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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「未選択」の記事一覧

2021年12月のできごと

こんちゃ!
B4の山本です。
今回は昨年12月から今年2月までの研究室での行事について2回に分けて振り返っていきます。
まずは昨年12月から。
・気象学会秋季大会  (12/2~3@オンライン・12/6~8@三重大学)

私が研究室に配属されてから初の対面での気象学会、しかも三重大学での開催でした。
研究発表は行いませんでしたが、会期中はアルバイトとして東奔西走の3日間でした。

見慣れた風景にこれまでオンラインでしか見たことがない皆様の顔が・・・!
いろいろな分野のお話が聴けて非常に有意義な時間になりました。
いやぁ~、対面って本当にいいもんですね~。
アルバイトとして働いていたときに津のうなぎを宣伝しました。皆さん食べてくれたかなぁ・・・。

・気圧計設置&積雪観測  (12/15~18@山形県・新潟県)

今年1月のJPCZ洋上観測に際して日本海上の離島に気圧計を設置していました。

この立花先生と新潟大学の本田明治教授の離島への設置に同行させていただけることとなりました。

見島(山口県)には設置済みでこの期間で飛島(山形県)と粟島(新潟県)への設置を予定していました。(この後、上記のお二人で奥尻島(北海道)にも設置されました。)
1日目は山形県酒田市までの移動でした。三重県からは遠かったですね。


さて2日目、飛島へGo!といきたいところですが、悪天候時のフェリーに欠航はつきもの。
このとき、低気圧が日本海上を進んでおり、飛島に渡ることはできませんでした・・・。
翌日は低気圧も発達し、飛島への設置は断念しました。

そこで、新潟県村上市へ移動し、粟島へ向かうことにしました。
粟島へのフェリーは船が大きく多少の悪天候でも欠航しなかったのです!
  
↑ 粟島へのフェリー         ↑ 設置した気圧計

粟島を20分でとんぼ返りした後、その日の夜に大雪が予想されたため
折角の新潟なので積雪を観測しようということになり、研究の一環として
新潟県十日町市にある松之山温泉に宿泊しました。

夕方18時頃に雨が雪に変わり、朝起きると一面が銀世界になっていました。
少雪地域出身である私はかなりテンションが上がりました!

20cm位の積雪でその地としてはそこまでではないですが、一晩でその量が降るポテンシャルに驚きました。また、雪国にしかない「消雪パイプ」を初めて生で見て感動しました。


↑ 松之山温泉の積雪         ↑ 融雪するための「消雪パイプ」

・新学術hotspot2 3藩合同会合(12/22@富山大学)

富山大学にて行われた新学術hotspot2 立花藩・川村藩・飯塚藩3藩合同会合では、2回目の研究発表を行いました。
厳しい意見やコメントなどもいただきましたが、研究のモチベーションがぐんと上がった発表でした。

また、3藩合同ということで立花藩以外の2藩の皆さんの研究を初めて
しっかりと聞くことができてJPCZや日本海についての話をたくさん聞くことができました。

12月はいろいろな経験をさせていただいた月でした。次は1月・2月のできごとについて振り返ります。
ブログ読んでくださってありがとうございます。

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株式会社フランクリン・ジャパン様訪問

B4加藤です.
2月8日に株式会社フランクリン・ジャパン様へ初めてお邪魔させていただきました.
私は卒業研究で落雷データを使用しているのですが,その落雷データをフランクリン様にご提供頂いています.
まず株式会社フランクリン・ジャパンの会社概要についてお話していただきました.
落雷データに関しては全国に31基の観測機を設け,補足率90%以上,誤差300m以内と高精度なものとなっています.今回はそのような貴重なデータを使用させていただき,とても光栄に思います.

後半は私の卒業研究についてお話しさせていただき,フランクリンの皆様からたくさんのご意見,ご質問を頂くことができました.お褒めの言葉も多く頂けて,研究に対するモチベーションがぐんと上がりました.

今回は初めての訪問でしたが,今後も意見交換,打ち合わせを重ね,より深く研究を進めていきたいと思います.落雷に関する新しいデータもご提供いただけるようで,今後がとても楽しみです.

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2021年12月~2022年2月までのお出かけ

今年は雪がたくさん降って,楽しいですね.
M1の山中です.


気象学会@三重大

2021年12月初旬に三重大にて行われた,気象学会2021秋季大会について記します.
今回は立花先生が実行委員長ということで,三重大メンバ総動員で頑張りました.
COVID-19時代においてなかなか大規模な集会の開催が困難な状況で,今回完全対面での発表の場を設けていただけたことは,一学生として大変ありがたかったです.
オンラインツールが充実してきたとはいえ,やはり以前のような自由な人との出逢い方,つながり方が恋しくなっていたので,皆さまのお顔を生で拝見し,肉声で発表を聴くことができ本当に嬉しかったですね.
特別シンポジウムでは,中村先生,川瀬さん,多森さん,三重県副知事,立花先生という豪華な面々が地球温暖化と三重県での取り組みについてディスカッションされました.
内容も素晴らしく,あの場に出席できたことを学生一同,感動していました.

