こんにちは.新M1の安藤です.
3/12~13にJAMSTEC横須賀本部と横浜研究所で第2回新学術学生会合,14~16に東大先端技術研究センターで第2回新学術全体会合が行われました.
1日目(3.12)
1日目の学生会合は,JAMSTEC横須賀本部で行われました.
三重大,弘前大,長崎大の学生の方が卒論・修論や勉強した内容など興味深い発表ばかりでした.もちろん,安藤も発表しました.普段あまり聞く機会のない学生の方からの質問やコメントをたくさんいただけたので,とても参考になりました.質問に答えるとき,理解してもらえるまで説明する時間があったので,時間にとらわれず議論できたのが良かったです.
横須賀本部見学ツアーにも参加しました.その中で,JAMSTEC研究船「かいよう」の見学がありました.設備は古いですが,会議室など広いスペースが多かったです.船長による説明も聞くことができました.
夜は,中華街で食事をしました.
2日目(3.13)
2日目は,横浜研究所で行われました.
昨年の東シナ海観測の研究発表もあり,1年も経たないうちにこれだけの結果を研究しているのに感心しました.また,船の観測データとどのような再解析データやモデルデータと比較すれば良いか参考になりました.
JAMSTECのスパコン「地球シミュレータ」見学がありました.体育館のような施設の中にたくさんのコンピュータが並んでいました.コンピュータも大規模になると,特別な施設が必要なことがよく分かりました.
この日も夜は中華街で食事をしました.生きたエビをアルコールにつけて,それをゆでる料理はその過程を全て目の前で見ることができました.新鮮でおいしかったです.
3日目(3.14)
東大先端技術研究センターで,新学術全体会合が行われました.
この日は公募研究班の発表がありました.
・根田昌典さん(京大院理)「大気海洋間の運動量交換過程に対する波浪とエネルギー散逸の影響に関する研究」 僕の研究テーマである渦相関法を使った乱流フラックスの研究です.根田先生は,波によるエネルギー輸送に着目されています.2011年12月に三重大の勢水丸で観測を行ったときも,GPSブイを海面に浮かべて,波高を測っていました.ここに注目すれば,水温差と風速から見積もるバルク法との違いが出るかもしれません.
初めてのポスター発表を行いました. 発表というより,議論している感覚でした.相手の反応をよく見ることができますし,率直な質問や感想をいただけるので,とても面白かったです.懇親会中も時々説明をして,合計の説明時間は2時間以上でしたが,時間の経つのを忘れて話していました.
その後,二次会で渋谷駅近くの飲み屋に行きました.
4日目(3.15)
計画研究班の発表がありました.
・広瀬直毅さん(九大応力研)「海面水温日変化の衛星データ同化」
海のデータセットの話がありましたが,その中で海面水温と大気と接する海面(skin layer)の温度が違うことが問題になっていました.この問題は,自分の研究とも関連しています.バルク法と渦相関法が異なる値を示す原因の1つがskin layerの温度が異なることだと解釈しています.これが他のところでも着目されていたので,これからもっと詳しく解析したいと思います.
この日も懇親会がありました.学生の方の他,先生方ともお話しできたので良かったです.
二次会はホテルの部屋で2人で静かに行いました.
5日目(3.16)
この会合で議論した内容の発表がありました. 様々なことが話題にあがっていましたが,海洋と大気では,似たような現象でも時間スケールが異なるので,注意する必要があるということが言われていました.大気海洋相互作用の研究をすると,大気と海洋の様々な時間スケールの現象を見ますが,時間スケールの異なる現象を比べていても,あまり意味がないので,それにも注意して解析を進めようと思いました.
[1回]
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