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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

ゾンデ講習会@和歌山県潮岬

こんにちは,B4の永川です.

気が付いたら夏になっていました…光陰矢の如しを痛感している次第です.
もう先日といっていいか不安なところですが,先日の5/7から5/9にかけて,和歌山県の潮岬で行われたゾンデ講習会に参加してきました.
この講習会,ひいては潮岬自体に向かうのは今回が初めてであったため,ドキドキとワクワクを胸に参加させて頂きました.その報告を行わせて頂きます.

解析ワークショップ&AFESワークショップ

 私の振り分けられた班では始めに過去の実習などを通してゾンデで得たデータを用いて解析を行う,というワークショップを行いました.用いたものはPythonコードで,インターネットのつながらない環境を想定して,ローカル環境下で動作するような環境をパソコンに設定するということを事前準備として行いました.普段趣味としてPythonを使うことはあるものの,実際の解析ということをしたことはなかったので,それらに向いたライブラリのインストール方法やそれらライブラリの意味,venvやCondaといった環境の違いなど,準備過程のあらゆる場面が非常に良い勉強になりました.また,準備の過程で一度パソコン内に仮想環境を立てる機会があったのですが,これについても非常に良い勉強になり,「仮想環境ってこういうものだったんだ!!」と,仮想環境そのものについて,また仮想環境を立てる意味や立て方など,試行錯誤を通して様々なことを学べました.余談ですが,今回の準備のあれこれを通して,他大を含めた周囲の方々が「Linuxがいい」といっていた気持ちがなんとなくわかりました.普段扱うコマンドが入力しやすい・・・.

 これらの準備を終えた上で,会場では実際にPythonコードを実行し,解析結果の出力,各解析結果の考察などを行いました.今回の解析ではゾンデの軌跡やエマグラムなどが出力されており,それらの図の見方,意味の解説についても行って頂きました.個人的にはエマグラムの図の見方がいつも曖昧になっていたため,今回解説して頂けたのはとてもありがたかったです.今度参加する乗船実習の際にこの知識を活かせたらいいなと思います.また,今回の解説を通して野帳の重要性について理解することができました.今回の講習会では事前に準備されたサンプルデータが用いられていたため,気温,湿度などといった数値データ以外の情報は野帳に記載されていた内容からのみ把握することができ,船上と上空の風向きの違いなど,その情報から考察が進むこともありました.昨年度の実習などの際には打ち上げに関する仕事で手一杯で,野帳の意味などを考えることができていなかったので,次回の実習などでは野帳についても後の人が現地の状況を捉えやすいように丁寧に記載していこうとおもいました.

 お昼を終えた後に行われたAFESに関してのワークショップについても学べることがたくさんありました.この回ではAFESのデータが準備されており,これを用いた解析結果の出力などを行いました.午前に行われたものと異なる点として,こちらではPythonコードも自力で書いてみるという側面があり,私自身がどの程度画像を描けるか,という自身の力試しになりました.初めは何をすればいいかわからず面食らったものの,扱うものの実態がデータであることをしっかりと認識できるようになってからはなんとか指針を立てられるようになり,最終的には結果の出力を行うことができました.うれしかったです.私が今後扱っていきたい内容が大気海洋相互作用について少し触れる部分があるため,もっとAFESについて勉強し,上手に扱っていけるようになる必要があると感じました.

ゾンデ打ち上げ講習

 解析とAFESについての講習会の後,ゾンデの打ち上げの講習を行いました.講習会では乗船実習などの場合と同じようにオペレーター,打ち上げ隊の二組に分かれ,それぞれが連携して講習を行いました.今回の打ち上げは私が普段行っている船上での打ち上げとは異なり陸上であったことから,足元の安定感やコンクリート上での作業など,普段と違うと感じる場面は少なくありませんでした.特に足元が安定しており,急な揺れに備えなくてもいいというのは個人的にありがたく,どのように風船を膨らませるのか,ゾンデと風船の結合部分はどのように結ぶのか,といったことの理解に集中することができました.また,オペレーター,打ち上げ共に,一連の流れについて再確認することができ,非常に良い経験をすることができたと感じております.先述の野帳に関しての理解を経てからであったため,野帳の記録についても意識を高く持って練習することができました.

潮岬は海辺ということもあり,海が綺麗だったことが印象的でした.紀伊半島の自然に触れるたび,その可能性に驚かされるばかりです.

以上が潮岬で経験したことの概要になります.ここまで読んで頂きありがとうございました.

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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