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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

卒業論文中間発表会


こんにちは!okakaです!
 
 
大変遅くなりましたが、三重大学 生物資源学部 共生環境学科 自然環境システム学講座で9月24日に行われた学士課程の中間発表についてレポートを軽くまとめたいと思います!
 
 
…写真を見直していて、今しがた気がついたのですが、
配布資料は生物資源“学科”共生環境“学部”になっていますね…。
正しくは『生物資源学部 共生環境学科』です。
 
さて、“中間発表”とは…。
修士の中間発表の時に一言も触れませんでしたが、
“中間発表”ってなんぞや?とお思いの方もいらっしゃるのかなーと思ったので、
少し触れておこうかと…。
 
三重大学 生物資源学部 共生環境学科 自然環境システム学講座では毎年夏休み明け(または夏休み終盤)に4年生たちの研究の“中間発表”を行われます。
うちの講座に限らず、三重大学 生物資源学部内では結構いろんなところで行われているみたいです。
他学部についてはちょっと存じ上げません、すみません。
他の大学でも似たような行事(?)があるところもあればないところもあるみたいです。
どっちかというと“ない”大学の方が多いのかな?という個人的な印象があります。
 
何をするのかというと、その名の通り、4年生たちの研究の中間発表です。
進捗のような状態の発表もありますが、この段階で“まとめ”まで作ってくる強者もたくさんおります。
うちの講座は研究室配属が3年生からと全国的に見ても早めになっており、
その分専門的な研究もいち早く取り組むことができて、
まだ4年生になってから6ヶ月ほどしか経っていないにもかかわらず、
ある程度の結果を持って研究発表できる学生ってなかなか珍しいのではないでしょうか!?
 
今日はそんな優秀な学部4年の学生たちの発表をご紹介したいと思います!
 
 
①古田仁康『成層圏突然昇温が日本の降雪に与える影響について』
日本の降雪をBaldwin and Dunkerton(2001)で用いられた解析手法で得られる成層圏突然昇温(SSW)の時系列図とからめて解析しております。
中間発表の段階ではまだSSWインデックスと降雪の関係までには至りませんでしたが、
このちょっと後に研究室内でやってもらった進捗でなかなか面白い結果が得られたようです(o´艸`o)
気になる方は2012年11月13日と14日に愛知教育大学で行われる気象学会中部支部にお越しくださいー。
そこで古田くんが発表してくれる予定です(о'д')b
2012年気象学会中部支部ではSuper Science High Schoolsで私達が一緒に研究させてもらった津高等学校2年の学生たちも発表しますので、ぜひぜひお越しください!
 
 
②平野穂波『CMIP3マルチ気候モデルの再現性と9月の海氷面積変動に対する大気循環の影響』
CMIP3とはThe third phase of the Coupled Model Intercomparison Projectのことで世界中にある複数の気候モデルによる現実大気再現データと温暖化実験データを指します。
観測データによる北極の大気と海氷減少の関係はOgi and Wallace(2012)によって示されておりますが、
これがモデルではどうなのか、また温暖化実験ではどのようになっていくのかを解析しております。
中間の段階では解析に用いるのに適切なモデルの選定までになっておりますが、こちらもなかなかおもしろい結果です。
気になる方は2013年1月14日から17日のISAR-3 第3回国際北極研究シンポジウムin日本科学未来館@お台場に来ていただければ彼女の発表を聞くことができます!
 
③鈴木はるか『局地的降雨と大規模気圧場の関係』
尾鷲の局所的な降雨が大規模気圧場と関係があるのかを解析した大胆な研究になります。
先行研究としてTachibana et al.(2007)では局所的な現象である東京の積雪と大規模テレコネクションパターンであるEurasian Patternとの関係を示した研究があります。
その解析方法を参考に本州で最も降水量の多い特徴を持つ尾鷲の降水データという局所的な現象が大規模場となにかしらのパターンを通じて関係がないかを解析した結果、優位なパターンと、優位ではないものの弱いテレコネクションが見られました。データの選定をもう少し工夫したら面白い結果が得られそうでわくわくです。
 
 
 
この日はあわせて『タテコン』がありました。
このタテコンは自然環境システム学講座の2年生から博士課程の学生、教授たちまでが参加しており、
修士論文中間発表と卒業論文中間発表の優秀者の発表という目的と、
2年生が3年生になった時どの研究室に入りたいかを見極め、先輩たちや教授たちと交流するという2つの目的のある結構大事なタテコンです。
 
毎年、立花研の学生は何かしらの章を頂いているのですが、今回は
 
修士論文中間発表
金賞:大富裕里子
銀賞:大鹿美希
 
卒業論文中間発表
銅賞:鈴木はるか
内容点3位:平野穂波
 
となりましたーーーー!!゚+。(o'д'ノノ゙☆パチパチパチ。+゚
 
お疲れ様です!修論も卒論も2月が本番になります!
その時も存分に力を発揮していただきたい!
 
 
そんな感じで三重大学 生物資源学部 共生環境学科 自然環境システム学講座で行われた卒業論文中間発表の報告でありましたー。
3年生から研究室に配属されると早い段階で本格的な研究を行うことができるので他の大学と比較してかなり有利なのではないかなーと個人的に感じております。

そんな感じで9月にありました卒業論文中間発表会とその結果を報告させていただいきました!

なにか疑問に思うところや質問などはどうぞコメントにお気軽に書いていってくださいー。
 
 

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プロフィール

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三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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