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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

2年目の日本海と耕洋丸船員さんの雄姿

こんにちは、m2山中です。

先日2/24に下関に帰ってきた耕洋丸をお迎えに行ってきました。
その道中で、今年1月の日本海観測を振り返って思いにふける時間があり記事を書きました。せっかくなのでこちらにも投稿します。(写真提供:観測メンバの皆さん)

*写真はクリックで拡大できます*

2023年1月19日から31日に行われた「耕洋丸」の航海観測に参加しました。



この観測の目的は、ずばりJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)をはじめとした日本海での大気海洋相互作用の調査です。ラジオゾンデとXCTD(eXpendable Conductivity, Temperature and Depth)によって空と海の鉛直分布を同時に、高時間分解能で測る!というのが本観測の強みです。



◆この航海では、1時間毎の集中観測を3回実行しました。ターゲットはそれぞれ、①1/21に発生したJPCZ(終息期?)②1/24に発生したJPCZ(最強寒波)③1/27に日本海上に発生した胃袋型気圧配置(極前線またぎ)です。
それ以外の期間は、3時間毎または6時間毎の定時観測を行いました。
また、海洋構造を詳細に測るためのXCTD単独観測も実施しました。


◆満を持してやってきた10年に一度クラスの寒波。
2週間ほど前から強い冬型になることが世界中の数値予報モデルで予報されていました。
高まる期待と緊張!しかし観測チーム、耕洋丸の船員さん、そして陸上支援部隊は2年目ということもあり万全の準備とシミュレーションをすることができました。


◆②1/24に発生したJPCZ観測では、あと少し判断が遅ければだれかが波に攫われていてもおかしくないというほど危険な場面もありました。
時が経つにつれ、どんどんとJPCZが本領を発揮してきました。荒れ狂う海!叫ぶ風!波高は6mを超え、すさまじい暴風雪のなか1時間毎の観測を実行しました。



しかし、観測開始から18時間ほど経った頃には、素人や学生が船外に出ることが安全上難しい状況となり、もはや観測続行は不可能かと思われたそのとき!
一等航海士からのひとこと、「我々にやらせていただけませんか。」なんと船員さんだけで放球作業を行うことで、なんとか観測を完遂させようという提案でした。
激しい暴風雪のなか安全帯を装着しながら懸命な観測を行うこと36時間・・・!
やっとのことで獲得したデータを西川さんがさっそく船内で解析してみると、息をのむほど美しいプロファイルが取れていました。

◆この観測を成功させることができたのは、ひとえに耕洋丸の船員・学生の皆様の尽力があったからです。
また陸上支援部隊(川瀬さん・柳瀬さん・渡邉さん・栃本さん・春日さん)からの情報がなくては、あのような良い位置とタイミングでJPCZを待ち受けることはできなかったでしょう。

◆私は1年前にもhotspot2で実施した日本海観測航海に参加させていただき、修士論文でもその中で遭遇した現象に注目しています。
なぜ2回も乗船することになったかというと、日本海の不思議に憑りつかれているからです。
観測してみて改めて、あるいは初めて、違和感を覚えた昨年に続き、さらなる観測データを収集することで日本海の秘密を解き明かしたい。そんな思いで乗船を志願しました。

◆そこで目にした光景は、日本海から湧き出すあたり一面の湯気でした。
四方八方から押し寄せる湯気、まるで海全体が大きな温泉のよう。



これが雪雲の種か・・・!発生条件はまだわかっていませんが、冬の日本海の秘密をまた一つ垣間見た気がしています。

◆もう一つ、興奮したポイントは③胃袋型気圧配置観測です。
当初、本田仮説では下降気流があるはずなので海況は穏やかだろう、と予想していました。
しかし強風は一向に止まず、一体なぜ?という強い違和感と不安に一同は襲われました。
そんなとき、「ちょうどここは極前線付近だ。もしかしたらあたたかいSSTが風速を強めているのかもしれない・・・」と本田さんが思いつき、他のみんなも「そりゃ面白い説だ!やろう!」と息巻いて1時間毎の観測を決行しました。
するとSSTの急低下と同時に、驚くほど明瞭な風速の弱化が捉えられたのです。なんと!観測しながら新たな仮説を立て、それを確かめるという現場に立ち会うという感動体験でした。

