忍者ブログ

地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

大槌シンポジウム

こんにちは.B4の安藤です.
11月10~13日に大槌町役場 中央公民館で行われた大槌シンポジウムに参加しました.

0日目(11.10)
 新幹線で盛岡まで行き,そこからレンタカーで大槌に向かいました.

IMG_7175.jpg








途中で,鉛温泉に寄りました.立っても肩までつかるほど深い温泉があり,座れないのが難点ですが,体の芯から温まることができました.建物はとても古い趣で,昔にタイムスリップしたかのようでした.
 

IMG_7197.jpgIMG_7200.jpg








夜,大槌に到着しました.

IMG_7213.jpg
 








1日目(11.11)

IMG_7217.jpg

 








 大槌町中央公民館で海洋パートの研究発表が行われました.

IMG_7247.jpg









・纐纈慎也さん(JAMSTEC) 「亜寒帯フロントの季節変動」
 亜寒帯フロントでは,熱フラックス変動と海が失う熱の変動が大体一致しています.通常は,移流効果があるため,一致しないことも多いそうです.ですので,この領域で熱収支を考えることが容易にできます.ここから海洋混合層の発達には,塩分濃度も影響していることが分かりました.
 熱フラックスは海と大気との間を移動するエネルギー量なので,その収支を考えることは,精度の高い熱フラックスを算出する上でも重要なものです.閉じた系で収支を考えることは容易ですが,移流効果があると開いた系になってしまい,収支計算が難しくなります.亜寒帯フロントは閉じた系として考えることができそうなので,ここでの観測データを解析すれば,正確な熱フラックスを評価できそうです.

・植原量行さん(東海大海洋) 「渦構造の抽出と黒潮源流域の渦列」
 八重山諸島南の黒潮源流域では,海に渦があります.流軸の左に低気圧性渦,右に高気圧性渦があり,春~夏に増加します.これは,PDO(太平洋十年規模振動)の変動と一致するそうです.
 大気に比べると海の現象は変化しにくいので,海の渦の変動がPDOの変動と一致していることは驚きでした.黒潮上の大気にも渦があるはずなので,それとの関連が分かればさらに面白いと思いました.

 夜は,懇親会がありました.共同研究者の方とお話ができて良かったです.

IMG_7270.jpg









2日目(11.12)
 

IMG_7271.jpg
 








 午前中は大気海洋研国際沿岸海洋研究センターを見学しました.室内はほとんど片付いていましたが,エレベーターの扉が大きく変形していたりと津波の破壊力の大きさに圧倒されました.また,屋上から大槌の町を眺めることができましたが,ほとんど何も残っていませんでした.その後ろには紅葉した山々があり,移り変わる自然となかなか進まない町の復興との対比に無力感を覚えました.

IMG_7318.jpgIMG_7321.jpgIMG_7350.jpg
 










 午後からは,大気パートの研究発表が行われ,自分の研究発表もありました.初めての学外での発表で,とても緊張して手が震え,レーザーポインタを使うことができませんでした.でも,たくさんの質問,コメントをいただけたので今後の研究で役立ちそうです.反省点は個人ブログに書く予定です.

 この日も夜は懇親会がありました.他大学の学生の方と交流できて有意義な時間を過ごすことができました.

IMG_7366.jpg









3日目(11.13)

IMG_7376.jpg









・小木雅世さん(JAMSTEC) 「北極海の海氷減少に及ぼす北極圏の大気大循環の役割」
北極海の海氷面積は季節変動が大きく,3月に最大になり,9月に最小になることが知られています.この海氷面積と大気場との関係を調べた研究で,高気圧循環が卓越するときに海氷が減少することが分かりました.今まで北極海の海氷にはあまり着目していませんでしたが,この発表を聞いて興味を持ったので,また調べていきたいと思いました.

IMG_7380.jpg

 







 シンポジウム終了後は盛岡に向かい,途中で大沢温泉に寄りました.露天風呂からは紅葉の風景が見え,心も体もリフレッシュしました.

IMG_7398.jpgIMG_7405.jpg








 帰りは東北新幹線「はやぶさ」に乗って快適な帰路を楽しみました.

