忍者ブログ

地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

JpGU2024@幕張

こんにちは.昨年卒業して晴れてM1になりました.滝川です.

今回は5/26~/31に幕張メッセで開催されていたJpGU2024に参加してきたことを書いていきます.
昨年は聴講のみで参加したのですが,今年はポスター発表も行いました.昨年参加した時から一度でもここで発表してみたい......!と思っていたので叶えられてよかったです.
また,学会の雰囲気を楽しむなら現地がいいかなあということで,ほぼ全日現地参加してきました.有り余るくらい充実した1週間,貴重でしたね.


~ポスター発表~

私は1日目の中緯度大気海洋相互作用というセッションに申し込みました.初めての英語での資料作成.この表現で海外の方にも伝わるのだろうか,単語はこれで合ってるのか,などなど苦戦しながらもなんとか当日を迎えることができました.

まずはフラッシュトーク.とても緊張してうまく話すことができませんでした.原稿を見ながらの発表だったので大丈夫かなと思っていましたが,やはりそううまくはいきませんね.もう少し練習しておくべきだった......

初っ端からこけ気味でしたが,肝心のポスター発表はというととっても楽しかったです!
たくさんの方に研究を聞いていただき,海域について教えていただいたり,閾値の改善策や主張の裏付け方など様々な意見を頂けました.
あと,分野外の方が発表を聞きに来てくださったのが嬉しかったです.内容からたしかにそうかも,と興味をもっていただけたそうです.
そして発表終盤,最後の最後に外国の方から英語で質問を頂きました.国際学会だし外国の方も来るかもだよな,英語で答えられるようにしようと練習はしていましたがとてもびっくりしました.拙すぎる英語での対応になってしまいましたが,相手の方はok!と返事をしてくださったので伝わっていると思いたいです.


~聴講~

今年は全日現地参加したことから,講演もポスター発表も幅広く見ることができました.
気象気候から海洋について,ごみ問題や地球温暖化問題など様々見ましたが,特に面白いと感じたのは,ゲームエンジンとドローンを用い地形を再現し,配置されたごみを検出するモデルを構築したという研究です.
ゲームエンジンはゲームを作成するだけではなくこういった研究にも使用できるんだという,想像もしなかった組み合わせをとても面白く感じました.
他にも,昨年の猛暑についての報告,成層圏の話,都市気候について,CO₂固定など面白い講演,ポスターを見に行けてよかったです.

今回の学会では,分野内外関係なくたくさんの方と知り合いお話しすることができました.卒業された方,前々から知り合いの同期,先輩にも久々に会うことができてうれしかったです!

学んだことを研究に詰め込み,次の発表に向けて頑張っていこうと思います.
それではここまで,読んでくださりありがとうございました!

拍手[4回]

PR

ユートピア・JpGU@幕張メッセ

お久し振りです.B4になりました,吉田です.
春になって今年は5名の新3年生が新たに仲間入りしました.
先日新歓もして,我々B4は皆先輩風びゅんびゅん丸です.

今回は5/26-31に幕張メッセで開催されたJapan Geoscience Union Meeting (JpGU) 2024に参加してきました.
TOEICの試験を被らせてしまい,初日の中緯度大気海洋相互作用やECHOES交流会に行けなかったことだけが後悔です.
発表とかはなく聴講だけですが,現地参加した感想です.

まずは,JpGU最高でした!
私は地球科学全般に興味があるので,気象以外の分野も数多く聴講させてもらいました.
宇宙惑星科学からSLIMやはやぶさ2のプロジェクトに関する研究,大気水圏科学から雪氷学や海洋科学などの部屋を回り,地元の桜葉漬けに関するポスターも見て,かなりはしゃぎました.
神山先生の新しい本を買って,サインも貰えました.
京大のブースでセミナーがあり,榎本先生のお話を聞くこともできました.
自分の研究テーマに近いこともあって,基礎的なことから勉強させていただきました.
今回は研究テーマを決めてから臨んだ初めての学会でしたが,その意味でも自分の研究に関係ある発表を集中して聞くことができた,濃密な大会でした.
最新の情報を入手出来てこちらは自信がつきましたが,一方発表を聴いたり調べたりするほどに自分と同じような研究は山ほど出てきます.
調べたいことは多いですが,それらが既に解決されていたり,より高度に議論されていたりすると自信が無くなっていくんですよね..
とにかく,研究テーマに対する考えがレベルアップした気がしました.

