忍者ブログ

地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「未選択」の記事一覧

大槌シンポジウムよ、永遠なれ

こんにちは、M2山中です。
8/24-26に大槌シンポジウムに参加した感想を投稿します。


↑ひょっこりひょうたん島のモデル・蓬莱島と歴史ある海象気象測器

8/24-25amまでが大気パート、25pm-26までが海洋パートでした。

顔見知りの研究者さんと久しぶりに対面でお話できただけでなく、ふだんはお会いする機会のない研究者さんのお話を聴けて幸せでした。
休憩時間に雑談っぽく、気軽に質問でき、対面ならではの研究集会の空気感を味わえました。
コンビーナの山崎さん・西川さん・田中さんには本当に感謝しています。

歴代コンビーナ・世話人経験者の方々もたくさん参加されており、大槌シンポジウムにとても思い入れがあることが伝わりました。
今まで開催困難な局面が何度もあったけれど、それでも一度も絶やすことなく40年以上続けてこられたということで、みなさんに愛されている会なんだと思います。

海洋パートは学生の発表がなかったということで、知り合いの海洋学生にも教えたいと思いました。

今年の大気パートは発表希望数がとくに多かったそうで、盛況でした。
何名かの方はポスターに回っていただいたとお聞きし、はじめ申し訳ないと思いましたが、
ポスターはポスターで、じっくり気になるところを心ゆくまで質問でき、また違った魅力があるなと思いました。

個人的に興味があったのは、「みらい」での高高度ゾンデ観測のお話(木下さん)でした。
3000gのバルーン(5m四方くらいの大きさになるらしい)で上空40kmまでゾンデを揚げるとのことで、楽しそう~~!!と思って聴いていました。
観測の準備にかかる苦労話も共感でき、ずっとうなずいていました笑

もともとの自分の関心分野である、南半球の偏西風の将来変化のお話(小川さん)や、
アガラス水温前線と高気圧、インド洋中部・西部の下層雲量のお話(宮本さん)のお話もとてもおもしろかったですね。
最近興味のあるアジアモンスーンの将来変化のお話(遠藤さん)も意外で、これからも東シナ海での観測は必要だと思いました。

また、初めて会う他大学の学生との交流もできました。
回転水槽による台風の目の模擬実験をしている学生さんのお話をがっつり聴いたのですが、Holton(ゼミで使っている教科書)でやつだ!と感動しました。
ふだん馴染みのない分野だったので、研究手法などにも工夫がたくさん組み込まれていると聞き、おもしろかったです。

私は大気パートの最後に口頭発表しました。修論のテーマにしている、石狩湾小低気圧のお話です。
みなさんにたくさんコメントをいただけて、いっそうモチベーションがあがりました。
今回も次回予告となってしまったWRFでの実験ですが、みなさんに「楽しみにしてます!」と励ましのお言葉をいただきました。
自分の発表を面白がってくれる方々がいるとは、なんて幸せなことでしょう。かならずや、仮説の検証結果を卒業までに報告したいと思います。
一日一日を大切に。



海洋パートでは、憧れの野中さん&木戸さんの研究発表を生で聴くことができたのがとくに嬉しかったです。
海の潜在的メモリーを利用して数年後を予測しようという発想がすごいし、実行して良い結果を出しているのもかっこいい!と思いました。
地球シミュレータの計算量だけでなく、木戸さんたちの作業量も膨大なんだろうなとただただ尊敬の眼差しで聴いていました。
(あと個人的にうれしいことがありました。勿体なきお言葉、ありがたき幸せ。)

西川さんが今年の大気海洋観測について紹介してくれましたが、どれも数ヶ月前のことなのに懐かしく思えたのが不思議でした。
JPCZの観測については鋭いご指摘やアイデアをいただき、ぜひ来年の観測に活かしていきたいと思いました。
北海道東方沖での新青丸航海&航空機同時観測の結果もとっても楽しみです!

春日さんも先日の東シナ海での梅雨観測の宣伝をしてくれて、新学術以外の研究者さんにも知っていただけて良かったと思いました。
9月のミーティングが楽しみです。解析がんがん進めないとですね!!先生!!論文執筆合宿、またしましょうよ!

ではまた。

拍手[7回]

PR

「榊原にて」~缶詰論文執筆~

こんにちは,M2山中です.

