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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

中緯度大気海洋相互作用Hotspot2国際ワークショップ@富山国際会議場

こんにちは,M1の平賀です.
 
6月16日から18日にかけて富山国際会議場にて行われたHotspot2国際ワークショップに参加しました.今回はそのことについて地球日記を書いていきます.
 
口頭発表
発表はすべて英語で行われました.英語の意味を理解しながら,発表内容について考えることはかなり難しかったです.自分の研究内容に関連することは英単語の意味もわかっているので少し理解できるのですが,それ以外の発表においてはついていけなくなることが多々ありました.まだまだ英語の勉強をしなきゃいけないなと感じました.
ただ,立花先生は,ダイナミックに講演台から飛び出して発表しており,またゆっくりはっきり英語を話していたのでわかりやすかったです.すっと英語が入ってくるようで,やはり伝え方は大切なのだなと実感しました. 
 
ポスター発表
JpGUに続いて英語(来る人はほとんど日本人なので日本語)でのポスター発表を行いました.
外国人の方も一人来てくださいました.英語での発表は慣れていないので少し緊張しましたが,陽気な方だったので楽しく質疑応答できました.7回ほど質問が来て,1回英語で打ち返して,4回Yesとしか答えられなくて,2回隣にいた英語ペラペラの方に翻訳してもらって答えました.Yesとしか答えられなかった時は,質問の意味は理解できていたのですが,それに対する英語での答えが浮かびませんでした.わかっているのに伝えられなくてかなりもどかしい思いをしました.単語や身振り手振りだけでもいいので伝えたらよかったな,と後になって思いました.
打率としては,1割4分三厘なので,せめて5割はいきたいです.まだまだ英語の勉強が必要だと実感しました.
自分の発表を聞いて下さった方々からは,熱帯大西洋の対流活動が活発になる原因は何か,OLRインデックスに見られる長期変動の原因は何か,実際に北極にはどのような現象が起こっているのかといった質問をいただきました.今まで大雑把な解析をしていましたが,現象理解のためにも細かな解析も必要だと感じました.
 
他のポスター発表では,北大の田村さんのオホーツク海の海氷と北海道の気温との関係についての研究が面白かったです.日本の冬において北からの風が吹く気圧配置の時,オホーツク海の海氷減少により海面が露出することで水蒸気が増え気温が上昇するとのことです.海氷の”穴”を通らない北西の風の時はそのような現象は見られないというところも面白いと思いました.
あとは西川さんの,四国沖の黒潮の蛇行による高気圧性渦についての発表も面白かったです.渦と黒潮大蛇行の相互作用についても気になりました.
 
 
また,同じような研究をしている学生や,同期,先輩後輩などたくさんの方々との交流があり,さらに研究を頑張ろうという気持ちになりました.
 
それでは今回はここら辺でおしまいにします.最後まで読んで下さりありがとうございました.                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

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The 2nd international workshop of Hotspot2: Mid-latitude Ocean-Atmosphere Interactions: Their Processes and Predictability @Toyama

Hello everyone!!!

I'm Tomoya Tsunekawa, a second-year master's student at Mie University. I participated in the Hotspot2 International Workshop. I would like to report about it. 
Since this is an international workshop, I wrote the first part in English, but I'll write the rest in Japanese.

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今回私は初めての国際ワークショップ参加だったため、開催まで少し緊張していました(自分が発表するわけでもないのに)。自分の英語能力について、Listeningには比較的自信があり、WritingとSpeakingは壊滅的という状況でした。しかし、nativeの発音にはやはり対応しきれなく、聞き取るのに精一杯でした。世界で最も多くの国で使われている言語なので、もっと勉強しないといけないなと痛感しました。

また、海外の方の研究に触れるいい機会でした。質疑応答でも感じましたが、黒潮についてのことや、全球規模でのことに興味を持っている方が多いように感じました。やはり、僕らもアメリカのある州の気象現象何か知ってますか?と聞かれてもわからないように、局地的な現象にはあまり興味を示していただけないみたいです。論文や自分の研究を進めるにあたって、自分の研究が世界からどう見えるかを考えなければと感じました。

ポスターセッションも盛り上がっており、僕自身も興味がある研究発表している方と議論ができたので、これだけでも富山まで来たかいがあったと思いました。

そして、研究集会といえば夜の部も欠かせませんよね!僕は富山そのものが初めてだったので、何もかもが新鮮でした。富山ブラックから氷見うどん、そしてなんといっても海鮮がとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

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This is my report on the international workshop in Toyama!
See you next time!

