がつくわけですが、
別の日にあるかなーっと思っておりました…。
 
 
お昼ごはんを山崎先生(極地研?北大?)や児玉先生(弘前大)や立花先生(三重大)と
三重大生数人と佐藤くん(弘前大)で食べました!
北大のオムライスかなりふわとろで美味しそうで気になりました…。
 
 
午後 D会場
 
モデル系の発表の多い会場を狙ってD会場にいたのですが、
みんなモデルでの再現性の向上を狙った研究が多かったイメージでした。
うー…。モデル系の話は難しい…。
でも自分も研究にモデル使っているので色々頑張りたいです…。
スピンナップを助走と説明していたのにはかなり納得しました。
 
 
ポスターセッション
 
田口さん(JAMSTEC)の夏のシベリア沖の海氷と冬のオホーツクの海氷にある関係。
カギは大気!?海氷の長期変動を大気に絡めたお話だったのですが、とてもおもしろかったです!
田口さんはなつしま観測でもご一緒させていただいて、色々お話が聞けてよかったです。
ポスターセッションでがっつりお話を伺いました!
また研究が進んだらお話が聞きたい…。
 
 
 
夕方 A会場
極地研究連絡会があったため、気象学会若手会には出席しませんでした…。
最初はそれがちょっとさみしかったのですが、
講演を聞いてみたらそんなこと全然感じませんでした!
むしろなんでみんなこの話を聞かなかったのか疑問に思ってしまうほどどの発表面白かったです!
聞き逃した佐藤くん(弘前大)の発表も聞けました(≧ω≦ )
 
 
一人目は北大の杉本さんの発表でした。
はじめに、霧の観測方法から説明してくださいました。
霧はそれぞれの観測所の観測官の方が「霧が出てる!」というウワサを聞きつけたら、
まず例えば釧路の観測所なら屋上に出るそうです。
屋上から特定の建物、あらかじめ距離がわかっている目印の建物、が見えるかどうかで判断するらしいです。
そして、1kmあたりの建物が見えなければ「霧発生!」となるそうです…。
 
北海道では1970年代から夏の霧が減ってきているらしいです。
なれがなぜなのか…、に着目した研究発表でした。
途中、総観規模の循環との比較を見た時に2004年の立花先生の論文も引用されていたりして、
その辺でもアンテナが反応していたのだと思います。
この比較で、いくら観測館の主観が混じっている可能性が否めない霧観測データは、
客観解析データとも高い相関が見られ、かつ、1930年あたりから続いている貴重なデータであるらしいです。
あと、北海道にはいくつか霧発生ポイントとして有名な地域があるそうですが、
それぞれの土地で地形的な効果によるものもあるそうで、一概に同様の変動が見られるわけではないそうな…。
 
 
二人目の佐藤君(弘前大・M2)の発表は海氷のあるなしで雲がどうできるか…。
観測データなどを用いてフラックスを計算したりして色々と説明してくれました。
自分の研究にも関わっていそうだったので、今度あったらスライドいただこうかな…。
私もAGCMのモデルデータではありますがOLRとかもちゃんと見てみたいなーと思いました。
その前にちゃんと動くように(ry
 
最後の三人目は藤吉先生(北大・低温研)の「雲の調べ方」というお話。
極域って感じはしませんでしたが、『雲』という感じの成り立ちから、
大量の雲の写真やレーダーの図、釜石鉱山雲物理実験施設(地底の雲とかかっこいい!)
のお話やグライダーを使った雲底部観測計画、はたまた船のレーダーによる雲の観測の話!?
など、雲に関するお話がいっぱい聞けて、個人的に大興奮でした!
普段、学会で雲の話というと本当に難しい雲物理の話ばかりなイメージだったので、
こういう雲の研究の紹介は本当に心踊りました!
 