 

 

Hotspot2:3藩合同会合@富山

12月下旬に富山大学で開催された,川村藩&飯塚藩&立花藩合同会議について記します.
JPCZの話が聴けるというので,ついて行きましたが,普段お見かけしない顔ぶれの発表を聴け,とても有意義な時間が過ごせました(発表もすれば良かったかな).
色々な分野の研究発表がなされ,また議論も激アツでした.今度のJPCZ観測についてのご意見もお聞きすることができ,やはり対面での会合はいつも以上に得るものが多いなと感じました.

 

 

Hotspot2:東シナ海梅雨観測キックオフミーティング@鹿児島

2022年1月初旬に鹿児島大学で開催された,今年の6,7月に行う東シナ海3隻同時梅雨観測に関する打ち合わせ(第1回目)に参加させていただきました.
これから研究を始める3年生を筆頭に,みんな梅雨観測を楽しみにしていて,観測デザインの議論も白熱しました(ちょっとイメージし辛く,難しかったけれど).
鹿児島大・長崎大・九州大の学生さんらの研究発表も興味深く,東シナ海からの水蒸気供給が梅雨の降水量や梅雨の長さにどれほどインパクトを与えるのか,ますます気になるところです.
湿舌?っていうものが本当にあるのかどうか,ぜひ観測で確かめてみたい.

 

 

極地研研究集会@極地研

2022年2月中旬に極地研研究集会に参加させていただきました.
私の話は,先日の日本海観測で採ったデータについて,軽く紹介するだけのチープな発表でしたが,それでも皆様面白がってくださり,3月以降の学会発表に向けて参考になるご意見をたくさん頂戴できました.
平沢さんの南極観測のお話を聴けたことも嬉しかったです.
紋別市役所に就職したら南極に行けるかもしれないらしい笑.やっぱりロマンがあるよな~!
西井先生の高解像度SSTを境界条件に与えると,日本海沿岸地域の降雪が10-20%増えるお話もおもしろかった.
SSTの細かさを変えるだけで地味にJPCZみたいなものが見えたし・・・もしかして水温勾配がJPCZをつくってる?なんてね.
高谷さんのテレコネクションの力学的解釈(ちょっち難しかったけど)もナルホド感強くて勉とても強になりました.
本田先生(春日さん)の寒冷渦指標のお話を聴くのはもうn回目なのだけれど,最近やっと理解できるようになりました(それは論文を頑張って読んだから).
JPCZの観測時も実は寒冷渦として検出されていたそう.
さらに津軽海峡を通るときに居た低気圧もやはり検出されていた模様.
実際に立ち会った現象が寒冷渦として検出されると嬉しいものですね.

 

 

流氷が大気へ与える影響の研究観測@知床斜里

2022年2月中旬に北海道斜里町にて「オホーツク流氷が大気へ与える影響」というテーマの観測を行いました.
冬に北海道西岸に少低気圧ができるのはオホーツク海が流氷の影響で冷たく,また道内(陸)もがっつり冷えていることが関係しているのではないか!?という目論見が裏にはありました.(ただそれをどうやれば示せるのか?アイデアは無い・・・)
また,当研究室のOBである川崎さんと立花先生の作品「冷たいオホーツク海が梅雨を強める!?」の検証データとしても今回の観測は重要だと考えています.(しかしこちらもどうやって検証するか・・・)
観測は2日間で,両日とも日の出~8:30頃まで実施しました.

<1日目>

今年はラニーニャなので流氷の張りも絶好調!と期待していましたが,正直そこまで・・・といった感じ.
もちろん2019/20に比べればめちゃくちゃ氷は多かったですが笑.
それでも海岸から8mくらいは行けたのかな?見えていた範囲でいちばん厚いと思われる氷盤は1.2mほどでした.
氷の温度は-4.7℃.これは気温とほぼ同じ温度でした(測定エラー?).
海水の温度を測りそびれたのは痛かったですね・・・
いけるところまで行って,眺めていたらすぐそこの海面はかき氷の終わりがけみたいなシャリシャリ氷が浮いているだけで,それが波で押されたり戻されたりしていました.

