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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

AGU24@Washington D.C.

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
12月09日から12月13日にかけてアメリカのワシントン D. C. で行われた、AGU24に行ってきました!僕が参加したのは、前泊も込みで7日から11日まででした。とても密度の濃い5日間を過ごせましたので、今回はAGUについて日記を書いていきます!
AGUで発表することは、M1の時からの目標でした。歴代の先輩方や一つ上のりょうさんやみくさんがアメリカへ行っていたのを見て、自分もそうなりたいと思っていました。
自分の実力の2段階くらい上のことな気がして、発表するかどうかギリギリまで迷って、7月末の締め切り1時間前に申し込みました。それから12月まで、投稿している論文の修正作業に追われながら、満足するくらい発表練習や準備できずに出国当日を迎えました。
 
AGU24@Washington D.C.
 

ものすごい熱気でした!とにかく会場が広い!人が多い!で会場についた瞬間テンションが上がってきました。昨年はサンフランシスコですが今年はワシントンでした。



AGUのモニュメント前!


自分の発表
 
僕の発表は初日の午前で、「Atlantic Climate Variability and Change: Mechanisms, Predictability, and Impacts」のセッションでポスター発表をしました。10時半から12時までポスターの前にいました。
最初に来てくださったのは、大西洋の大気海洋相互作用の研究をしている方たちでした。僕の研究は、秋の熱帯大西洋の対流活動とその直下の海面水温(SST)が関係ないことを主張していますが、それについて面白いと言ってくださいました。他の季節はどうなのと聞かれ、「春の熱帯大西洋には大気海洋相互作用があります」と言ったら、同じ結果ですねって言われました。
英語で答えるのを緊張してしまって、手で汗をぬぐっていたら、緊張しなくていいよ~という感じで笑われました(笑)。でも,そのおかげで英語を話すことの壁が一つ取り払われた気がしました。



聞きに来てくれた方に撮ってもらいました!
 
そのあとは、10人以上は聞きに来てくださいました!
発表する中でたくさん質問がありましたが、特に、対流活動とSSTが関係ないこととなぜ対流活動が活発化するのかということに興味をもっている人が多かった気がします。
SSTと関係ないという問題設定を評価してもらえた気がします。エルニーニョから海氷への影響を見ている人はいるが、SSTと関係ないことに着目している人はそんなにいないと言われました。
SSTと関係ない理由の一つにサヘルからの水蒸気フラックスがあるんじゃないかと、何人かと議論をしました。水蒸気フラックスというのは、サヘルの水蒸気か、海面から蒸発したものか、といったことをよく聞かれました。
他には、「10月に海氷のシグナルがないのは10月には海氷がないからでは?」と聞かれたりしましたが、上手く答えられませんでした。
あと、何人かにポスターの写真を撮られました。僕は現在論文投稿中ですが、もしアクセプトされていたら、その場で論文を渡せたのにな。と思いました。
 
発表を終えた感想としては、みなさん科学に対してオープンで聞き上手でした。僕も発表も拙いところがありましたが、否定することなく、興味をもって質問してくれました。
僕の発表したセッションは、Ocean Scienceでした。Atmospheric Scienceの方が良かったかなとも思いましたが、ふたを開けてみると、質問してくれる人がたくさんいて発表してよかったなと思いました。
とにかく大西洋のセッションで発表したい!と思っていたので、大満足でした。日本だと大西洋のセッションがほとんどないですからね。。
 
また、英語での発表もなんとか乗り切りました。最初こそ緊張しましたが、その後はリラックスして話せました。
僕は、英語で日常会話はほとんどできないのですが、論文を書いていたので自分の研究に関係する英単語や言い回しや文法は知っていました。よって、質問されても答えられたのかなと思います。
最後の方は不思議と英語で会話できてました。日本語話者が英語で喋るってこんな感じなのかなって、不思議な感覚でした。
ただ、ネイティブの方の英語を聞き取るのはかなり難しかったです。2.3回聞き返してしまいました。アジアの方の英語は聞き取りやすかったです。
一年半前のJpGU2023では、英語で聞かれても何も答えられなかったので、だいぶ成長したなぁとしみじみ感じました。
一つ後悔していることは、外国人の知り合いを作れなかったことです!こんなときに日常会話ができたらなと、自分の英語力のなさを悔やみました。
 
英語の勉強方法として、シャドーイングや英作文をよく行いました。
特に、DeepLは良かったです。打った英語がすぐに日本語に変換されます。自分の英語はちゃんと伝わるのか簡易的に調べることができます。もちろん直接話すのが一番ですけど、周りに英語話者がいなかったのでそうしてました。
 
その他感じたこと
 
・今回は一人で行ったこともあって、防犯に気をつけてましたが、危ないなと思ったことが何回かありました。
初日、空港バス乗り場を探してたら、目が合った人に怒鳴られたり(英語が聞き取れなかったので無視しました)、キョロキョロ乗り場を探してたら浮浪者みたいな人に着いてこられたりしました(人が多いところに行ったら離れていきました)。
「常に周りを警戒する」「堂々と歩く」「危ない通りは歩かない(家に鉄格子があるところとか)」「変なにおいがしたらその場所から離れる(ワシントンのユニオン駅は大麻のにおいがするみたいです)」これらのことを気を付けてました。
最終日、ミネアポリス空港に夜9時に着き、ホテルまでの1時間を電車とバスを乗り継いだ時は少し怖かったです。バスは気を付けた方がいいと言われてたので歩いて帰ろうとしたら、ー24℃の極寒の中、歩道の真ん中で下を向きながらウロウロしている人がいました。かなり異常で身の危険を感じたので、引き返してバスで帰りました。この感覚は日本では味わえなさそうです。
 
・アメリカの方、基本的に優しかったです。買い物のときに聞き取れなくて困っていたら助けてくれたり、荷物をホテルから取ってくるまでバスが待ってくれたり、本当によくしてくれました。「Good luck !」ってよく言われました。
 
・ホテルは観光地じゃないところに取りました。地元のスーパーに行ったり、フードコートに行ってご飯食べたり、地元の人たちの生活を見ることができました。
あと、夜のチャイナタウンにも行きましたけど、千と千尋の神隠しみたいな独特の雰囲気でよかったです。
 
最後に
 
無事アメリカへ行き発表し、帰ってくることができました。日本に着いた時、すごくほっとしたことを覚えています。常に緊張していたんだと思います。その後、何日かしてから達成感が湧いてきました。
なんとなく生きる力がついた気がします。とても良い経験でした。
 
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。


おまけ NOAAの展示ブースの前に犬がいて、写真を撮ってもらいました!おりこうでかわいかったです!

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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