こんにちは.4年スズキです.
今回一番面白いなーと思ったのは
26日に行われた研究会の
『極域・寒冷域研究連絡会』でした.
どんなものだったかと言うと,
日本が寒い原因の要素を犯人に見立て一つずつ吟味していく.というものでした.
要素としては
・北極振動
・ラニーニャ
・ブロッキングがもたらす異常現象
・バレンツ海の海氷面積
が挙げられました.
吟味の内容は
北極振動はそもそも北極と中緯度を活動中心に見ているので,
“日本”に影響を与えるといっていいものか.
また,そもそもAOやラニーニャ云々ではなく,
そもそも寒気がなければ日本は寒くならないのではないか.
等が挙げられました.
また,研究会中の飛び入り発表では北日本ではAOが関係しているが,
西日本では関係ないのでは,という話を聞きました.
その発表をした方は冬季極東域の温度場に着目していて,
850hPa面でEOF解析をすると
第一モード:極東域全域で変動
第二モード:北日本,西日本のシーソー
が見られるとのことでした.
(ただ,EOF解析というもの自体が全体と南北(or東西)にバタバタしやすいとのことだったので,
期待される結果なのかもしれません)
ここで,WPの話が出てきました.
EU(ユーラシアンパターン)後,経緯は忘れてしまいましたが
フィリピン付近の活発な対流強いの結果,強いWPが現れる.という事でした.
あれ?これって,EUとWPを絡めた日本に影響を与えるテレコネクションについて,
既に研究が進められているという事でしょうか...
後はそもそもAOIndexの負の時と,ブロッキング現象の違いについて白熱した議論がなされていました.
また,今年の冬は北半球の東と西でAOが異なるなど新しい研究も進められていて,面白いなあと思いました.
口頭発表はテレコネクションに関しては少ない印象でしたが,
降水に関する研究は梅雨や秋雨など身近なワードが出てきたので理解しやかったです.
発表の中には何を言っているのか全然わからないものと,
シンプルでわかりやすいもの,それぞれありました.
ただ,わからない発表をわからないままにしておくのは自分の不利益をもたらすだけかなと思いました.
内容だけでなく,発表のスタイル等も,今後の参考にしていこうと思いました.
以上で終わります.[2回]
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http://ofuro41furo.blog.shinobi.jp/Entry/120/2012春季気象学会inつくば国際会議場
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