今年も残り1カ月を切りましたね.B4の中西です.
11月はイベントが多く,地球日記のネタも溜まっているので,
ここらでまとめて消化しておきたいと思います.
まずは軽めの話題を2つ.
<陸海空・環境科学実習(勢水丸実習)TA>
11月12日(月)~17日(金)に勢水丸実習後半組のTAを務めました.
TAとしては今回がデビュー戦となりました!
初日~2日目は比較的海況が安定していたため,一気に黒潮付近まで南下しました.
2日目の朝に黒潮前線付近にたどり着いたときにはなんと,海上竜巻に出会いました.
その後はラジオゾンデ,CTD,XBT観測を行いながら1日かけて潮岬沖を北上し,
熊野灘に停泊していたJAMSTECの掘削船「ちきゅう」も見に行きました.
3日目の朝からは海況悪化のため志摩の英虞湾へ退避しました.
4日目は再び熊野灘を南下しながら観測し,折り返して5日目の朝に松阪港入港といった日程でした.
TAとしては,船酔いと戦いながらもなんとか役割をこなしていた感じでした.
もともと体力がなく,空き時間は部屋で寝てしまうことが多かったので,
他大学の学生さんたちとあまり交流ができなかったことが少し後悔の残る部分です.
船酔いに苦しんでいるときは「二度と乗りたくない」なんて思うこともありますが,
下船した途端素敵な思い出に変わるのも,この実習の不思議なところです.
来年度は自分たちが主体となって実習を運営する年です.
不安はたくさんですが,頑張っていきたいです.
<異常気象研究会>
11月21日(水)に京都大学宇治キャンパスで行われた異常気象研究会を聴講しました.
今年は多忙のため1日目のみの参加となりました.
今回の目的は,
1)10月の気象学会に引き続き,気象研の小寺さんのサヘルに関する研究について聴くこと.
2)今年の夏の異常気象についての最新の報告を聴くこと.
でした.
1)について
気象学会ではサヘルの対流の長期トレンドそのものに関する話題が主でしたが,
今回はそのような変化が熱帯域の循環に及ぼす影響について聴くことができました.
その影響とは,サヘルで高い対流が立ちやすくなると,
中緯度における下降域が従来より高緯度側にシフトするというものです.
自身の研究の参考にもなる内容でした.
2)について
気象庁の報道資料で指摘されていることから,未発表のことまで様々な報告を聴くことができました.
中でも,西日本豪雨時に現れていたテレコネクションパターンや台風などの要素をモデルの再現に加えていき,
予測がどれくらい改善されるかを見る「緩和実験」を行ったという報告がとても面白かったです.
(実験の手法の説明はあまり自信がありません…ご了承ください.)
結論としては,中高緯度の波列の予測の改善が非常に必要である,ということでした.
中高緯度の波列パターンは自身の研究にも深く関わっている部分なので,
予測につながるような研究が今後できればいいなと思いました.
[2回]
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