IMG_7414.jpg


 

拍手[1回]

PR

気象学会

M2伊藤です。

気象学会に関して、気になった発表内容をつらつらと書いてもいいのですが、
今回は、別の視点から少しだけコメントをしたいと思います。

*主に学会ビギナーの3、4年生向けに・・・

学会と言うと、各セッションがあり、1人あたり8分から15分くらいの発表を聞く事がメインだと思いますが、
それとは別に、大会前日や、17時頃の終了以降に研究会や連絡会と題して、
ある分野に絞った発表や最近の研究を聞くことが出来ます。

今大会では、
ーーーーーーーーーーーーーー
「ユーラシア・アジアモンスーン地域の気候ー陸域相互作用研究会」
「メソ気象連絡会」
「極域・寒冷域研究連絡会」
ーーーーーーーーーーーーーー
が開催されていました。

僕は、以前メソ気象連絡会にも顔を出していましたが、
今回は、「極域・寒冷域研究連絡会」に参加しました

話題提供は、JAMSTECの 猪上淳さん 、北大の 山崎幸治先生。
北極域に関するお話をしてくださいました。

僕のように、自分が近しい研究をしている方はもちろん、
北極に関する話を聞きたい方も参加すると面白いと思います。

興味のある方は、次回ここのような連絡会に参加してみると良いと思います

拍手[2回]

九州沖縄地区合同シンポジウム in 長崎大学

どうも B4の吉岡です.

12月6~8日に,九州沖縄地区合同シンポジウムでの発表のため,長崎へ行ってまいりました!
初めての外部発表でドキドキ

今回は私,あんどぅ,おふじ,立花先生の4人で行動しましたが・・・
あんどぅの特別プランにより,飛行機,新幹線,電車,フェリー,バス,レンタカーというあらゆる交通手段を使っての旅で,とっても充実していました.あんどぅとおふじのドライブテクも炸裂でした.
また雲仙で泊まった旅館の温泉は最高で,硫黄のにおいぷんぷん!!銀はまっくろ!さすが本物の温泉は違うなあという感じでした.またいつか行きたいな~

シンポジウムはといいますと
海洋,気象,色々な分野の方がいて,学生もたくさんいて,とても賑やかな感じでした.
私が一番面白い!と思ったのは,熊本県立大・張代洲先生の,黄砂に乗って微生物が飛んでくる!!!というお話.それがメインのお話ではないのですが,とても気になりました・・・てことは中国の微生物が日本に飛んできて何か起こるのでは!?侵略!?とか色々考えてわくわくしました.

自分の発表は,直前に頑張った甲斐あってなんとか無事終わりました.
本当にたくさんの方にアドバイスを頂き,おもしろいね!がんばって!と言って頂き,発表してよかったなあと思いました.今後の方向性も見えてきたのでがこれからまたがんばります.
 
人とのつながりの大切さを深く感じたシンポジウム旅行でした^^




拍手[1回]

大槌シンポ&気象学会@名大

3年の平野です.
 
遅くなってしまいましたが,11/11(金)~13(日)にあった大槌シンポジウムと,
11/16(水)~18(金)にあった気象学会について報告します!
 
大槌シンポジウム 

この大槌シンポジウムは,他の研究集会と異なってひとつの発表について長めの時間が用意されていたため,
発表もゆっくりめで理解が比較的追いつきやすかったです.
 
前半に行われた,海洋のセッションでは
 東大大気海洋研 道田豊さん で,『釜石湾湾口防波堤内側海域の海洋環境』
という発表が面白かったです.
この研究は,防波堤の内側と外側での海洋環境について調べられていて,
特に震災前と後の環境が,攪拌されているように変わっていて,おもしろいなぁと感じました.
 
後半に行われた,大気のセッションでは
 JAMSTEC 小木雅世さん で,『北極海の海氷減少に及ぼす北極圏の大気循環の役割』
という発表が面白かったです.
海氷減少について,どのように風(大気循環)が強制しているかについてで,
発表後少し気になった点についても丁寧に教えていただけたので,
知識を増やすこともできました.
今考えると,大槌シンポジウムまでに論文をきっちり読み終えていたら,
もっと深い話も出来たのになぁと残念に思います.
 
