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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

研究集会に参加してきました!!

こんにちは!
B3の平野です。
遅くなってしまったのですが、いろいろな研究集会の報告をしたいと思います!
長くなりますが…申し訳ないです
 
◇大気海洋相互作用に関する研究会@三重大学
◆一日目 1/27(金)
この日は先輩方が多く発表されていましたが、
私は残念ながらテストがあって発表には行けませんでした…
 
なので、夜の会からの参加でした!
何だか江戸時代みたいな光景でした。
 
実際の食事の写真は撮り忘れました…すみません
 
食事後の夜の会もとても盛り上がりました!
いろんな大学の院生の方が来ていたので、東大の方や東京海洋大の人など
大学院のお話もでき楽しかったです。
 
◆二日目 1/28(土)
私は乱流フラックスや渦相関法というものは安藤さんの研究で知り、
他大学の学生の方が研究しているのは今まで聞いたことがなかったのですが
今回岡山大学の方がその研究をされていて、普段安藤さんの発表をちょくちょく聞かせてもらっていたので内容がつかみやすかったです。
 
 岡山大学大学院自然科学研究科 吉岡優里さん
『渦相関法による海面フラックスの品質管理』
では、渦相関法とバルク法の両者から出た値を比較するために、まず渦相関法による海面フラックスを計算し、データの選別をしてからバルク法と比較する…といった方法で研究されていました。
   
夜の会で吉岡さんと少しお話した時、岡山大学では超音波風速計の開発研究を企業の開発を行っているそうで、その開発研究の一環として渦相関法による海面フラックスについての研究をしてみないか先生から提案いただいたそうです。
 
三重大学では自分の興味のある分野を先生に話し、それに関する研究をするそうですとお話すると、すごく驚かれていたのが印象的でした。


◇1/29(日) 極地研共同研究の会@三重大学
こちらはメディアホールで行いました。
極地研の平沢さんなど、何人かの研究者の方は来られなかったのですが、
それでもさまざまな機関の極地研究者が集まる集会はあまり参加したことがなかったので
とても興味深かったです。
 
一番おもしろいなと感じたのは、
JAMSTEC 猪上淳さん 『バレンツ海の海氷の多寡は近年の日本の寒さと関係するのか?』
その発表の中で、バレンツ海の海氷が少ないと低気圧が北上し、高気圧がシベリア沿岸域に形成される傾向がある、といった内容でした。(確かですが…)
   
また、気象庁の3カ月予報のやり方について問い合わせてみたところ、海氷面積は気候値を与えているそうで、もし海氷面積を入れれば極東での影響が考えられて、もっと予報が当たるようになるのではないか?とお話されていました。
 
また、猪上さんはバレンツ海は非常に重要な海域だとお話されていて、以前私が論文レビューした時の論文を見てみたところ、冬の季節バレンツ海上に風が多く吹いていて、確かに何か面白そうだなと思いました。
また北極の研究を聞いたりする時は、バレンツ海に注目してみようと思います!
 
   
夜はまた榊原温泉に行きました!!
   
料理も美味しく温泉も良かったです^^
 
 
ま と め   
今回、4年生やM2の先輩方が発表されているのを見て、
自分で研究してきた内容をいろんなプロの研究者の方の前で発表することは、
ものすごく大変なことだろうし、私だったらとてつもなく緊張しそうですが
発表したことでプロの研究者の方からすごくいいアドバイスもらったり、逆に指摘を受けたりすることで
更に研究が進んだり、新しく道が出来たりすることはとても面白そうだなと感じました。
それがもんもんと一人で研究していた上であれば、すごく貴重な場なんだろうなとも感じます。
私は今研究をしていなくて、あまり研究者の方と深く研究について語ることが出来ないけれど
いつか出来ればいいなぁと思いました。
 
◇2/29(日) GRENEネットワーク北極気候変動研究事業の集会?@新潟
古田くんと夜行バスで新潟に向かいました!
新潟は道路の横などに雪が積もっていたりして、すごく寒いだろうと覚悟して行ったのですが、
津ほど風がなく、思ったより寒くありませんでした。
 
会場は、新潟駅近くにある、新潟大学の教室みたいなところでした。
新潟駅に近いと便利で羨ましかったです!
 
