ウミガメは甲羅ではなく,ひれをわしづかみにして持ち上げるらしい.
お久しぶりです!修士1年の山田です.
今回は岩手県の大槌町で行われた「大槌シンポジウム2023」に参加したことを書いていきます.
人生初東北地方!どんな冒険が待っているのだろうか!笑
0日目
前日入りをしたため,レンタカーを借りて現地までにいろいろ行きました!
閖上(ゆりあげ)で美味いウニとイクラ,牛タンの唐揚げを食べ,美味しさに感動しながら腹を満たし,津波伝承展で3.11のことを思い出し,本物の奇跡の一本松を拝んできました.言葉にするのは難しいが,日本人として,被災地から離れていても当時の地震を知るものとして,この地震のこと学び直し,伝えていくことの使命を感じましたね.(下の写真は奇跡の一本松)
旅の思い出はこれくらいにして,共同宿舎に着きました.とても綺麗な施設で驚きました!(発表資料の準備で追われていて,この日はこれ以上書くことなし笑)
1日目
他の学会でもお世話になっている先生方や他大学の同期も集まってきてシンポジウムが始まりました!面白い発表ばかりで全て書きたいところですが,特に面白かったものをいくつか.
まず,筑波大の倉持さんのオホーツク海高気圧がもたらす寒気についてのお話です!前回三重大で話していただいたものとは違うテーマですが,これも自分の研究に当てはまる重要なポイントだったので興味深く聞いていました.寒気の量を定量的に求め,どれだけ寒気が流れてきているかを表しており,夏の豪雨に寒気が重要であるということがよくわかる発表でした.自分の研究で見ている事例といくつか被っていたので,発表後すぐに捕まえて質問攻めにしてました笑(すごい圧だったと思い返し,反省中…)
2つ目は小坂先生の発表でした.シルクロードパターンを詳しくお話していただきました!基礎的なイメージから複雑な数式展開もわかりやすかったです.立花先生と同じく,テレビに出ている方の発表はほんとわかりやすい.(だからテレビに呼ばれているんだなと理解.)メインはシルクロードパターンは弱くなっていてもなぜ日本は豪雨が起きているのかについての議論であり,これも自分の見ている亜熱帯ジェットと関係があると思って聞いていました.また他の学生の発表でも何度かシルクロードパターンに関連した研究があり,興味を持ってきたので,夏休みのうちに少しずつ勉強していきたいと思います!
他にもありますが,長く書いてもあれなので自分の発表の感想をひとことで言うなら,長すぎるわ!,ですかね.15分のところを20分も話してしまった.大槌シンポジウムは長くなりがちといわれているが,さすがにね.もっと話す練習をするべきだった.発表時間が長くて質疑応答を少なくしては本末転倒だと感じました.それでも,発表後に東大の宮川先生から質問をいただけたのは嬉しかった.今後は気をつけます…
さて,今回のシンポジウムのメインと言っても過言ではない,懇親会がありました!普通の飲み屋とは異なり,とても豪華で,どれも美味しかった.
お酒も進み,宮川先生と各大学や研究室の話,倉持さんとは研究の議論を深め,東北大の佐野さんとは将来設計の話をしたり,お酒を飲みながらほんといろいろな話ができました.宿舎に戻ってからは学生で星を見に海岸まで散歩.満天の星空を眺め,何度も流れ星を見て,日頃経験できないことができました!いや青春かよ笑(ただその後.結局3次会(早朝4時)まで参加でくらくら…)
2日目
前日の酒が抜けているのか怪しいなかで,2日目を迎えました.この日も面白い話ばかりでしたが,最後の宮川先生のお話が良かったです.全休モデルで研究していくことの可能性とか,自分の研究に使えそうかなど考えながら聞くと可能性が膨らんで楽しかった.(途中スライドが映らないトラブルがあっても言葉だけで発表を継続していたのがすごかった…)
そして,2日間の発表が無事に終わりました!面白い話ばかりでしたね.
また,終了後には大槌でウミガメの研究をしている黒田さんという学生からウミガメ見学ツアーを開催していただきました!飼育しているウミガメを触らせてもらい,小型サイズを持ち上げることも経験できました.癒された.
(写真:ウミガメとヒレをわしづかみすることに若干ビビっている自分)
この2日間で,気象の学びだけではない経験を多くできたけど一瞬でしたね,なんだか小学生の頃,夏休みの楽しい家族旅行が終わって新学期を迎えるまでの喪失感に似ているような感覚…
来年も自信もって発表できる研究を携えて参加し,夏の思い出を作りたいですね.
今回はこれくらいで,またね.
[2回]
PR
COMMENT