◆・・・まだまだ語りたいことはあるのですが、長くなるのでここで留めておきます。
2023年の日本海観測は文字通りの大成功でした。その耕洋丸の船員さんのためにも一つでも多くの研究成果をあげたいと、下船後より一層かみしめています。

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GNSS可降水量計を取りに行ったら、すごいものを見せてもらえた

引き続き、m2山中です。
1/13に、藤田さんのGNSS可降水量計を取り外すために、大阪のドックに入っていた勢水丸に伺いました。
なぜ取り外したかというと、冬の日本海を航海する水産大学校「耕洋丸」に移植するためです。


昨年も同じ作業をしたのですが、測量棒のすきまに大量の海水が入り込んでいたのに気づいていなかった(幸いにして測器は無事)という反省をいかし、今年はタオルドライを徹底しました。
また、勢水丸におNEWの乱流フラックス計を設置されるということで、そちらの様子も見学しました。



そしてそしてなんと!普段はぜったいに見ることのできない、船底についている装置を見せていただきました。(チョッサー直々の解説あり)




専門用語が多くてほとんどを記憶することはできなかったですが(チョッサー、ごめんなさい...)、いちばん印象的だったのが
船首側のプロペラに鋭利な刃が付いている!ということです。これは勢水丸独自のこだわりポイントらしく、万が一航行中に漁具が絡みついても、この刃でスパッと断ち切れるんだそう。



ほかにも、ADCPが付いている場所とか、ふだん海面下にいてみえない勢水丸をまるっと見ることができて、最高に楽しかったです。は~大迫力。。



乱流フラックス計設置の監査(?)のために、気象研究所の荒木健太郎さん(当研究室リサーチフェロー)もいらしていて、みんなで大興奮の船底ツアーでした。



関西テレビの天気予報を制作・出演している片平さん(「出てこい、片平くん2号~!」で関西民にはおなじみ)ともお話する機会をいただきました。

研究の世界と広く一般世間をつなぐ架け橋のような存在になりたいという熱い想いを聞かせてもらい、今後も協力していこうというお話を荒木さんや立花先生としているのを私たちはそばで聴いていました。
とても気さく・好奇心旺盛な方で、立花先生と掛け合いの気象番組でもしたら面白そう(相性が良さそう)だな~と感じる方でした。


人と人とのつながりは、何ものにも代えられない貴重なもの。一期一会を感じた一日でした。(誰目線?)

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論文合宿(東シナ海3隻同時梅雨観測)

お久しぶりの、m2山中です。
遅れましたが12月末に鹿児島で催された、論文作成のための合宿についてふりかえります。

こちらの合宿は、2022年6-7月に東シナ海で実施した3隻同時観測について紹介する投稿論文を書くために開催されました。
ご参加は、三重大学から立花先生・春日さん・私、鹿児島大学から中村(啓)さん・加古さん、長崎大学から滝川さん、AORIから西川さんの7人です。


1日目の午後には、鹿児島大学の学生である松田さんと高橋さんの研究発表もあり、楽しい議論ができました。
松田さんは数値シミュレーション、高橋さんは観測データを用いたそれぞれ異なるアプローチでの研究ですが、
彼女らによると、黒潮には降水を生むポテンシャルが恒常的にあるという話だったと思います。
自分も関わった観測で得られた成果で、議論にも参加させてもらっているので、必ずや論文にしたいねと話していました。



2日目、3日目はひたすらに議論・作図・議論・・・





私たちの観測の強みは、黒潮の水温フロントと梅雨前線(?)を同時に3次元的に捉えることができたこと。
梅雨という東アジア限定イベントに対して、東シナ海ではどれほどの熱と水蒸気を供給しているのか?水温フロントでは何が起きているのか?
いまだかつて、海と空をいっしょに測った人は居ない。このデータをより多くの人々に利用して研究してほしい、という願いが込められています。


じっくりとデータを総覧し議論し改めて、これ以上ないほど良い観測ができたね、としみじみ話していました。
これはひとえに、陸上支援(とくに南からスタートしようと提案してくれた吉田さんら)と各船の船員さんたちの全面サポートのおかげだね、と。。


長崎大学の柄池くんや山崎さんという学生さんが、早速この観測データを使って素晴らしい解析結果を得ているとのことで、近いうちに会って議論したいと先生方と話していました。


コレスポンディング・オーサが多忙で、投稿までもう少し時間がかかるかもしれませんが、私もできることがあれば手伝いたいと思います。
私は今の研究(北海道西岸小低気圧)を論文として投稿できたら、次は東シナ海のデータで研究したいなと。。急がないと、ですね。

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異常気象研究会&hotspot2全体会合@京都大学 宇治キャンパス

おばんです.