ポスターセッションの議論も,知識が増えたことで以前より深くすることができて,非常に楽しかったです.
海が思っていたよりも奥深いらしく,PDOの十数年規模SST変動の研究をされている方に説明してもらいましたが,正しく理解するには時間がかかりそうです.
「じゃあこの水温偏差はこれが理由でこんな感じになるんですね.」
「いや,まあそれもそうですけどそれだけじゃなくて,あれとこれと,,いろいろ考えなきゃいけないんです.」
海洋系の人はみんなこんな感じでした.
私の中で大気と海洋の壁は,想像以上に高いようです.

全体を通して,やはり英語は多いのでかなり集中力が要りました.
気象学会の春大会が来年からJpGUに吸収されるみたいな噂も聞きましたが,オンライン開催するよりは私もそっちの方が嬉しいかな.

最後にネカフェのすゝめ.
金欠のため体を休めるのはネットカフェでした.
でもシャワーやマットなど,最低限の設備は充実していて意外と快適です.
料金が時間で決まるので,朝は早起きできますよ.
ケチりすぎたのが火曜の夜,寝る直前までチェックインせず別の場所で待機していましたが,嵐が来てしまい風速10mの中びしょぬれになりながら移動する羽目になりました.

簡単に書き並べましたが,以上です.
今回は若手会だけでなく卒業した人との再会もあり,嬉しかったです.
JpGU,また来たいです!
最後まで読んでいただき,ありがとうございました.

拍手[5回]

日本気象学会秋季大会 松野賞受賞の報告

明けましておめでとうございます,M2天野です.


タイトルの通り,昨年10月に開催された日本気象学会秋季大会にて,松野賞を受賞させていただきました.

今年度,2つ目の賞を受賞することができ,大変嬉しく思うと同時に,身の引き締まる思いです.

 

日頃から熱心にご指導いただいている立花先生には,深く感謝しております.

また,共著者の安藤さん(九州大学),研究議論から雑談までなんでも話せる研究室のメンバー,学生生活を応援してくれている家族や友人,学会・研究集会等で有益なアドバイスをくださる研究者の皆様,他大学の友人…

関係する皆様に心より感謝申し上げます.

 

これに驕らず,修論や,そのほかのテーマについても深めて参りたいと思います.

この度はありがとうございました.


下記サイト・SNSでも,紹介していただいています.

https://www.bio.mie-u.ac.jp/cate/research/awards/post-202309679.html
https://www.mie-u.ac.jp/news/topics/2024/01/post-3065.html

https://x.com/miebioOC/status/1749628838277963878?s=20

https://www.facebook.com/miebioOC


先生との記念写真

賞状と副賞の盾をいただきました

 

 

拍手[2回]

Hotspot2全体会合@東大AORI

昨日は研究室のゼミ納めでした.

あまり寒くないので年末感がないですが,今年もいよいよあと1日ですね.

こんにちは,B4の舩橋です.

 

今年の出来事は今年のうちに・・・ということで,

121日~3日に東京大学柏キャンパスで行われたHotspot2第5回領域全体会議について報告します.

全体的にどんな会だったのか・・・ということについては会議初日にメディア取材があり,ニュース映像にまとめられていたのでこちらをご覧ください.

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000326633.html

 

この研究会で私は初日にポスター発表をさせていただきました.

ポスター発表の時間は2時間もあり,そんなに人が来てくれるかなという不安もありましたが,私の研究「大気海洋の温度差が降雪に与える影響」がプロジェクトテーマと関連する点も多かったからでしょうか,研究代表の野中さんをはじめ京大の榎本さんや吉田さんなど私が一方的に存じ上げている研究者の方々にもお話を聞いていただき大変貴重な機会となりました.北大の富田さんには気団変質に関連するプロセスについて私の疑問を逆に回答していただいたり,データセットに関する知識もご教示して頂いたりしました.北大のGivoさんに聞いていただいた際は英語で自分の研究を伝えようと努力しましたが,なかなか表現したい言葉が見つからずもどかしさを感じることがあったのでもっと勉強したいと思います.9月のYHSサマースクールでも大変お世話になった小川さんにも来ていただき解析のタイムスケールについてしっかり議論させていただきました.これらの方以外にも多くの方に聞いていただき興味を持っていただいたのでとても嬉しく,非常にありがたかったです.現状の考察と今後の展望について,賛同をいただくことが多かったので,新たな解析で結果が出せるよう励みたいと思います.

 

Hotspot25か年のプロジェクトで私は昨年から関わることになりましたが,後半の2年だけでも様々な観測や研究会に参加させていただきました.この枠組みとしての大きなイベントはこれが最後で名残惜しい気持ちが多くありますが,せっかくできた関わりを今後もなにかしらの機会で生かしていければと思います.

