三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
こんにちは!
M2の山本です。
今回は8/14~16に新潟県五泉市の咲花温泉で行われたJPCZ観測についての論文合宿について振り返ります。
今年の冬の観測では、最強の寒波、温かい日本海のコンビネーションにより、素晴らしい観測結果が得られました。その結果についてまとめ、論文の構成を考える合宿が行われました。
咲花温泉は硫黄のにおいがする温泉で色も薄い黄緑色をしており、熱い温泉でした(熱い温泉は苦手なので、入るのはけっこう大変でした…。)。
ですが、浸かると身体が芯から温まるような温泉でとても良かったです。
旅館では大きな1室を会議室として貸し切り、そこで議論をしながら構成を詰めていきました。
今回、特に印象に残ったこととしては完成した論文の抄録のようなものを旅館の女将さんや主人に読んでいただき、読み手が興味を持つ内容かどうかを確かめてもらうという事がありました。
読んでいただいたお二方からは「豪雪地帯に住んでいる者としてインパクトの大きい研究だ」といった感想をいただき、読み手として力強い印象を受けたそうでした。
また、直前にはなりましたが来週行われるYHS(Young Hot Spotters)のサマースクールの会場にもなるということで、一足先に味わうことができました。
温泉、とても良かったです!また来週も思う存分、味わいます!!
P.S. この旅館の温泉は飲める温泉で、温泉水で作った咲花温泉コーヒーもとても美味しかったです!来週のサマースクールの参加者の皆さんにもおすすめしたい!
今回はここまで。読んでくださりありがとうございました!
↑磐越西線咲花駅の駅名標(合宿中はあまり写真撮っておりませんでした…。)
M2天野です.
先月26〜28日に開催された,海洋夏の学校2023@網走に参加してきました.
北海道の夏&オホーツク海!
研究対象域・季節ということもあり,町を歩き,潮風を感じるだけでワクワクしていました.
1年半前に,研究室で流氷観測にきた時とは違い,雪や海氷がない網走!(夏のなので当然ですが)
あの時は,駅前ツルツルだったのになぁと思い出していました.懐かしい.
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〜夏学について〜
海洋若手会関連の集会には,今年度から顔を出すようになりました.
そのため初めてお会いする人の方が多く,少し緊張しながら向かいました.
(JpGU海洋若手会のときに仲良くなった方との再会は嬉しかった!)
今回はなにより招待講演が楽しみでした.
北大の見延さん,富田さん,小川さん,
3人の先生方の,学生時代から現在までの軌跡,その時々に考えていたことなどを知ることができ,今の自分に照らし合わせながら聞いていました.
自分は,目の前の研究を俯瞰して見ることだけで精一杯(それすらもできていないことが多い)のに対し,
先生方は,他者や,気象・気候学に関する研究分野全体を俯瞰して見つめていて,それに対する意見なども持っており,
そういった違いや,先生方の考え等が非常に勉強になりました.
また学生の発表では,ポスター発表数の方が多く,グループを代えながら半日にかけて発表が行われました.
海洋の研究となると,私は分からないことの方が多いので,色々と質問&議論がしやすい形式であったのは,非常にありがたかったです.
北大 吉村くんの北極海メルトポンド,
東北大 三部さんのアルゴデータを用いた海洋鉛直構造の時空間変動
の発表が,印象的でした.
自身の口頭発表では,海洋分野における研究発表が多かったのに対し,説明が不足している点が多かったと反省しています.
(その反省点は修論中間発表に活きたかな?と思っていますが)
〜現地に行ってわかったこと〜
初日,夏学の開始が午後からだったので,午前中は道の駅でママチャリをレンタルし、街中を散策しました.
散策する中で驚いたこと↓
- この日の北海道は最高気温35度.涼しいと思って来た網走なのに,まぁ暑い.
- 北海道の建物の大半は本当にエアコンがない.コンビニが涼しい.立ち寄った網走三吉神社の方が「25度を超えると”暑い”という認識がある場所だから,35度なんてとんでもない.外を歩く日ではない」「ここ10数年で建った家にはエアコンが付いているかもしれないが,たいていの家は″コスパが悪い″という理由でエアコンを付けていない」と話されていた
- 市役所?のようなところから「熱中症に警戒してください.〇〇や△△(市内の施設)にはエアコンがありますので便宜ご利用ください」というアナウンスが,防災無線のようなもので街全体にされていた.所変わればエアコンも珍しい電化製品になるのだなと感じた
- 海水浴をしている人がいた.帰って来てから立花先生に話した所,オホーツク海は冷たくて海水浴するのには向いていないはずなのに…と言っていた.私も入ってくれば良かったと後悔.
