4年鈴木です
2012_11_16-17
大気海洋相互作用に関する研究会
関西セミナーハウスで行われた研究会について報告をします.
今回の研究会は,7月に行われた三隻同時観測に参加していた方も発表していたので
とても親しみをもって発表を聞くことが出来ました.
特に興味を持ったのは「品質管理」という言葉(概念)についてです.
この言葉は,岡山大学の吉岡さんや東京海洋大の志村さんが使っていました.
自分が研究に使うデータがきちんとした精度を持っているのか,またはデータの処理方法が正確であるか.
という点は三重大でもよく行うラジオゾンデ観測に通じるものがあると感じました.
自分はこれまでにいくつかの観測に参加させてもらいましたが,
解析を行う人はそれぞれ自分の見たい範囲であったり現象を追うので出来る限り確からしいデータを持って帰る必要があったり,
自分が解析をする際にもエラー値を見抜く必要があります.
そういう意味では「品質管理」という言葉は研究を続けるならば意識すべきであるし,
そうでなくともモノやデータの取り扱いは一生行うであろうと考えられるので,
注意していかないといけないことだと思いました.
岡山大の上野さんの発表では,船体の影響を受けないように観測を行った乱流フラックスの結果を示していました.
上野さんは基本的な単語や概念の説明を最初にして下さった(短波放射や長波放射等)ので,
置いて行かれることもなく興味をもって聞くことが出来ました.
また,雨が降ると水温が下がり顕熱に影響を与える.という話は考えてみれば当然ですが,
そもそも発想がなければ至らないことだと感じました.
今後研究を進めていくうえで,自然現象は様々な要因からなっていること,
その様々な要因にもダイレクトには関係ないが要因があることを考慮して自分が見るべき観点をしっかり意識していきたいです.
晴天だった初日とは打って変わり
セミナー二日目には雨が降り,晴れの京都も雨の京都も感じることが出来ました.
以上で終わります.
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