三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
おばんです,M2天野です.
さて今日は,先月中旬,7月12〜19日に行われたIUGG 2023について.
私は16日まで参加してきました.
ほぼ初の海外.1人で会場まで辿り着けるか,トランジットはできるのか,スラれないか…など,発表以外の不安も多々抱えながら行ってきました.
〜自分の発表について〜
初日,M31 Ocean-Atmosphere Mechanisms of Climate Variability, Change and Predictability のセッションで口頭発表をしました.
富山で撃沈したあとの今回&初日の発表.不安半分,開き直り半分.
発表資料・流れを富山から大幅に変え,一番伝えたい図を丁寧に見せるような作りに変えました.
その甲斐あって内容がしっかり伝わったようで,質問をしてくださる方が沢山いました.
(直前の発表練習ゼミに付き合っていただいた研究室のみなさん,本当にありがとうございます)中々聞き取れず,まともな質疑応答にはなりませんでしたが…
後から考えると,内容の確認をするような質問が多かった気がします(つまり〇〇ってことだよね?というような).
拙い英語のおかげで?易しい質問をしてくれたのかもしれませんね.
質問してくださった方とセッション後に議論できたら良かったのですが,声をかけるタイミングを逃してしまい叶わず…
一方で日本の研究者の方々から有益なアドバイスをいただくことができました.
発表内で初出しの図を見せており,それに対する意見や考えを得られたのが嬉しかったです.
(ドイツ帰国後の解析等に非常に役立ちました)
〜発表聴講について〜
1・2日目は発表したセッション+α,4・5日目は,熱帯気象関係のセッション,dynamicsなどを駆け回りました.
(3日はお目当てのセッションがなく会場をプラプラ)
多くのセッションが用意できるからか,1つのセッション内の発表のキーワードが,国内の学会に比べよく似ている印象でした.
自分の研究や興味に近いキーワードを持つ発表を1日中聴けるのは,素直に嬉しかったですし,
他の地域・研究者の方の,視点や手法をよく知ることができました.面白かった.
それから,地域によっての英語の聞きとりやすいさ・聞きとりにくさを体感できたのも新鮮でした.アジア圏は癖が似ているからか発表が聞き取りやすく,英語圏の人は砕けすぎて少し難解な印象.
リスニング力は日々鍛えていきたい…
それから,たいていの発表が「accept済みの論文の紹介」
対してbeing revisedの私.
次はacceptされましたと言いたい…!と密かに思いました.
色々な発表を聞いた中でも特に,Golden Medal Lectureの発表が印象的でした.
詳細はこちら…https://www.iugg2023berlin.org/union-lecturers/
内容はもちろん,それを伝える風刺画・イラストと,発表者の語気の強さに,インパクトと説得力がありました.
うまく言葉に表せませんが,発表全体を通して感銘を受けました.
〜学会全般について〜
会場の大きさ・広さ,参加者の多さに終始圧倒されていました.
参加記念のトートバック
すごくしっかりしたつくり…
加えて,大会専用のスマホアプリがあったのが何より驚きました.手軽かつ迅速に確認できてとても便利でした!
夜の部などでは,
普段はあまり関わる機会がない研究者の方と知り合うことができたこと,
博士課程の諸先輩方とじっくり話すことができたこと
が,とても嬉しかったです!
個人的な相談やら質問もさせていただきました.ありがとうございました.
大会中のイベントは,驚きの連続でした.
https://www.picdrop.com/janpaulsfotografie/kHksMFvcWZ
ウェルカムレセプションでは,軽食と飲み物,
毎日のポスター発表中には,飲み物が振る舞われました.
その数の多さたるや(日によってはアイスが出たりも…)
オープニングセレモニーは,ジャズ?のような生演奏あり,立派なPVあり…
ライブハウスにいるような,映画を見ているような気分に.
デザインや見せ方もプロがやっている印象.
司会者の方もアナウンサーか何かなのかな?と思うような立ち回りでした.
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その他,大会期間中に感じたこと
〜海外に出て嬉しかったこと〜
・「なんとかなる」という自信がついたこと
1人で右も左も知らない海外へ行くことと,英語圏じゃない国へ行くことも不安がありましたが,
知らないことは聞けば良いし,予定は変更できるし,
英語ができればとりあえずはなんとかなるということを体験しました.
この自信をつけられたのは,自分的にはとても嬉しい点.
・話したことが伝わること
会話し慣れていない英語や,滞在中に覚えたドイツ語の挨拶が伝わり,会話ができることが素直に嬉しかったです.
最初は挨拶1つするのにドキドキしていたものの,
1回通じるとそれが嬉しくて,次もまた話してみようという気持ちになりました.
〜風土等の違い〜
ミュンヘンから,ベルリンまでICE(ドイツ版新幹線)を使い移動したのですが,
道中山がなくてびっくり.
どこかの区間が,ではなく,ほとんど全区間がこんな具合でした.
そして,風力発電機がたくさん設置されていました.
ベルリンは北緯52度くらい(オホーツク海の真ん中あたりの緯度帯)
それもあってか昼が長い.そして毎日晴れていて暑いが,乾燥していました.
現地の夜9時でこの明るさ.感覚がバグる…!
高校地理で習ったヨーロッパの気候や知識を,肌で感じれたのが嬉しかったです.
(帰国後は逆に,夏のモンスーンの威力を感じました…湿気…)
また,街ゆく人の(いい意味での)他人への関心のなさも驚きました.
逆に,普段自分が結構気にしているもんなのだなと…
挨拶や電車の乗り方,ホテルの感覚もまるで違い,
新鮮であると同時に,軽くカルチャーショックを受けて帰ってきました.
自分は井の中の蛙だったなと…
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学会内外のあらゆる場面で,嬉しさと驚きがあり,
研究に対する姿勢や見方を改め,グローバルな視点で考えることの重要性を五感で感じた期間になりました.
貴重な機会をくださった立花先生,行ってこいと背中を押してくださった九大の安藤さん,研究室の仲間には感謝でいっぱいです.
今後もさらに,勢いマシマシで頑張っていきます!
それではこのあたりで.
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