また,この大槌シンポでは毎晩懇親会(そのあとの二次会も)があったのですが,
なかなか普段話せないことなど,さまざまな研究者の方とお話できてとても楽しかったです.
また,研究者の方のいつもとは違う一面も垣間見ることもできたので,
とても充実した3日間を過ごすことができました^^
 
 
気象学会 

初めての学会で,とても楽しみに行きました!
が,大槌のあとということもあったのか,発表時間がとても短く感じ,
なかなか理解が追いつかないまま発表が終わってしまうということも多々ありました.
 
でも,最先端の研究内容も中にはあり,わくわくした発表も多かったです.
 
面白いなと感じたのは,
 海洋研究開発機構 猪上淳さん の『海氷の扱いに着目した北極海上の再解析データの相互比較―北極観測航海データによる検証―』
です.
これは,ERA‐interimとJRA25/JCDASとNCEP/NCARのデータの精度について,
実際の観測も踏まえて検証した研究で,3つある解析データでも結構違うのだなぁと驚きました.
 
ポスターセッションは,発表と違い穏やかに説明してもらえる気がするので,
きちんと理解したい研究内容には良いなと思います.
でも,まだまだ知識が少ないので,かなり恐縮しながらになりますが…
 
また,若手会では,夏の学校であった人と再会も出来て,楽しく過ごすことができました.
 
今度の春学会では,今よりもっと知識をつけて参加したいなと思います^^

拍手[1回]

気象学会

コダです.
 
初の気象学会は,気象に関わる多くの知識を得ることができ,また自分にとってとても刺激になった学会でした!その中で特に勉強になった,面白かったお話を書いていきます.
 
 
以前防人塾でお会いした二宮先生のお話では伊吹山の局地的な強雨風の研究に加え,梅雨前線の年々変動からモデルの再現性についての研究を聴くことができました.
 
名大院環境の井上さんのお話では下層雲と斜面に植生する植物との関係の研究で,他種に比べブナの植生する場所では雲頻度が高いそうです.
これはブナの保水力の高さが原因と考えられるそうで,緑環境と地球研のコラボしたような研究だなと興味深かったです.
 
 
環境研秋吉さんのオゾンホールに関する研究では,大気波動の活動が大きいと,極渦外の高濃度O3が混合され,極成層圏雲が減少してClO減少し,O3が減少するそうです.
また奈良女子大高倉さんの,東アジア対流圏のオゾンの起源は,2つの衛星から調べると成層圏と対流圏起源が半分ずつだと考えられるという研究が面白かったです.とても丁寧に教えていただきました.
 
 
ポスターセッションでは,JAMSTECの猪上さんのお話を聴かせていただきました.
JRA25/JCDASの北極海上の再解析データでは海氷の再現が悪い可能性があるため,海氷を再現するにはより再現性のあるERAの再解析データを使った方がよいそうです.
丁寧に教えていただきまた名刺も頂きました,ありがとうございました!
 
茂木さんの研究発表では黄海高気圧が梅雨フロントの季節変動に影響を与えている可能性を示唆するもので,発表の仕方も非常に工夫していて面白かったです.
自分が発表するときも,どのように相手に伝えまた理解してもらえるかを工夫しなければと勉強になりました.
 
 
とても勉強になった学会でした!
次の筑波での春季学会も楽しみです!

拍手[2回]

最新コメント

[01/11 tropopause]
[09/18 Kajikawa]
[07/25 井上裕介]
[07/25 Kajikawa]
[10/26 緒方]
[10/26 美山]
[10/17 プラダ 店舗]
[10/15 NONAME]
[10/12 juicy couture outlet sales]
[07/11 O型]

Instagram

ブログ内検索

カレンダー

05 2026/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

三重大学 Live Camera

空の写真 空の写真 空の写真

Twitter

Facebook

LINE

友だち追加
Copyright ©  -- 地球日記 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]