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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

北海道・三笠の雪

ここ数日更新しすぎですかね?こんにちは。okakaです。
ハッピーハロウィーン!!
皆さま楽しいハロウィーンをお過ごしでしょうか?
三重大学地球環境気候学研究室でももちろんハロウィーンは楽しんでおります!


さて、今日はもうすぐシーズンがやってくる『雪』についてちょっと貴重(?)な写真を入手したので、
そちらをご紹介できたらなー、と思いほそぼそと書かせていただきました。
 
皆さん覚えていらっしゃるでしょうか?
2011・2012年冬は北海道・岩見沢市で記録的な豪雪を観測し、
経済的なダメージはもちろんのこと、人身事故も後をたたなかったとか…。
見難いですが、岩見沢市の位置は下図の黄色いピンです。隣の黄色いピンは三笠市。
自衛隊を災害派遣してもらってもなかなか全域には手が及んでいなかったと聞いております。
ちなみに岩見沢には自衛隊の基地もあるのですが、そこから派遣されたのかまでは存じ上げません(ノ皿=*)
 
実は私、岩見沢市のお隣り…三笠に親戚を持っております。
『三笠市』とは、その昔、炭鉱で栄え、街に人が溢れていた時があったそうですが、
今は人口も1万人を切り、経済的にも全国の市町村のうち下から数えた方が早いとか何とか…(´;д;`)ウッ・・
そんな三笠ですが、もともと炭鉱で栄えたからなのか実は北海道盆踊り発祥の地で毎年お盆には結構ものすごい人が集まったりします。
その三笠でおすすめのおやつは『長栄堂 稲葉菓子舗』の『ココナッツロール』です!
『どさんこワイド』に何度も取り上げられたり、
北海道札幌日本ハムファイターズの試合中に挟むらしい地元紹介(三笠編)で紹介するために
マスコットキャラクター『BB君』も来たこともあるとか!
私の親戚がやっているお店なのでお近くに寄った際は是非お越しください!
 
話が逸れました…販促は置いておきまして。2011・12年の雪の話に戻ります。
三笠は岩見沢よりちょっと山あいなのでしょうか…その辺の感覚はわかりませんが、
観測所がある岩見沢の方が話題になりましたが、地元民からすると雪自体は三笠の方がもっと降ったらしいです…。
その写真がこちら 三笠市内にて(撮影日:2012年2月13日、長栄堂店主さん撮影)
比較写真(撮影:2012年秋)同撮影場所(okaka撮影)
道路は除雪車が走ったせいで余計に雪が積もっただけかもしれないとお思いの方にはコチラ
 
私の親戚の家の裏庭です。
雪に埋まっている物置の高さが2mくらいでしょうか…。
あ、でもこちらは屋根からの落ちてくる雪でさらに高くなったいるかも知れませんね。
でもつまり普段家の周りは平地よりも雪が高く積もっているという、
北海道民からしたら当たり前かもしれませんが、
私のような三重県人からするとあまり想像できないようなことが平気で起こっているということなんだなと実感します。

ちなみに隣の家の屋根に積もった雪↓

つきたてのお餅の用になってます。
 
ちなみにこの年、写真にある裏の家の屋根にあった煙突が雪の重みで折れたそうです…(目撃情報あり)
雪の力は恐ろしいですね。
私の親戚も雪投げ作業中に3,4回は屋根からの雪で埋まって死にそうになったと笑いながら話しておりました。
 
私は普段、雪のシーズンはほとんど三重から動くこともないので雪の恐ろしさをまだ実感したことはありませんが、
甘く見ないほうがいいんだなー。と話を聞きながらふつふつと思いました。
 
この記録的な豪雪ですが、どれくらいだったというということで少しインターネットを使って調べてみました。
気象庁によると岩見沢では2月12日に19cmの降雪で最深積雪208cmを記録しているようです。
この記録は1970年3月22日に観測された岩見沢市の歴代1の最深積雪量180cmを大きく上回り、
撮影日の13日も3cmの降雪で201cm積もったようで、2012年の2月は9日以降ほぼ毎日180cmを上回る勢いで雪が振っております。
過去最高を記録した12日ではありませんが、悪天候過ぎると撮影できませんので13日の写真であしからずです。
 
 
さらに色々情報を漁っておりましたら、
日本雪氷学会 北海道支部の声掛けの元『「2011-2012 年冬期に北海道岩見沢市を中心として発生した大雪」調査チーム』を立ち上げ
2012年2月25日から3月9日まで積雪深や積雪水量、平均密度や層構造などの調査が各所で行われたらしく、
日本雪氷学会 北海道支部発行の北海道の積雪第31号(2012年)でその報告がされておりました。
北海道教育大学や北見工業大学もこの観測・研究に協力したみたいです。
しかしラジオゾンデ観測はされていないんですかね…。
個人的に北海道でラジオゾンデ観測してぇ…。と思いました(笑)
 
雪の研究だったら北海道や新潟などの雪の降る地域にある大学が圧倒的に有利ですし、
ヒートアイランドの研究だったら都市に近い立地にある大学の方がどちらかというと研究しやすい気がします。
では三重大は何が特徴なのかというと、地域性では『鈴鹿颪』という颪風の観測ができます!
あと、大学として船を持っているので大気海洋相互作用系の観測結果を用いた研究もでやりやすいです!
観測ばっかりは嫌だなーもっとでっかい計算機が扱いたい…
じゃあスパコンを持っている某大学へ行こう!
と、考える方もいらっしゃるかもしれませんが、
スパコンは別にそれを所持している大学・その他機関に属していないと使えない…というものばかりではないので、
三重大からでも使うことができます!観測だけじゃありません!
なので、目標を持って大学を選ぶなら、そこに入学したら『何が』研究できるのかを十分に考えてから
大学…というより研究室を選ぶのがいいのではないかなーと個人的には考えます。
色々話が飛びましたが、今日の報告はこれくらいにしておきますー。
 
研究室アピールブログで、うちの研究室特有の鈴鹿颪観測とかの紹介もそのうちできたらいいですねー。
 
ちなみにこの雪、三笠では6月くらいまで残っていたそうです。


参考:気象庁、北海道雪氷学会より北海道の積雪第31号(2012年)よりP115~P130

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三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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