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気象・同化/応用合同コロキウム@気象庁気象研究所

ご無沙汰しております。M2の恒川です。
しばらく投稿をサボってしまっていましたので、久しぶりの投稿となります。

今回は、6/1に気象庁気象研究所で開かれたコロキウムに参加してきましたので、その模様をお伝えします。

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このコロキウムは、立花先生らが行った2023年1月~の日本海JPCZ観測の結果の速報と、気象研の幾田さんが行った観測結果を基にしたゾンデ観測同化実験の紹介の2つがメインの話題でした。

まずはじめに、立花先生と新潟大学の本田先生のお二人から観測結果の速報を発表していただきました。
やはり、観測史上最強クラスの寒波が襲来したときの海上ゾンデ観測であったため、とても貴重なデータとなっており、気象研の方々からの熱い議論が繰り広げられました。また、本田先生からは日本海北部での海洋前線域での高密度観測について発表されていました。この海域での観測は過去に前例を見ないものであるため、様々な新事実が解明されることに期待が寄せられていました。


次に、幾田さんからゾンデ観測同化実験の紹介がありました。4月の中旬にオンラインで少し紹介があったものに+αされた内容となっていました。自分もまだまだデータ同化について学び中であるため、プロの方の手法や気にしなければならない点など、学ばせていただくことができました。

そして、コロキウムの後、身内での研究の紹介に移り、JAMSTECの山崎さんからは全休のデータ同化についての紹介がありました。

その後、僕のほうから2022年1月に行われた観測のゾンデデータ同化実験の解析結果を発表させていただきました。データ同化についてまだあまり詳しくなかったため、質問に対処しきれない部分もあり反省していますが、逆にプロの方が気にされるポイントであったり、アドバイスもたくさんいただけたので、とても有意義な時間でした。連れて行っていただいた立花先生、アドバイスをいただけたコロキウム参加者の方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。

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以上、コロキウムへの参加報告でした!
1ヶ月も投稿が遅れてしまい、大変申し訳ないです。これから、なるべく早く投稿します…

では、また次の記事で。

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後日談

つくばからの帰りに、線状降水帯による大雨の影響で新幹線が止まり、帰れない事態に遭遇しました。見てください下の画像。新幹線沿線にぴったり重なるように雨が降り続いたんです!

僕は乗車中に三島駅で止められたため、東京駅に引き返した後、新幹線で一泊したのち帰宅しました。
なかなかない貴重な体験でした!

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新青丸KS-23-8航海

こんにちは、M2の佐野です。
先日6月18日~27日に新青丸に乗船し、伊豆小笠原海嶺周辺海域まで行ってきました!

観測目的は「伊豆・小笠原海嶺における乱流特性の実態把握および海洋深層・地震検知フロートの実証試験」ということで、海洋観測がメインでした。

今回私は乗船が2回目だったこともあり、船酔いも大丈夫だろうと油断していたのですが、初日はさすがにダウンしてしまいました。
黒潮流域は揺れるということを乗船前の自分に伝えたい...。
「アネロンを飲んでおけ!」と...。
ただ、黒潮流域を越えてしまうと梅雨前線の南側だったこともあり好天に恵まれ、海も始終穏やかでした。

観測項目は、
CTD/LADCP観測・VMP-X観測
乱流フロート
ゾンデ観測・高層気象観測
ハイドロフォン付き深海フロート
私自身初めて観測したものも多かったのでここで少し紹介したいと思います。

ゾンデ観測・高層気象観測
おなじみゾンデ観測。ただ三重大学の勢水丸と違って、自動放球というものがありコンテナで基本的には作業がすべて終わっちゃいます。放球時は写真右のようにコンテナの一部扉を開きます。楽!
 

CTD観測
こちらもおなじみのCTD観測ですが、今回は海嶺周辺海域にて4日間の定点連続観測を行いました。(ヨーヨー観測というらしい)
そして採水も行いました。揚水したCTDから水深別の海水を採水してそれぞれのデータ(今回は塩分)を調べます。海底の水(水深2000mほど)は冷たくて気持ちよかった~!
採水している様子と採水した海水を入れる容器採水している様子と採水した海水を入れる容器 
ここでCTDの小話をすこし。
昔は船で出た生ごみなどはそのまま海に排出されていたらしく、その横でCTD観測がされていたりして信用ならないデータがちょいちょいあったらしい。
どんなんや笑

ハイドロフォン付き深海フロート(MOBYフロート)
海底地震を検知すると自動で浮上してリアルタイムでデータを送信している。
→今回新たに3台投入したフロートは最新型で、CTD観測もできるようになったらしい!
自分が関わった航海のフロートが、今も太平洋を漂いながら健気にデータを送ってくれていると思うと、目頭が熱くなりますね。
写真右に見えるアンテナはCTD観測をするもので、とっても小さい!

