三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
論文レビューの発表が終わりHappyです!
B3の中西です。
投稿が大変遅くなってしましましたが、11月20~21日に京都大学で行われた
「様々な結合過程がもたらす異常気象の実態とそのメカニズム」に関する研究集会
を聴講しました。
印象は初めて聴講した秋季学会と比べて「狭く深く」といった感じでしょうか。
その分難しい内容も多く、理解がなかなか追いつかなかったというのが正直なところです。
それでもいくつか収穫はありました。
まず面白いと思った研究を2つほど。
1つ目は台風の予報誤差についての研究で、
「近年、海洋貯熱量の増加に伴い急発達事例の発生率が高まっている。これらの急発達(・衰弱)を見逃してしまうことで予報誤差が生じている。」
という内容でした。この内容もさることながら、一番面白かったのがこの先生が見せてくださった「今年10月の台風21号の眼の中を航空機で観測した映像」です!
なかなかレアな壁雲の映像と、搭乗されていた先生のお話にとても興奮しました。
2つ目は2017年はじめに発生した「沿岸エルニーニョ」と南米北西部の大雨に関する研究で、
「沿岸域で吹く南よりの風が平年より弱化したため、SSTが顕著な正偏差となり、対流活動が活発化。大雨により数百人単位の死者が出た。」
というような内容でした。
この頃読んでいた論文の内容が熱帯域の雨やENSOに関連する内容のものだったので、特に関心をもって聞くことができました。
全体を通しての感想としては、
今まであまり聞きなれていないようなモデルメインのお話(予測可能性、予測限界やアンサンブルについて)や、成層圏のお話が理解できなかったのが少し悔しかったです。
自身の知見を広げるためにも、今後このような分野についても勉強できたらいいなと思います。
また、学会の前後には、ちょうど見ごろだった紅葉も観に行くことができ、秋を思う存分感じた2日間でした。
以上です。
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