三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
今年も1年が終わることを信じることができない。
お久しぶりです、M2の中西です。
2020年末は様々なオンライン学会・研究集会に参加させていただきました。
ギリギリ年内のうちにここでまとめて報告しておきたいと思います。
※すべてオンライン開催
<科研費会合>
9月9~11日に開催された「科研費新学術領域hotspot2」の全体会合で発表しました。
発表形式は、各自で動画を収録してYouTubeへ投稿し、聴講者に自由に閲覧してもらうものでした。
今までに経験したことのない形式だったため戸惑いましたが、
PPTを流しながら音声を付ける(喋る)のはそこまで難しくなかったです。
YouTubeへのアップロードも簡単でした。
コメント欄では様々な質問・コメントをいただき、想像以上に有意義な発表になりました。
中でも印象的なのは、東大の関澤さんとの繋がりです。
実は、学部3年の頃に関澤さんの発表を学会で聴講し、非常に面白いと感じたことから、
テレコネクションの研究がしたいと思ったと言っても過言ではないのです。
そのことをご本人にもお伝えし、ためになるアドバイスも幾つかいただくことができました。
さらに、その関澤さんと同率で若手発表賞の2位にランクインすることができ本当に嬉しかったです。
その時一瞬でも、憧れの人に追いつくことができた(恐れ多い発言ですが)のですから。
<秋季気象学会>
10月25~31日に開催された気象学会秋季大会でポスター発表をしました。
実は、最後の学会は口頭発表を!と思っていたのに、
7月に来ていたメールを勘違いで見逃しており、希望が出せていなかったのです。
自業自得ですが、コロナ禍でなければそんなにややこしいことにはなっていなかったはずなので、少し恨みました(笑)
コアタイムの間、個人的にZoomのチャットルームを開設したところ、
数人の学生さんと稲津先生(北大)、三好さん(理化研)に入室していただき、いろいろと議論ができたので良かったです。
アップロードした資料にも複数のコメントをいただき、有り難かったです。
<極域シンポジウム>
11月16日~12月18日に開催された極域科学シンポジウムにてポスター発表をしました。
国際シンポジウムのため、英語での発表となりました。
現在改訂中の投稿論文から抜粋する形で英語版スライドを作成したため、
準備にはあまり時間をかけずに済んで良かったです。
スライドをアップロードして放置していたところ、ある日メールで通知が。
確認してみるとノルウェー大気研究所の方から、
研究の弱点に関する質問1件と、「論文が完成したらぜひ読みたい」というコメントでした。
弱点に関しては、レフェリーからも指摘があったところですし、真摯に答えて早く論文を完成させたいと思いました。
読みたいと言ってくださる方がいるというのはとても嬉しいことですね!
対面の発表と違い、苦手な英語でも落ち着いて回答できるので助かりました。オンラインの利点ですね。
<異常気象研究会>
12月 3日に開催された異常気象研究会に参加しました。
例年は紅葉の時期に京都大学宇治キャンパスで開催されており、
私は昨年に続き発表者としては2回目、聴講のみを含めると4年連続4回目の参加でした。
例年2日間にわたって開催されていたものを1日にまとめたためか、持ち時間が質疑応答含め10分と短く、
非常に早口な発表になってしましましたが、伝えたいことは伝えられたと思っています。
持ち時間が終わったあともzoomのチャット機能を使って活発に議論が交わされていました。
私宛には久しぶりに前田さん(気象庁)からコメントをいただき嬉しかったです。
研究会前後に京都の紅葉を観に行くのが定番だったので、それができなかったのは非常に残念でした。
<大槌シンポジウム>
12月14日に開催された大槌シンポジウム(大気パート)で発表しました。
例年は岩手県大槌町で開催されており、学部4年の夏に一度参加しました。
そのときは研究を始めたばかりで、自己紹介程度に数分お話ししただけだったので、
今回まとまった内容をきちんと発表することができて良かったです。
雰囲気は終始なごやかで、興味を持って質問をしてくださった方もいたので嬉しかったです。
昨年潮岬観測でお世話になった吉田さん(京大)からのご質問は基本的なものだったのに、
一部返答に詰まってしまったので、発表前の確認は怠らないようにしたいと改めて思いました。
<中部支部研究会>
12月15、16日に開催された気象学会中部支部研究会で発表しました。
学部4年の頃から発表させていただいており、今回で3回目となりました。
この研究会は持ち時間が20分と長く、落ち着いて発表・質疑応答ができるのが良いですね。
ただ、支部長賞の選考のためか、決まった数人の偉い先生方が毎回質問をされている状況でした。
締めの講評で坪木先生(名古屋大)もおっしゃっていましたが、なんだか卒論・修論審査会のような雰囲気でした(笑)
とはいえ、普段お会いすることのない他大学や他機関の方にコメントいただくのは勉強になりますね。
加えて、学生からの質問も今後活発になればいいなと思いました。
長くなりましたが、報告は以上になります。
今年は本当にイレギュラーな年でしたね。
年度始めの頃は様々な集会が中止となり、学生最後の一年なのにどうなることかと思いました。
しかし、夏頃からは様々な方のご尽力のおかげで、オンラインでの学会参加ができるようになり、
本当にありがたかったなと思います。
オンラインは気軽に参加できるなどメリットもありましたが、
やはり現地に赴いて、様々な人と直接会って話せる機会は大切だなとも思いました。
良い気分転換にもなりますしね。
幸い私は昨年までにそのような経験をたくさんすることができましたが、
後輩たちはそうではないので、早く以前のような日常が戻ってほしいと思います。
それでは良いお年を。
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