東北はバンバン雪が降っているそうですね.

帰省が楽しみなM1天野です.

 

1212日に京都大学にて異常気象研究会&第4回Hotspot2 領域全体会合(オンラインポスター発表)が開催されました.いずれも念願の対面開催…!


 

〜異常気象研究会〜

昨年度に引き続き2回目の口頭発表を行いました(聴講も含めると3回目の参加).

毎年楽しみにしている研究集会の1つなので,ウキウキで京都へ.

去年はオンラインだったので,今年は対面(ハイブリッド形式)開催されたのが嬉しかった〜

今回は,発表者に対する質疑は,

googleドキュメント上で書き込み→口頭orドキュメント上で回答

という形式.

コロナ対策の観点からとった形式(?)なんでしょうけど,

時間内に回答できなかったとしても,あとからゆっくり書き込めるのが魅力的でした.

 

発表を行なった「熱波・高温化」セッションをはじめ,どの発表も興味深かった〜

自分の研究に関係してきそう&自分では探しきれていなかった先行研究を知れたのも良かったです.

 

 

〜第4回Hotspot2 領域全体会合(主にオンラインポスター発表について)〜

28日の午前と29日の午後に参加.

多くの方に足を運んでいただけました.

北大の佐藤さんと,オホーツク海高気圧に関する議論等をできたのが個人的にはとても嬉しかったです.また,那須野さん,榎本さんにはオンラインだけでなく,対面でお会いした際に議論・アドバイスをしていただきました.

 

 

異常気象,オンラインポスターのいずれにおいても,考察部分の説得力を増すために必要なことや確認事項に対するアドバイスを多くいただきました.

・考察,確認しきれていなかった

・想定質問,異なる視点からの意見に対しての答え方

などを認識することができました.

 

また,質疑応答の時間内に質問がまとまらないことが多い私にとっては,休み時間に気軽に聞きに行ける対面開催はとってもありがたい.

実りある4日間になりました.

 

今回はこのあたりで.

 

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気象学会秋季大会@北海道

こんにちは,M1の加藤です.
今回はかなり遅くなってしまいましたが,気象学会秋季大会についてお話しします.
今年の秋季大会は北海道で行われました.多くの人々が集まるため数ヶ月前に宿を予約し,今の北海道の気温はどうか,服装はどうしたら良いかなど,,,発表内容以外にも考えることが多く大変でした.
大会は4日間行われ,色んなセッションが会場ごとに同時進行で進み,次この人の発表が聞きたいから移動しなければ,,,ということが何回かあり,オンラインではなかった苦労もありました.オンラインにはオンラインの良さがあり,対面には対面の良さがあるため,どちらが良いという優劣は付けられませんが,今回の対面での開催では久しぶりに顔と顔を合わせて知り合いと話すことができ,オンラインではできない交流ができたことが対面での一番の良さだと感じました.
私は学会3日目に口頭発表を行いました.今までこんなに多くの偉い方の前で発表したことはなかったため,前日からとても緊張していました.オンラインでの発表経験は何回かありましたが,聴講者の顔が見えているのと見えていないのではやはり大きな違いがあります.そんな中,相模原からフランクリンジャパンの重田さんが応援の言葉をかけてくださり,緊張感を和らげてくださいました.その言葉のおかげで落ち着いて話すことができました.
発表での持ち時間は8分で,今までよりかなり短く内容をまとめなければいけませんでした.質疑応答でも何人かの方が質問してくださり,今回は主に観測機器についての質問が多かったです.(海上に落ちた雷は陸上と比べちゃんと捕捉されているのかなど,,,)
気象学会が終わってみると,長いようで短いような,けどやっぱり長かった4日間でした.色んな方の発表をみることができ,研究内容だけでなく話し方,スライドの進め方など,対面での伝わりやすい発表のやり方についても多く学ぶことができました.研究内容もとても大事ですが,それを人に伝える能力というのも重要で,私にはまだまだ身に付けなければいけないスキルがたくさんあるなあと感じました.今後色んな経験を積んで,少しでも成長できるように,精進します.

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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