お久しぶりです.M1の太田です.
5月26-30日に開催されたJpGU(日本地球惑星科学連合)2019の29-30日に参加し,30日にポスター発表をしてきました.
普段参加する学会は気象学のような特定の分野ですが,「地球惑星科学」と謳っているだけあって本当にたくさんの分野のセッションが開かれていました.
また,日本語で発表できるセッションもありますが,英語セッションが主の国際学会であったので,日本人が多い気象学会と違って国際色にあふれているなと感じました.
29日はポスター会場の下見と初めて参加するJpGUの雰囲気を感じるのが主な目的でした.
名前は聞いたことのある幕張メッセに人生で初めて訪れました.
広い,そしてなんと人の多いこと.田舎者にはちと厳しいですね.
地図を見ながら道に迷いながらなんとかたどり着いたポスター会場.いや広すぎでしょ.
東京国際展示場と同じ雰囲気のある広さを感じました.
ポスター会場の手前には企業ブース等が並んでいました.
等というのは企業だけではなくて大学や新学術といった様々な団体がブースを出していたからです.
ArCSや南極の新学術のブースもありました.
ArCSでは今年の北極海の海氷の最低値がいつになるかの予想をみんなも当ててみよう見たな企画をしていました.
南極のブースでは研究者の人が交代で南極のことや研究のことを紹介していました.
一つ聞きましたが,なかなか面白かったです.
あとなぜか会場内でリポビタンDを配っているブースもありました.
1日1本らしいので,きちんと2日ともいただきました.
29日には成層圏のセッションがあったので勉強がてら聞いてみました.
自分の研究している17年18年冬季にも成層圏突然昇温をが起きていたのは知っていますが,その昇温について解析している人の発表やかつて観測実習を共にした九大の方の発表を聞きました.
昇温は自分の解析範囲から後に起きているのでどちらかというと研究内容が昇温に影響していたら面白いのかなぁ..と夢想していました.
そしていよいよ30日発表の日です.
自分が出した北極のセッションは30日にあったので朝から口頭発表がありました.
立花先生も発表されていました.
気象学会だと北極の内容は気候システムセッション内で大気を見ている人がいたり,他のセッションで衛星観測の話をしている人がちらほらいるくらいの印象です.
しかし,そこは流石JpGU今回のセッションは余すことなく北極です.
立花先生や自分のような内容はどちらかというと少数派で,海氷の話や凍土の話,あとはグリーンランドが対象の内容が多い印象を受けました.
口頭発表が終了したらポスター発表です.
今回のポスターは1枚の大きなものに印刷するのではなく,スライドのデータをA3の紙に印刷して掲示しました.
スライドにすることで話しやすかったかなと思います.次回の秋学会では大きなポスターに挑戦したいですね(笑).
もっとも,このスライドポスターも研究室の先輩が構成を見てくださったおかげできちんとしたものになったと思います.本当にありがとうございました.
自分の発表の内容のレベルではあまり人が来てくれないのではないかと思っていましたが,詳しい話を聞いてくださる方が何人かいらっしゃったので時間を持て余すことはなく,充実した経験ができました.
印象に残った議論をいくつか紹介します.
17/18年の冬のチャクチ海の海氷が減っているのは海氷と海を見ていて知ってたけど,それの影響を見ようとしている研究は面白いといってくださった方との議論が楽しかったです.
自分の研究は17/18年の冬を対象としていますが,16/17年の秋のチャクチ海の海氷も実は平年より大きく後退していて,冬になると回復しているため,これまでの解析では触れてこなかったけど,何となく変だなと感じていたことについて,「16/17年の海氷も初冬より少し前に大きく後退していて,2年連続っていうのは何かあるかもね」と共感できたことは面白いなと感じました.
立花先生の知人の大学の先生の方から受けた,「この研究を論文にするためにはどんな解析が必要か」という質問はこれからの自分の研究への姿勢を考えさせてくれる,当たり前ではあるけど重要な指摘に感じました.
これまでの研究は目的に対してどう解析するかに重点を置いていましたが,あと何があれば論文たるのかという視点で研究することも必要であるなと深く感じました.
セッションが終わった後はみなさんで晩御飯を食べに行きました.
いろんな話をしましたが,自分の今後を考えるいい機会になったかなと思います.
今回の地球日記は連投します!次は乗船実習!!
会場の幕張メッセ.
ポスター会場のあったホール手前はブースがたくさん出てた!
ポスター会場.広くて行き来がしやすい!
喋っている様子(太田) ※安藤さんより提供
[2回]
PR
COMMENT