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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

海洋学会@清水

こんにちは,にしかわです


遅ればせながら,9月の海洋学会についてレポートしたいと思います

2012年度海洋学会秋季大会は,東海大学の清水キャンパスで行われました
さすが清水看板も凝ってます

8284a974.jpeg



























さてさて,興味深かった研究をいくつかご紹介させていただきます。

東大大気海洋研 伊藤さん
『釧路沖高気圧渦の再生:暖水塊から冷水塊へ』
親潮域で形成された黒潮系の高温・高塩分の高気圧渦が,
2年間で200kmも北上しながら消滅や減衰している。
さらに,冷水を引き込んだ後も表面の高気圧回転は維持され,
冷水性の高気圧渦として再生する。
という,渦の持続過程について示されていました
小さな渦が,形や性質が変われど維持されているということが,
とても興味深かったです。
渦渦が小さいながらも頑張っている姿(?)は,良いですね~

愛媛大 岩崎さん
『黄海・東シナ海における大気海洋相互作用の結合領域モデルによる検証』
冬季の黄海・東シナ海上で風速が弱まる現象について,
大気モデルと結合モデルで再現実験を行い,
その再現性の違いのメカニズムを示されていました。
冬季,冷たい大陸上で高気圧,黄海・東シナ海上で低気圧となり,
大陸から強い季節風が吹くことで,海面が冷却される。
SSTが低下することで,もともとの低気圧が弱まり,
大陸上の高気圧との気圧勾配が小さくなる。
よって,風速が小さくなる。
というメカニズムでした。
大気だけのモデルでは再現されなかった風速の弱まりが,
結合モデルではよく再現されていて,さらにメカニズムもわかりやすく,
大変面白かったです

また,大会3日目には黒潮や大気海洋相互作用のセッションがあり,
興味深い発表が目白押しでした
研究意欲が掻き立てられます

さらに,口頭発表,ポスター発表とも学生が多く,
皆さんすごく面白い研究をしていて,発表もうまくて,
良い刺激になりました

懇親会や,若手会にも参加して,
学生の方々と交流を深められたのも良かったです
みんなで三保の松原行ったのも楽しかった

P9152521.jpg





















そしてそして,9月はあまりお目にかかれないという噂の富士山にも,
ばっちりお会いできて,とても充実した旅となりました

P9162532.jpg





















それでは


 

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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