 

それでは,来たる2024年もどうぞよろしくお願いいたします.

良いお年を!

拍手[4回]

気象学会2023年度秋季大会@仙台 と 地元紙”河北新報”への記事掲載

M2天野です.

だいぶ前のことになってしまいましたが…

10月23~26日にかけて開催された,気象学会2023年秋季大会@仙台について,記します.

地元宮城県での開催.
実は5年前(?)の気象学会@仙台へも参加している私.
研究室配属前にひとりノコノコ行ったな〜と思い出しながら,また,原点回帰しながら迎えた学会でした.

======

<発表について>

今回ほとんどのセッションの発表が6分+質疑2分.いや〜短い,あっという間でした.

聴く時も,必死に聞いていました.

でないと,すぐ置いていかれるので…いつにも増して集中していたかも?

自分の発表では,一部久々に原稿を作って喋りました.

うまくはまとめたつもりだけども…発表直後は伝わり切ったか正直不明でした.

ですが,先日事務局より,松野賞受賞の連絡をいただきました.
内容が伝わり,また,それを評価していただけたのだと,安堵している今です.

受賞に関しては,後日別投稿にて報告予定です.

詳細:https://www.metsoc.jp/2023/12/16/33550


<そのほか>

いつもは気候システム系の会場にいがちだが,今回は「東北,ヤマセ」などのキーワードに惹かれ,メソ系の発表も聞いて回りました.

(仙台での開催ということもあり,そういった発表が多かった?)

データ解析に加え,富山大の塚田くんのように,実地での観測をやっている人が大半で,だいぶ驚きました(観測屋のみなさんかっこいい).

一方で,海の影響とか,Synopticな視点で見たりはしないのかな?と気になる発表も多数.

Hotspot関連の集会では,当然のように話される,大気・海洋・陸面・雪氷圏etc. が相互作用する,1つのシステムとして考える,というような見方も,

一歩引いて気象分野全体で見ると,当たり前の見方ではないのかなと思ったりもしました.

また,今回の学会の楽しみの一つでもあった,気候形成・変動機構研究連絡会.

島田さんの発表を直接聴講でき,とても嬉しかったです.

ヤマセを,風だけでなく気圧差,下層雲だけでなく下層冷気という視点で解析をする,それを全球的に調べてみたという研究勉強になりました.

また,チェックできていなかった島田さんの論文も知ることが出来たのが良かったです(帰ってきてから早速読んでみました).

来春のヤマセ研究会でもしお会いできたら,もっと議論させていただきたいと思います.

そのためにも今やっている解析ガンガン進めよう…がんばろう

======

<河北新報への掲載>

宮城の「河北新報」という新聞は,東海で言う中日新聞,北海道で言う北海道新聞のような立ち位置.

地元のニュースが多く掲載されていることもあり,多くの県民が購読している新聞.

そんな地元紙に,9月末のプレスリリースの内容を取材していただき,その記事が,ちょうど学会中に掲載されました.

あんなに大きな記事にしていただけると思っていなかったので,先生と大喜び^^

研究のモチベーションの部分(ササニシキについて)も触れていただきました.

学会会場でも沢山の方に「見たよ!」という声をかけていただきました(ありがとうございます!)

また,影響力はすごいもので,親戚,中学高校の先生,地元の方々,疎遠になっていた友人まで連絡をくれました.また頑張る活力がみなぎってきます.

まだご覧になっていない方はぜひご一読ください.

https://kahoku.news/articles/20231023khn000062.html

そのほかのメディア報道に関する情報は,こちらからも確認できます.

https://www.bio.mie-u.ac.jp/cate/happenings/journal-of-climate.html

======

学会内外での論文宣伝に加え,今やっている解析のヒントも多く得られた学会になりました.

来春3月の農業気象学会も仙台開催予定.そちらも楽しみです.

ではまた.

拍手[2回]

最新コメント

[01/11 tropopause]
[09/18 Kajikawa]
[07/25 井上裕介]
[07/25 Kajikawa]
[10/26 緒方]
[10/26 美山]
[10/17 プラダ 店舗]
[10/15 NONAME]
[10/12 juicy couture outlet sales]
[07/11 O型]

Instagram

ブログ内検索

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

三重大学 Live Camera

空の写真 空の写真 空の写真

Twitter

Facebook

LINE

友だち追加
Copyright ©  -- 地球日記 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]