会合は、1920~1940年代において北極域で急速な温暖化をしていて、それと同時期に海氷も減少しているという状況があり、
そのことと、全球気候への影響を研究する…といったことだったと思います。
 
全球で影響があるのかどうかは分かりませんが、確かに北極域で温暖化が進んでいるのであれば、何かしらどこかの地域で影響はありそうなので、このプロジェクトは面白い結果が出そうだなと思いました。
 
また、私が今一番興味のあることだったのでこのプロジェクトが進んでいくのがとても楽しみだなぁと感じながら聞いていました。
 
また、いつもの研究集会では、ある地域を中心的に見た研究内容が多かったのですが、
今回は、JAMSTECの高谷さんや東京大学先端研の西井さんを始め、
WPインデックスの構造についてやユーラシア大陸の中緯度で寒く、また一方で北米では暖かい…といったような、全球を対象とした研究内容が多かったので、とても面白かったです^^
 
集会後は、せっかくなので日帰り温泉を探しに行きました。
行く際に電車を利用したのですが、その電車の扉が手動式でとても驚きました!
他県に行くと、こんなカルチャーショックも味わえるのでなかなか楽しいですね!
 
 
◇新学術全体会合@東京大学
◆一日目 3/14(水)
東京駅で腹ごしらえをしてから会場へ向かいました!
味噌ラーメンが有名らしいお店で塩ラーメンを食しました。
 
全体会合は8月に行ってから約半年ぶりに参加しました!
8月の頃はあまりよく状況が分からず、知らない研究者の方ばかりだ…といった感じだったのですが、今回参加してみると知っている研究者の方が多く、とても驚きました。
また、改めてこの会合の規模の大きさとプロジェクトの大きさに圧倒されました。
 
今回は一日目にポスターセッションがありました。
今回は、
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 木村詞明さん
『人工衛星データを用いた北極海氷移流の解析‐海氷分布予測を目指して‐』
のお話を聞きに行きました。
北極の海氷は、多く張る時もあれば少なく張る時もあり、その差は春にあるのではないか 
と考えられ、春の海氷の厚さを考えることをポイントにしているそうです。
しかし、海氷の厚さのデータは得るのがとても難しく、そのため、冬の海氷の動き方を調べたそうです。
その結果、海氷の移動速度が大きい⇔その年の海氷の減少率が大きい という移動速度と海氷の減少率にキレイな相関がみられたそうです。
 
私は以前、北極海上に吹く風と海氷面積の関係についての論文を読んでいたので、
海氷の移動速度≒海上に吹く風⇔海氷面積の増減 なのかなぁとも少し考え、大変面白いなと思いながら聞かせていただきました。
 
また、以前はポスターセッションは聞く一方だったのですが、少し自分なりにいろいろと考えながら聞けるようになったなとも感じました。
8月の頃から少しばかり成長できているみたいで良かったです^^
 
◆二日目 3/15(木)
この日の発表で特に印象に残ったのは、A03-7の見延先生の発表です。
黒潮続流の流域と日本の降水に相関があるという研究をされていて、とても興味深かったです。
一見黒潮なんて遠い存在に考えたのですが、、実際に12月に黒潮に近づいた時、とても大きなエネルギーがあるというか、流れであったことを思い出し、確かに影響があってもおかしくないなと感じながら聞いていました。
 
自分の実体験で考えられるのは…すごいことですよね。
 
また、立花先生の班で発表された、弘前大学の佐藤さんも印象的でした。
他の班が大人の研究者の方が発表されている中で、自信を持ちハキハキとした発表…今後自分が発表する上で見本にしたいなと思いました!
 
 
ま と め
今年度、多くの研究集会に参加させていただきましたが、この一年間を通して実感したことは、やはり自分の本当にやりたい研究・自分が本当に面白い研究をやることが一番だ、ということです。
人に分かりやすいプレゼンだとか、伝える方法だとか、話し方といったことはあとからついてくるものであって、やはり最初にくるのは自分が好きな研究であるかどうかではないかなと思います。
自分がおもしろいと感じていれば、発表中もそれなりの表情でイキイキと発表できそうですし…
なので、卒論が始まるまでの数ヶ月間、もう一度自分にとってどんな研究がおもしろいのか、きちんと考えていきたいと思います!

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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