三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
お久しぶりです。2度目の登場のB3の井上です。
遅くなりましたが、今回は福岡で行われた秋の気象学会と、宇治で行われた異常気象研究会と、名古屋で行われた中部支部会に参加したことについて、長々と書いていきます。(最後まで見てください)
****気象学会@博多****
10/21~23で開催されていた学会に、21.22の2日間行ってきました。
自宅の最寄り駅の津駅から会場まで5時間近くかかり朝からクタクタになりました。
今回の発表で興味深かったものが、
①金星上部もや層の研究です。
惑星大気についてのセッションで、ただでさえ地球の気象現象についても理解できていない私が、惑星大気というとても難しい研究発表の内容を聞いていた中、博士の女性の話し方がとても分かりすく印象に残っています。内容は、近年の金星上部の観測事実から新しい知見を理解する手掛かりするために、今まで考えられていたもや層について研究されたものでした。理解できたかと言われれば出来ていないですが、どういう風な考えを持って、どういう手法で研究しているのかをしっかり話されていたので聞きやすかったです。やはりどれだけすばらしい研究をしていても伝えることの出来る対話力がないといけないのだと感じました。春の気象学会での梶山さんやこの博士の方のように対話力を身につけていきたいです。
②北極域での温暖化とユーラシアの中緯度域での寒冷化についての研究です。
温暖化と言われている中、北極とユーラシア中緯度域で真逆の現象が起こっているのは、北極域での温暖化がユーラシアの中緯度域での寒冷化を強制しているというものでした。再解析、アンサンブル平均、EOFによって、近年の寒い冬はバレンツ海の海氷の分布に作用されるWASEパターンによるものだというものでした。
今までなぜ温暖化なのに冬が毎年寒くなるのか不思議でいたのですが、この発表を聞いてなるほどー1人でと感心していました。
最後に食べログとして
1日目の学会終わりの夜は、博多駅前のもつ鍋屋さんで、地球研のB3男子で盛り上がりました。もつ鍋はとてもおいしく、博多といえばもつ鍋というイメージがあったので食べることが出来てすごくうれしかったです。しかし次の日息がくさくて学会で周囲に迷惑をかけてしまったかもしれないことは本当に申し訳なかったです。
2日目のお昼は友達に勧められた豚骨ラーメンのお店に行きました。これもまた、すごく美味しかったです。2日連続周囲に臭いを与えてしまう食べ物を豪快に食べてしまいました。
その後は、新幹線の時間までお土産を買ったり観光したりとぶらぶら博多をまわりました。
短い時間でしたが、博多を楽しむことが出来てよかったです。
また次の学会がとても楽しみになりました。
****異常気象研究会@宇治****
次に、11/17-19に宇治で行われていた異常気象研究会に18日の1日だけ参加してきました。B3の金井君と朝から待ち合わせて車で宇治に向かいました。しかしお互い遅刻し、1時間遅れの出発になってしまい午前中の部に間に合いませんでした。京都大学宇治キャンパスについた時にはもうお昼休憩で、他大学の学食を味わいました。京大の学食の第一印象は、安い!豊富!おいしい!でした。三重大学も見習ってほしいです。
午後からは切り替えて、発表会に集中!!
気象庁でエルニーニョ課を担当している前田さんの発表を聞くことが出来ました。
以前からエルニーニョについて興味を持っていたので、すごくためになる発表を聞くことが出来ました。今年エルニーニョだという予測について、実際にそこまでだったことについて多くの視点から解析された話でした。その中でも、3-5月にかけてSSTの昇温と持続によってかなり高い暖水であり、5月以降も持続していたにもかかわらずエルニーニョにならなかったという内容がとても印象深かったです。SSTの単なる昇温だけでなく周辺場の作用もとても重要で、複雑な現象であると感じました。来年に向けてプラスにしていきたいです。
また、初めて立花先生が発表されているところも見ることが出来、あの緊張する空間で笑いを取っていた先生はさすがだなと感じました。
地球温暖化に対する熱帯太平洋十年規模変動におけるハイエイタスなど面白い話が多かった印象です。
帰りはB3の澤井を加えて、近江牛のカツ丼を食べてドライブ旅をしめくくりました。
道中も楽しい研究会となりました。
****中部支部会@名古屋****
次に11月27-28日に名古屋の気象台で行われた中部支部会の28日に朝早くから電車で津から向かいました。本山駅から気象台まで迷子になり、気象台の中でも会場まで迷子になり、朝から息切れしながら研究会に参加しました。気象台は高台にあり眺めも良く紅葉がきれいでした。先輩たちの発表や自然講座の松尾先生の発表も聞くことが出来、新鮮でした。
中部地方での局地的な現象が題材になっている内容が多く親しみがありました。
とくに、赤道付近の対流活動が東北地方の天候に及ぼす影響について平年(30年間隔平均)からの隔たりの大きい大気の循環の特徴について、気象台の人が話されていた内容が興味深かったです。単なる気象現象の解明ではなく、農業や健康、交通など社会への影響が大きいものに着目していて面白いと思いました。
大学の授業の日程が合わず2日目の半日だけの参加になりましたがためになるものでした。
お昼は名古屋駅の高島屋のフードエリアで少し贅沢にそばを食べて帰ってきました。
なにか食べ物の話ばっかりしていた気がしますが
最後に、長々となりましたが、
博多と宇治で雨に降られるという、雨男ぶりを発揮しながらもいい勉強をさせてもらいました。春に横浜で行われた気象学会の時よりも、この3つの学会を通して、発表された内容が分かるようになってきていて、自分の成長を感じることのできた2ヶ月でした。こうした経験を通して、より気象に興味を持ち、深く学んでいけるように、来年に向けて残り1ヶ月がんばっていきたいと思います。
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