三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
連続投稿失礼します、B4の濱口翼です。
今週の頭に卒論の中間発表が行われたのですが、自分の研究はまだまだだなと思うところが多く課題が多く残った結果になりました。2月に卒論発表があるのでそこではいい結果を出せるといいなと感じています。
さて、今回は9月1日~3日に鹿児島県指宿市指宿こころの宿で行われたECHOESサマースクール2025に参加したことについて書いていきたいと思います。
ECHOESサマースクールは昨年から行われているもので、ハビタブル日本という研究の枠組みがあるのですがそこに所属している若手の研究者、学生が集まり勉強会をしたり、親睦を深めたりするというイベントです。私は今年が初参加でどのようなイベントかあまりよくわかっていない状態で参加したのですが、とても楽しかったです。
ここからはサマースクールのことについて詳しく書いていこうと思います。
昨年に引き続き、招待講演・学生の研究発表がありましたが、今年はグループで1つの課題に取り組んでいたところがグループワークに変わったようです。
まず、招待講演に関しては2人の方の講演でした。お二人とも海洋の研究者で私の専門分野とは少し違う分野でしたがとても興味深い内容でした。
1人目の方は物質の海洋循環がご専門で、化学的な視点で物質循環を見ているそうです。特に興味深かったのは窒素の循環で、窒素の同位体比を見ることで回遊生物がどこの環境場から来たのかをたどることができたり、窒素がどのような状態で存在しているのかでその環境の窒素の過不足を見れたりするとのことでした。私は、大学の講義で農作物に関しての窒素循環を学んだことがあるのですが、それが海洋でも行われていること、また生物の移動を見れることは陸上では聞いたことがなかったのでとても勉強になったなと感じました。また、学生時代に論理的に話せと教授に言われたときに論理的という言葉の認識に齟齬が生じていて苦労していたというエピソードがありました。研究を進めていくうえでの論理的とは相手を納得させる論理を作るとのことであると聞いて、自分も論理的という言葉を違う意味でとらえているなと感じました。これからは相手を納得させるように自身の研究内容を話していきたいと思います。
2人目の方は潮汐を専門とされている大学の教授のお話でした。潮汐は身近な現象であるのに意外と知らないことが多かったなという感想を持ちました。ここからは特に面白かった内容を2つ書いていきます。1つ目は、潮汐の変動には半日から数十年まであるということです。よく知られているのだと満潮・干潮という半日の変動、大潮や小潮という1か月の変動がありますがそれ以外にも10年や50年スケールでの運動があるそうでそれになると宇宙スケールの変動になるそうです。私としてはそこまで時間的にも空間的にもそこまで大きいスケールではないと思っていたので、分野としての奥の深さを感じる内容でした。2つ目は、有明海の締め切りによる潮汐変化です。人工的に海を改変したときに潮汐に変化が生じ、すべての海洋環境の変化が生じているというお話は開発を行う際のリスクとベネフィットをちゃんと考えないといけないなと考えさせられる話でした。一個人としても環境に関してあらゆる分野に目を向けていきたいなと感じました。
次にグループワークに関してですが、内容は自分自身の研究のかかわり方でした。同じグループになった人といろいろとお話できて楽しかったです。特に、同じグループに招待講演をしていただいた方がいて、所属している研究機関の内情やどうしたら科研費を手に入れられるかなどが聞けて面白かったです。また、別の人は海洋物理の分野を一般の人に伝える活動を学生でありながらしており、アウトリーチ活動はどのようにしていけばいいかを熱弁していて、同じ学生でありながらこういう活動をしているのはすごいなと思いました。
最後に、学生の研究発表ですが、私もポスター発表を行いました。ほかの大学の学生から意見をもらうことは、めったにないのでとても参考になるアドバイスをいただいたと感じています。また、ほかの学生の研究発表を見ていると自分が知らない内容や自分よりも高度な内容をやっていてとても興味を引く内容ばかりでした。参考になる研究も多かったので自分も追いつけるように頑張りたいです。
ECHOESサマースクールはほかにも他大学の学生と親睦を深める機会が多くとても有意義な時間であったなと感じています。来年も開催されるとのことでしたので、機会が合えば参加したいなと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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