1つ前の記事で天野さんも紹介してくれていた,JPCZの論文執筆合宿について!
私は観測メンバのひとりとして,論文中のいくつかの図を描かせていただきました.

旅館に引きこもって執筆するなんて,文豪みたいで洒落てるわね~と
ニコニコしながら行ったんですが,けっこうハードスケジュールでしたね.
議論が盛り上がるのは良いんですが,みんなしてつい時間を忘れてしまって(笑)
折角の温泉も,閉まる直前になだれ込んで急いであがる始末.もったいないな・・・

ごめんなさい,必死すぎて1枚も写真撮ってないんです(泣)
「○○はどうなってるの?」「△△は?」というニーズに応えるべく,その場で図を描くんですが
その待たれている時間といったら.めっちゃアドレナリン出ましたわ(笑)

N川さんの絶大なる対応力と私の精一杯の頑張りによって
図を即時供給することで,良い議論ができたと自己満足しています.
最後のほうはふたり作図業者と化していましたね(笑)
いや,もちろん議論にも参加してましたよ?解析しながらね.

詳細は言えない?んですが,なかでもすごい感動的な図があって.
胸アツでしたね~~早く論文通ってほしい~みんなにも見てほしい~!

***

ま~そんな感じでけっこうヒーヒー言ってたんですが,
同時に先生方の解析の視点とN川さんの技術を盗むことができて!
これって,すごいラッキーですよね~~
今私は北海道西岸沖の小低気圧の観測データを解析して修論⇒論文投稿したい
と思っているんですが,とりあえず同じ図描いてみたら良いんだ!ってことですよね.

剣道でいうと掛かり稽古つけてもらったって感じかな(笑)


どうもどうも,こんな素敵なギフト(良い湯と経験値)を下さってありがとうございました.
ではまた.

拍手[5回]

気圧計撤去@山口県見島&新学術Hotspot2 第3回領域全体オンライン会議in立花藩長崎サテライト

こんちゃ!
先日、学位記をいただき、もうすぐ大学院生になるB4の山本です。

今回は3月14日,15日に山口県萩市の離島、見島にて行った気圧計撤去と
16日~18日に行われた新学術Hotspot2 第3回領域全体オンライン会議の
模様をお伝えします。

~見島~

今回も立花先生と新潟大学の本田明治教授にお供させていただき、
山口県萩市にある離島、「見島」に渡りました。

見島へは高速定期船「ゆりや」が連れて行ってくれます。
スピードが速いので結構揺れていました・・・。


↑ 萩港と見島を結ぶ高速船「ゆりや」



この見島は萩市のかなり沖合の韓国との海上国境にも近い位置に
存在しています。

見島には昨年12月に先生方が設置された気圧計が今冬のあいだ
ずっと観測してくれていました。

2日目の朝、見島の宇津地区を少し散歩しました。
そこで、見つけたのがこちら↓


これは宇津観音という観音堂のそばにあった洞窟ですが、
海の色が見事なエメラルドグリーンで、すごく綺麗でした。

帰り際、宿泊した旅館の女将さんとお話をしましたが、
見島ではマグロの漁が有名で、あの松方弘樹さんもマグロを釣り
に見島に来られたらしいですが、数年前からあまりとれなくなったらしいです。
このことにも気候変動影響しているのでしょうか・・・?

~長崎~

見島を後にして一路長崎に向かいました。

長崎駅はいつの間にか高架駅になっていて、すごく綺麗になっていました。
今秋、西九州新幹線も開業するということで・・・


このようなモニュメントが飾ってありました。


今回叶わなかった新学術Hotspot2 領域全体会議のオフライン開催。
せめて立花藩だけでもということで、長崎大学で行われた立花藩長崎サテライトですが、
他大の学生さんや先生方と会って話をすることができました。

ポスター発表ではGather.townで数人の研究者の方々とお話しすることが叶いました。
質問、コメントをたくさんいただきましたが、面白いと言われたことは本当にうれしかったです。

私が今回の会合で特に印象的だったのは若手研究者の集いであるYHSでの話し合いでした。
班ごとに分かれて話し合いをしていましたが、各班ともYHSだけで対面するということへの期待が大きく、コロナ禍が終わって集まれる場があればよいなと思います。

また、夏に行われる観測に向けて、この会合でもいろいろな議論がなされました。
観測デザイン、人員、観測資材の話など着々と準備が進んでいる様子でした。

新学術Hotspot2の折り返し地点を過ぎ、終盤にさしかかっていますが、来年の全体会合こそはオフラインで開催されることを切に願います。

ブログ読んでくださってありがとうございます。





拍手[1回]

hotspot2全体会合2022March@online

こんにちは.もうすぐM2の山中です.
今日はお世話になった先輩方や世話をした後輩たちが卒業する日です.
みなさん,今までありがとうございました.おめでとうございます.