 
 
夜は極域連絡会に出ていたメンバーの飲み会にお邪魔させていただきました。
近くにいらした方だと元:気象庁 観測部で気象研の山本さんや堀さん、猪上さん、川村先生、高田さんなどなど…。
学生では佐藤くんや三井くんとご一緒させていただきました!
全部で20人弱いらっしゃったでしょうか…。
ちょっとお名前が把握しきれていないのが申し訳ない限りです。
ここでも研究のことだけでなく、色々ためになるお話を伺うことが出来たので参加してよかったと思います!
色々と失礼な発言をしたかもしれません…。すみませんでした…。
ほっけ…おいしかったです…。
 
 
 
2012/10/04
 
午前 D会場
 
D203の山下さん(環境研)の『海表面温度分布が南極渦に及ぼす影響』という研究にドキッとしました!
山下さんはCCM(化学気候モデル)を用いてmirocの境界条件SSTを全球的に0.7K上げて感度実験を行ったらしい…。
もう一つは東西波数1のSST南北勾配を与えた実験もなさっておりました。
これらを比べることで、SST分布の違いが南極渦強度へ影響を与え、
その大きさは波数1~3が2/3で、残りは波数4~10の非定常擾乱によるものであることがわかったらしい…。
 
 
D206 河谷さんの温暖化に伴うQBOの下降の減少の話が面白かったです。
 
 
 
午後は博物館に行きました。
北海道大学が所持している貴重な品の他に中谷宇吉郎先生の一生についてまとめられた素敵な展示もありました。
本当は札幌市内をめぐったりする予定だったのですが、北大の博物館の展示がとてもおもしろかったので
じっくり時間をかけて巡ってしまい、結局あまり札幌めぐりはしませんでしたー。
いやー。北大って魅力たっぷりです。さすがです。
後ほど町中でお会いした堀さん(JAMSTEC)からお聞きした、
中谷先生から続く素晴らしい先生たちの系譜のお話も個人的に面白かったです!
 
この日はアリマさん(三重大・D2)の誕生日だったので、
夜はアリマさんの誕生日会!を行い、アリマさんの希望でカラオケに向かいました!
いやー。ここでもみんなで盛り上がれたのでとても良かったです。
テンション上って歌いすぎて次の日声が枯れてたのにはちょっと反省しました(〃ゝ艸・)

アリマさん(三重大・D2)と佐藤くん(弘前大・M2)
↑お気に入りの写真。まるで妻子持ち助教授の不倫現場をパパラッチしちゃった気分です!!(*>∀<)
 
2012/10/05
 
午前 D会場
 
大富(三重大・M2)さんの発表がありました!
執筆論文のコマーシャルでしたね!質問は↓くらいだったでしょうか…。
・6Pカリブ海のSST,潜熱は?
・線形モデルは表現できているの?
 
 
この会場では他にも面白い発表がありました。
 
D308 塩竈さん!
アンサンブルがすべてではない!
”より尤もらしいモデルの予測を評価する方法”という考えで独特な考え方だなーと思うとともに、
確かに!とうなずける内容で面白かったです!
 
 
D310 小木さん(JAMSTEC)の発表では2012年の海氷の減少は2007年とメカニズムが違うというお話で、
南極ではなるものの、海氷から大気への影響を研究している見としては大変気になる発表でした!
 
午後には吉岡さん(三重大・M1)の発表もあったのですが、
個人的に自分の研究について他の研究者の方とディスカッションしていたために
聞くことができませんでした…。無念。
でも研究者の方と自分の研究について話せたのはすごく良かったです。
研究頑張らないとなとおもいました。
 
この日の晩は三重大生全員の発表が終わったこともあり、
全員の意見としてパァッと美味しい物が食べたい!でも疲れてるから遠くに行きたくない(´・ω・`)
ということだったので、学会終わりの人ごみに紛れ込んでいた北海道に詳しそうな方々に話しかけて、
北大近くで安くて美味しい寿司屋さんがないか聞きました。
おいしかったです!!!!!情報ありがとうございました!
 
夜はホテルで女子会しました(o´艸`o)てんごくやったわー。

↑嬉しさのあまり写真がぼけてしまいましたwww
 
2012/10/06
 
私以外の三重大生はこの日に帰る予定でした。
 

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5%有意水準

緒方様:気になる発表に加えていただきありがとうございました。はい5%レベルを平均の差が有意であるかどうかに使いました。具体的には
http://ccr.aos.wisc.edu/resources/data_scripts/modeling/data_processing/grads/grads_statsig.php
を参考にしました。

RE:5%有意水準

美山さま
まさかご本人からコメントをいただけるとは思っておりませんでした。
ありがとうございます。参考にさせて頂きます。

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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