やっと自分の観測が終了しました.小松です.
手伝っていただいた皆様には感謝感謝です.
さて今更ながら学会に参加していたので,感想でも書こうかと思います.
(ちなみに初カキコです.)
自分の興味は局地風や観測研究に向いているのですが,比較的局地風の研究というもの自体が発表件数的に少なかったです.廃れつつある分野なのですかね
興味を引いたのは
B306 南極氷床末端部の夏季カタバ風
カタバ風についてはなんとなく知っていたのですが,その風下末端でハイドロリックジャンプをしているという研究紹介があり,興味を惹かれました.
観測データで見られた風速の時間変化を見るとイメージよりも強い風速では無いものの,変化の周期性などがあり,南極のカタバ風について体感,もしくは勉強してみたいと思いました.
C156 竜巻等突風のための多点型地上観測システムの開発
ちょっとうろ覚えなのですが,日本海側の海岸に100m間隔で風速計を,50m間隔で温度計を設置してかなり細かいスケールの現象の観測を行おうというものでした.
自分も観測研究をしている端くれなので,すさまじい観測だな思いました.まだ設置,計画の話だったのでデータの紹介は無かったのですが,観測データの同期(時間の)にかなり秒単位で神経を使っているようでした.
ゾンデ観測だと時間に対してそこまで神経質になっていないのですが,やはり竜巻などの時間スケールを考えると秒単位での観測データが重要になるのですかね.
P103 2011年に発生したやまじ風について
四国のやまじ風をシミュレーションした結果の紹介でした.
発表されていたのは鉄道会社の方で,路線のどこの部分で強風が吹き危ないのかというコンセプトの元研究されているようでした.
やまじ風のメインのメカニズムは過去の研究で比較的明らかになっていると思っているのですが,より突っ込んでどこで最も強いのか?を調べて世に貢献する(自社の被害を減らすためかもしれないですが・・・)というのは,研究をしていく上で皆が考えなければいけないことだと思いました.
以上です.
冒頭で局地風研究が廃れつつあるのでは?なんて書きましたが,メカニズムの解明という基礎研究もさることながら,それを踏まえた現象の活用もしくは被害の軽減など応用の部分を充実させていくべきな気がします.
そういう意味では廃れないのかもしれません.
研究室の皆さんも色々な研究をしている,もしくはこれから始めると思うのですが,自分の興味のままに研究を進める事は最も大切な事です.
しかし,自分の研究は世に役立つものに全く直結しないのではないか?なんて疑問を持つ日はいつかくるでしょう(僕もそうです).
そう思った時に無理矢理,こじつけでもよいので自分の研究の先に何があるのか?その結果がどう生かすことができるのか?そもそも気象を使って何か旨いビジネスはないのか?等を一度考えてみてください.
こじつけでも考えることで,今後就活とかするときに自分の研究や学んで来た事が無為なものではないと語ることができるようになります(たぶん).
また,気候・気象学を生かした新しいビジネスを考えつくかもしれません.最終的に如何にして金につながるか,金を生み出すかを語れれば,実現不可能でも企業はその人に興味をもってくれるはずです(これもたぶん).
だらだらと書いてしましたが,最後の方は自分への戒めみたいなところもあります.
まあ色々と書きましたが,なにはともあれ楽しんで研究しましょう!学生の間は自分の興味を満たすだけでもよいと思うので...
でわでわ...
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