さてさて,内輪の話はこれくらいにして.

今日の記事は,3/11~18に開催された新学術領域研究hotspot2の
全体会合についてです.今回やむなくオンラインになってしまいましたが
数名の先生方にコメントをいただくことができ,研究の励みになりました.
観測データをうまく活用できるよう解析をガンガンやっていきます.

また,梅雨の観測についても全体で話し合う機会が初めてあり
いつものメンバ以外の先生方からもアドバイスをもらえました.
なかなか観測デザインをたてるのが難しいですが
黒潮をジグザグっていうのが無難なのかな・・
準備,頑張っていきます.

拍手[1回]

2022年1・2月のできごと

こんちゃ!
引き続き、B4の山本です。
この記事では、今年1月・2月のできごとについて振り返っていきます。

・梅雨期観測Kickoff会合(1/6@鹿児島大学水産学部)

年が明けて最初のイベントは今年の6月から7月にかけて行われる梅雨期観測の打ち合わせでした。
梅雨期の観測ということで、海洋についての話がたくさん聞けました。

また、海洋の研究者の皆さんが複数の船の同時観測ということで、各船に必要な測器の整備について綿密にお話をされていたことがとても印象に残りました。

会合内では3船の観測範囲をどうするかを各班に分かれて話し合い、その結果を全員の前で発表するというものがありました。以前行ったJPCZのヴァーチャル観測のようなものでとても楽しかったです。

この会合では参加者のほとんどが三重大学の学生で、鹿児島なのに見慣れているというすごく不思議な雰囲気でしたが、鹿児島大学や長崎大学の学生さんとも交流することができました。海洋を中心に研究を行っている皆さんとの交流はとても新鮮でした。

・流氷観測(2/17~19@北海道斜里町)

卒論・修論の発表会が一段落ついた後、北海道斜里町にて流氷観測を行いました。
人生初の北海道、一面真っ白な世界に飛行機で降り立ったのも初めてでした。

研究室としても2年ぶりだそうで、先輩方もとても楽しみにしておりました。

1日目はたんちょう釧路空港からバスと列車で斜里入りしました。
車内でいただいた、釧路駅で購入したかきめし弁当がとても濃厚で美味しかったです。

知床斜里駅から旅館までは2kmほどの雪道を徒歩で歩きました。
当然寒かったですが、風があまり吹いていない分不快な寒さではありませんでした。

旅館に着くと、旅館の目玉である褐色のモール泉の温泉があり、冷えた身体を温めました。
すごく気持ちよかったですね。生き返る~って感じです。

2日目の朝、道なき道を進み海岸へ。
装備が軽装だったため、奥まで行くことはできませんでしたが、
海から流氷が漂流してくる様子を初めて生で見ることができました。

この日の反省を生かし、装備を盤石にした状態で臨んだ3日目。
前日よりもうんと寒く、まさに”しばれる”寒さでした。
それでも快晴だったので、日の出もきれいに見ることができたこと、
また、とても寒かったため「けあらし」を見ることができたので、
装備を整えてきてよかったなあと感じました。


↑ 流氷               ↑ 流氷と日の出

流氷を観測した後、旅館の前で雪のアルベドを計測しました。
旅館も温泉もとてもよくて、また来年も観測したいですね・・・。

といったところで3ヶ月の振り返りはひとまず終了です。
ブログ読んでくださってありがとうございます。

拍手[2回]

最新コメント

[01/11 tropopause]
[09/18 Kajikawa]
[07/25 井上裕介]
[07/25 Kajikawa]
[10/26 緒方]
[10/26 美山]
[10/17 プラダ 店舗]
[10/15 NONAME]
[10/12 juicy couture outlet sales]
[07/11 O型]

Instagram

ブログ内検索

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 8 9 10
11 12 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

三重大学 Live Camera

空の写真 空の写真 空の写真

Twitter

Facebook

LINE

友だち追加
Copyright ©  -- 地球日記 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]