<2日目>

2日目は晴れていて,1日目よりもぐっと冷え込んでいました.
気温は-9~-10℃代で,1日目の2倍の寒さ.水温は-1.6℃とかで,かなりの温度差がありました.
そのためか,「けあらし」というまるで温泉の湯気のような現象を視ることができました!感動した・・・
他にも,羅臼岳をまさにそのとき越えている気流を目視で確認できたり,“鳴く氷板“に出会ったりと,イベント盛りだくさんで,早朝からテンション爆上げでしたね!

あと,宿に帰ってから日射計を使ってアルベドの測定実習をしました.
なぜ流氷のとこでやらなかったか?それは私も疑問に思います.私の怠惰です.すみません.

はてさて,このデータを解析するとどんな面白いことがわかるのかな??とっても楽しみですね.

日本海観測については特別号を後日あげます!お楽しみに.

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勢水丸実習と異常気象研究会

今年も残り1カ月を切りましたね.B4の中西です.
11月はイベントが多く,地球日記のネタも溜まっているので,
ここらでまとめて消化しておきたいと思います.
まずは軽めの話題を2つ.


<陸海空・環境科学実習(勢水丸実習)TA>
11月12日(月)~17日(金)に勢水丸実習後半組のTAを務めました.
TAとしては今回がデビュー戦となりました!


初日~2日目は比較的海況が安定していたため,一気に黒潮付近まで南下しました.
2日目の朝に黒潮前線付近にたどり着いたときにはなんと,海上竜巻に出会いました.
その後はラジオゾンデ,CTD,XBT観測を行いながら1日かけて潮岬沖を北上し,
熊野灘に停泊していたJAMSTECの掘削船「ちきゅう」も見に行きました.
3日目の朝からは海況悪化のため志摩の英虞湾へ退避しました.
4日目は再び熊野灘を南下しながら観測し,折り返して5日目の朝に松阪港入港といった日程でした.

TAとしては,船酔いと戦いながらもなんとか役割をこなしていた感じでした.
もともと体力がなく,空き時間は部屋で寝てしまうことが多かったので,
他大学の学生さんたちとあまり交流ができなかったことが少し後悔の残る部分です.


船酔いに苦しんでいるときは「二度と乗りたくない」なんて思うこともありますが,
下船した途端素敵な思い出に変わるのも,この実習の不思議なところです.


来年度は自分たちが主体となって実習を運営する年です.
不安はたくさんですが,頑張っていきたいです.


<異常気象研究会>
11月21日(水)に京都大学宇治キャンパスで行われた異常気象研究会を聴講しました.
今年は多忙のため1日目のみの参加となりました.


今回の目的は,
1)10月の気象学会に引き続き,気象研の小寺さんのサヘルに関する研究について聴くこと.
2)今年の夏の異常気象についての最新の報告を聴くこと.
でした.


1)について
気象学会ではサヘルの対流の長期トレンドそのものに関する話題が主でしたが,
今回はそのような変化が熱帯域の循環に及ぼす影響について聴くことができました.
その影響とは,サヘルで高い対流が立ちやすくなると,
中緯度における下降域が従来より高緯度側にシフトするというものです.
自身の研究の参考にもなる内容でした.


2)について
気象庁の報道資料で指摘されていることから,未発表のことまで様々な報告を聴くことができました.
中でも,西日本豪雨時に現れていたテレコネクションパターンや台風などの要素をモデルの再現に加えていき,
予測がどれくらい改善されるかを見る「緩和実験」を行ったという報告がとても面白かったです.
(実験の手法の説明はあまり自信がありません…ご了承ください.)
結論としては,中高緯度の波列の予測の改善が非常に必要である,ということでした.
中高緯度の波列パターンは自身の研究にも深く関わっている部分なので,
予測につながるような研究が今後できればいいなと思いました.

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くじら丸の飛行実験

どーも,にしかわです

先日のお天気が良い日に,研究室である実験をしました
全長約3mの『くじら丸』は,太陽の力だけで浮くのか
とゆう実験です。
某TV番組も同じ感じのもーっと規模が大きいのやってましたが

実際にやってみるのが楽しいんです

さて,くじら丸に空気を詰め込んで,準備OK
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空気が温まるのに結構時間かかるかなーなんて思っていたんですが,
意外とすぐ浮き始めました
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風にあおられたりで,浮いたり沈んだりしましたが,
最高約5mの高さまで浮き上がりましたよ~
感動
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さらに,ものすごく熱くなったくじら丸の表面にできた境界層を通して向こう側を見てみると,
なんとゆらゆらと景色がゆがんで見えましたよー


やっぱり自分達で体験することで,新しい発見や予想外のことが見えたり。。。
いやー楽しいですね
ちょっとだけ『気象力』アップしたかな~


こんな面白実験を,ひそかに計画していますふふふ
実行した際には,またココでご紹介したいと思います
お楽しみに~

ちなみに今回使用した実験グッズはコレです↓↓
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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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