カンカン照りだったのものの,夏の北海道にテンションが上がっており,2〜3時間平気で外を歩き回っていました.
おかげでここ数年で1番の日焼けをして帰ってきました…
*****
海洋の面白い研究に触れ,夏の網走を堪能できた3日間になりました.
日焼けで痛い肌も良い思い出.
ではまた.
ドン・ガバチョがお気に入り,M2天野です.
念願,大槌シンポジウムに行ってきました(昨年はコロナで行けなかった).
大気パート・海洋パートともに参加し,また岩手 大槌の自然も感じてきました.
集会をしている部屋から海が見えることと,お昼になると「ひょっこりひょうたん島」のテーマソング?が流れてくるところが,とても気に入りました.
空き時間にひょうたん島(蓬莱島)へ行った時の写真.
*****
今回は2日目,大気パートで発表しました.
この日の朝,先生から,投稿した論文がacceptされたとの連絡が入り(ベストタイミング!),その知らせを皆さんと共有(宣伝)することが出来ました.
「おめでとう」という言葉をたくさんいただき,何年経っても思い出すような,本当に嬉しく,思い出深い1日になりました.
地元東北に戻ってきているタイミングでこの連絡が入ったのも,なにかの縁があるとも思いました.
論文の詳細等については下記をチェックしてみてください.
https://doi.org/10.1175/JCLI-D-23-0191.1
正式に出版されれば,どなたでも読むことができます.
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以下,それぞれのパートで印象的だったこと等…
●大気パート
日大 高見さん
発表内に出てきた「海洋温度差発電」という発電方法を初めて知った.
暖かい表層海水と,冷たい深層水を利用し,アンモニアを気化させタービンを回し,発電するというもの…
基本的には安定に電力を供給できるというのも魅力的.
ただ台風の影響は受けてしまうようで,この点に関する研究をされていた.
ゆっくり話しかけるタイミングがなかったので,また会えた際にはぜひお話ししたい…
東大先端研の川村さん
夜の懇親会後のバスの中で,NAMについて意見交換?できたのが嬉しかった.
自分と似たようなキーワードを持つ人と,こう思うんだよね〜現状これはわかってるんだけど〜などの話?ぼやき?ができるのは貴重.
●海洋パート
東大大気海洋研の藤井さん
地球温暖化・海洋酸性化・貧酸素化が生態系に及ぼす影響について.
特に貧酸素化によって海洋中の炭酸イオンが減り,特に甲殻類の生存に影響が出ること,
生物活動を考慮するようなモデルの境界値の値は,各研究者が経験則に基づき決めいていること
などが印象深かった.(内容間違っていたらすみません…)
同じく東大大気海洋研の桂さん
高解像度モデルによる河川水輸送過程について.
モデルの解像度がパソコンの解像度よりも高いというから驚きました.
河川水が海へ流れ出る様子も,見たことないくらいヌルヌル動いていたのが衝撃でした.
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その他,夜の懇親会などでは,
これまで何度もお会いしたことはあるものの,ゆっくり話したことはなかった先生方と,お酒を酌み交わすことができ,本当に嬉しく思いました.
それから,滞在期間中は共同宿舎に宿泊したのですが,
同じく宿舎に宿泊していた,東大の黒田くん(ウミガメの研究をしているそう)のキャラが強烈で(もちろんいい意味で),いい出会いだったなと思いました.
研究内容や,ウミガメの見分け方を教えてもらいました.
甲羅の形と,”ろっこうばん”という部位の枚数で見分けるそう…
参考:https://twitter.com/chimomonga/status/948386012983513088?s=20
↑同じイラストを元に教えてもらいました.初めて聞いたので興味深かった…
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大気・海洋パートの面白い研究,大槌の自然,海の幸を,めいいっぱい学ぶことができ,何年経ってもこの大槌のことを思い出すような,楽しい集会でした.
(撮影:山本くん,佐野ちゃん)
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