現在観測中のものはリアルタイムデータがこちらのサイトで見られるよ。

乱流フロート
定期的に水深2000mまで潜航・浮上を繰り返し、乱流、水温、塩分等を計測できるもの。こちらはMOBYフロートと違って海に放流させた後回収しに行きます。
驚いたのが、フロートの回収!
回収する際は、フロートの緯度経度情報だけから探し出すのです!
↓左写真は乱流フロート、右写真はみんなでデッキに集まって、血眼になってフロートを探している様子。
双眼鏡を覗きながらフロートを探し出している様子
↓左写真中央をよく見るとフロートの旗らしきものが(クリックで拡大してみてね)!見ての通り大海原の中からフロートを見つけ出すのはなかなか至難の業である。右写真はボートを下ろして回収しに行く様子。


VMP-X観測
海表面から海底における微細な流動を観測する。今回は乱流フロートで得られたデータと比較するため、観測はフロート投入点とフロート回収前に、乱流フロート近傍で行いました。

VMP-Xの先端は毛細血管のようにセンサーが張り巡らされているらしく、とても慎重に作業を行いました。こちらの回収は、本体が大きく乱流フロートよりもスムーズに発見されました、ホッ。

今回の観測では3ワッチ制で、私は8-0担当だったのですがこの時間がいつも楽しみでした。というのも乗船した学生メンバーの中には、バイオロギングの研究や海洋、地震の研究をしていたりと多種多様で、自分の分野以外のお話を沢山聞けたり、同ワッチだったJAMSTECの細川さんや伊地知さんから海外での観測体験や裏話などわくわくするような話が沢山聞けたのです。(もちろん観測もしっかりしましたヨ)

この新青丸航海は、空きが出てたまたま参加することができたのですが、やっぱり観測って楽しいな!
今回の航海でお世話になった先生方やJAMSTECの皆さま、携わったすべての方に感謝です。お世話になりました。


おまけ。釣りをさせてもらった話。釣り自体初体験だったのですが、それを太平洋の船上でできるなんて、なんて贅沢な!(釣り上げることはできませんでしたが笑)
船員さんが釣った鯖をしこたまいただき、下船後すぐにヤマト運輸へ持って行き三重へ直送!
一週間分の献立に組み込まれました。おいしかったです。

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Hotspot2国際ワークショップ@富山

ご無沙汰です!M2になった山本です。

今回は去る6月中旬に行われた富山での新学術Hotspot2の国際ワークショップについて振り返ります。

初日は野中代表の講演から始まり、午前は中緯度大気海洋相互作用に関わる全般的なお話が中心的でした。特に北大の見延先生の講演はとても印象に残っています。午後は春日さんの発表もありました。

初日のポスターセッションは聴く側としていろいろなポスターを回りました。その中で印象に残っているのは、長崎大の山崎さんの発表です。
彼女の発表は昨年の6月に行われた梅雨期集中観測のデータを使って、解析を行っていました。我々が観測したデータが人の手によって利活用されているのを目の当たりにすることができて本当に良かったです。

2日目には立花先生の発表やブレークアウトセッション、そして午後には自分のポスター発表がありました。ブレークアウトセッションでは、中緯度大気海洋相互作用の今後についてや若手の参加の意義やその促進についてディスカッションしました。ほとんど発言することができなかったので、もっと英語力を身につけないといけないなと痛感される瞬間でした。



↑2日目のポスター発表の様子(撮影:立花研 恒川くん)

自分のポスター発表には、見延先生やJAMSTECの山崎さん、気象研の柳瀬さん、東大先端研の中村先生などの方々が聞きに来てくださり、厳しい指摘だけではなく優しく今後についてのアドバイスなどをたくさんいただきました。また、富山で再会した他大学の学生たちとも研究について意見交換することができました。
また、この日の夜はそんな他大学の学生のみんなとたくさんの交流ができ、また、交友関係を広げられました。

最終日は天野さんの発表がありました。研究室の同期が英語で発表しているのを聞いて普段の日本語での発表との違いを思い知らされました。

日本での国際ワークショップ、内容を理解するのも発信するのも日本語に比べて難しいですが、英語でのコミュニケーションや発信することの重要さを身にしみて感じました。

新学術Hotspot2もいよいよ最終年度。ラスト1年も活発な研究になりますように・・・。

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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