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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

論文合宿(東シナ海3隻同時梅雨観測)

お久しぶりの、m2山中です。
遅れましたが12月末に鹿児島で催された、論文作成のための合宿についてふりかえります。

こちらの合宿は、2022年6-7月に東シナ海で実施した3隻同時観測について紹介する投稿論文を書くために開催されました。
ご参加は、三重大学から立花先生・春日さん・私、鹿児島大学から中村(啓)さん・加古さん、長崎大学から滝川さん、AORIから西川さんの7人です。


1日目の午後には、鹿児島大学の学生である松田さんと高橋さんの研究発表もあり、楽しい議論ができました。
松田さんは数値シミュレーション、高橋さんは観測データを用いたそれぞれ異なるアプローチでの研究ですが、
彼女らによると、黒潮には降水を生むポテンシャルが恒常的にあるという話だったと思います。
自分も関わった観測で得られた成果で、議論にも参加させてもらっているので、必ずや論文にしたいねと話していました。



2日目、3日目はひたすらに議論・作図・議論・・・





私たちの観測の強みは、黒潮の水温フロントと梅雨前線(?)を同時に3次元的に捉えることができたこと。
梅雨という東アジア限定イベントに対して、東シナ海ではどれほどの熱と水蒸気を供給しているのか?水温フロントでは何が起きているのか?
いまだかつて、海と空をいっしょに測った人は居ない。このデータをより多くの人々に利用して研究してほしい、という願いが込められています。


じっくりとデータを総覧し議論し改めて、これ以上ないほど良い観測ができたね、としみじみ話していました。
これはひとえに、陸上支援(とくに南からスタートしようと提案してくれた吉田さんら)と各船の船員さんたちの全面サポートのおかげだね、と。。


長崎大学の柄池くんや山崎さんという学生さんが、早速この観測データを使って素晴らしい解析結果を得ているとのことで、近いうちに会って議論したいと先生方と話していました。


コレスポンディング・オーサが多忙で、投稿までもう少し時間がかかるかもしれませんが、私もできることがあれば手伝いたいと思います。
私は今の研究(北海道西岸小低気圧)を論文として投稿できたら、次は東シナ海のデータで研究したいなと。。急がないと、ですね。

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異常気象研究会&hotspot2全体会合@京都大学 宇治キャンパス

おばんです.

東北はバンバン雪が降っているそうですね.

帰省が楽しみなM1天野です.

 

1212日に京都大学にて異常気象研究会&第4回Hotspot2 領域全体会合(オンラインポスター発表)が開催されました.いずれも念願の対面開催…!


 

〜異常気象研究会〜

昨年度に引き続き2回目の口頭発表を行いました(聴講も含めると3回目の参加).

毎年楽しみにしている研究集会の1つなので,ウキウキで京都へ.

去年はオンラインだったので,今年は対面(ハイブリッド形式)開催されたのが嬉しかった〜

今回は,発表者に対する質疑は,

googleドキュメント上で書き込み→口頭orドキュメント上で回答

という形式.

コロナ対策の観点からとった形式(?)なんでしょうけど,

時間内に回答できなかったとしても,あとからゆっくり書き込めるのが魅力的でした.

 

発表を行なった「熱波・高温化」セッションをはじめ,どの発表も興味深かった〜

自分の研究に関係してきそう&自分では探しきれていなかった先行研究を知れたのも良かったです.

 

 

〜第4回Hotspot2 領域全体会合(主にオンラインポスター発表について)〜

28日の午前と29日の午後に参加.

多くの方に足を運んでいただけました.

北大の佐藤さんと,オホーツク海高気圧に関する議論等をできたのが個人的にはとても嬉しかったです.また,那須野さん,榎本さんにはオンラインだけでなく,対面でお会いした際に議論・アドバイスをしていただきました.

 

 

異常気象,オンラインポスターのいずれにおいても,考察部分の説得力を増すために必要なことや確認事項に対するアドバイスを多くいただきました.

・考察,確認しきれていなかった

・想定質問,異なる視点からの意見に対しての答え方

などを認識することができました.

 

また,質疑応答の時間内に質問がまとまらないことが多い私にとっては,休み時間に気軽に聞きに行ける対面開催はとってもありがたい.

実りある4日間になりました.

 

今回はこのあたりで.

 

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気象学会秋季大会@北海道

こんにちは,M1の加藤です.
今回はかなり遅くなってしまいましたが,気象学会秋季大会についてお話しします.
今年の秋季大会は北海道で行われました.多くの人々が集まるため数ヶ月前に宿を予約し,今の北海道の気温はどうか,服装はどうしたら良いかなど,,,発表内容以外にも考えることが多く大変でした.
大会は4日間行われ,色んなセッションが会場ごとに同時進行で進み,次この人の発表が聞きたいから移動しなければ,,,ということが何回かあり,オンラインではなかった苦労もありました.オンラインにはオンラインの良さがあり,対面には対面の良さがあるため,どちらが良いという優劣は付けられませんが,今回の対面での開催では久しぶりに顔と顔を合わせて知り合いと話すことができ,オンラインではできない交流ができたことが対面での一番の良さだと感じました.
私は学会3日目に口頭発表を行いました.今までこんなに多くの偉い方の前で発表したことはなかったため,前日からとても緊張していました.オンラインでの発表経験は何回かありましたが,聴講者の顔が見えているのと見えていないのではやはり大きな違いがあります.そんな中,相模原からフランクリンジャパンの重田さんが応援の言葉をかけてくださり,緊張感を和らげてくださいました.その言葉のおかげで落ち着いて話すことができました.
発表での持ち時間は8分で,今までよりかなり短く内容をまとめなければいけませんでした.質疑応答でも何人かの方が質問してくださり,今回は主に観測機器についての質問が多かったです.(海上に落ちた雷は陸上と比べちゃんと捕捉されているのかなど,,,)
気象学会が終わってみると,長いようで短いような,けどやっぱり長かった4日間でした.色んな方の発表をみることができ,研究内容だけでなく話し方,スライドの進め方など,対面での伝わりやすい発表のやり方についても多く学ぶことができました.研究内容もとても大事ですが,それを人に伝える能力というのも重要で,私にはまだまだ身に付けなければいけないスキルがたくさんあるなあと感じました.今後色んな経験を積んで,少しでも成長できるように,精進します.

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極域シンポジウム@オンライン

立て続けに…M1天野です.

(時系列前後しますが)11月中旬に行われた極域シンポジウムについて.

すごく面白くて楽しかった&その感情の部分だけでも残しておきたかったので.

 

最近は得に極域気象・温暖化関連の話題が,自分の中でホットなので,色々聞いて回りました.

が,口頭発表は(情けないが)自分の英語力の問題と,分野外だとわからない単語が多いこともあり,途中でわからなくなってしまうことが多々…

ただ「前の国際学会よりもわかるようになってきている!」とは毎度思う(微成長,笑)

 

ポスター発表では,初めて聞くようなテーマや,普段あまり聞かないテーマのところに,思い切ってお邪魔してみました.

(雲カメラやドローンを使用し取得したデータを使った研究や,教育関連の話題など)

 

高校で実際の海氷データを使って授業を実施した例が紹介されていて,

教員免許を取得した身としては,その事前準備やら生徒への誘導・指示が考ええられている点に大変驚きました.

授業実施時間内で,いかに生徒の興味関心を惹きつけられるか,どこまで理解や考察を深められるかが難しいところだなと思いました.
(教員の思い・熱量は十分でも,中々うまくいかないのが現実なようですが)

理科教員だけでなく,数学科・社会科教員とも連携しながら実施できるのが理想なのかなぁ…

 

また,北大の方のポスター伺った際に,「北極の温暖化問題を解決したいと思っている」と堂々とお話しされていたのが特に印象的でした.かっこいい.

 

シンプルな疑問や,深く知らないが故の発想ってあるなと再確認できた学会でした.

来年はポスター発表出すぞ…!

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気象学会中部支部研究会@名古屋大学

寒くなってくると晩御飯は鍋or湯豆腐になりがち,M1天野です.

 

昨日一昨日で開催された支部研究会について記します.

B3時はコロナ禍のてんやわんやで不参加,昨年度は支部研究会自体が開催されなかったため,今年M1にして初参加でした.

 


今回は,対面・オンラインのハイブリット開催.

 

持ち時間18分 と長かったこともあり,いつもよりも内容をしっかり話すことが出来た感覚.

考察の部分や今後の展開に関する,質問・コメントもたくさんいただけました.

(受け答えがスマートにできないのをどうにかしたい)

発表後も議論していただいた先生方,ありがとうございました.

 

また発表内容から各大学の色を知ること出来,それも面白かったです.

名工大の方が,観測測器を自作し,それを使い観測・研究しているという発表をしており驚きました.作るだけにとどまらない所がすごい.

学部生の発表も多く,休み時間などを使って議論・勉強させていただいたました.

富山大はB411人もいるとのこと.

そのうちの数人とお話しさせていただきましたが,
みなさん個性も研究内容も個性豊かで,自分ももっとアグレッシブに頑張りたいなと刺激を受けました.

 

明日からは,異常気象研究会とHotspot2全体会合が京都で開催されます.

異常気象研究会では,セッション3「熱波・高温化」で発表予定です.
そちらも頑張るぞ&楽しみです^^

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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