花粉と気象の関係に興味を持っていますが,世間でもそろそろ花粉の話題が出てきましたね.
B3の太田です.
花粉といえば春の訪れ,つまりは春一番!(ムリヤリ)
ということで,先日2月10日(土)に参加してきたサイエンスカフェでは,春一番はなぜ吹くのかということをテーマに開催されていました.
私は”サイエンスカフェ”というものに参加したことはなかったので,具体的なイメージのないままに参加することになりました.
内容としては,私たちの研究室と同じ講座に属する気象解析予測学研究室の西井先生が,三重テレビの気象キャスターの多森さんとスライドを交えながらテーマについて話をし,コーヒーやケーキを楽しみながら聴衆も自由に議論に加われる,といったものでした.
一般の人でも自由に参加できるイベントであったので,内容はわかりやすく,図の説明も丁寧に交えながらの説明でした.いつも参加しているようなイベントよりも話について行けたと思います.(学部三年の身には一般向けくらいがちょうどよかったのかもしれませんorz)
「これは研究者がよく使う図ですが――」と出された図が特に不自由なく読めたのと,自分でも頑張れば書けるのではないかと思えたことは少しうれしかったです.
一般の人も参加できると聞いていたイベントであったので,参加者の年齢層は割とバラバラなのかなと思っていましたが,いざ入ってみると中はおじさんおじいちゃんばかり,,,これは一体..?と思いました.
たまたま近くに座っていた若い男性の方とお話しして気づいたのですが,どうやらこのサイエンスカフェというイベントは日本予報士会のイベントでもあり,会員のメンバーがたくさん来ているのは何ら不思議なことではないようです.ちなみにお話をした方も気象予報士で,名古屋からいらしていたそうです.(よく見たらチラシの主催の枠にもちゃんと書いてありましたね...)
気象予報士の試験は受けたことがありますが,試験会場の年齢層と確かに似ていましたね.
春一番とは,もともとはこの時期に漁に出た船が強い風によって遭難することを防ぐための防災的な意義があったようですが,現在では春の訪れを告げる風物詩としての役割が大きいようです.
各地域によって定義されているようですが,私たちの住む東海地域では紀伊半島に邪魔されてなかなか観測されないようです.
防災上の観点でいえば,強い南寄りの風は春一番以降も吹くことがあり(いわゆる春2号,3号..)春一番だけが重要というわけではありません.
また,春の音連れの風物詩といっても春一番が吹いた後はまたすぐに寒くなる傾向にあるので,春一番が吹いたからと言って必ずしもすぐに春になるわけではありません(この点はテレビではきちんと伝えるようにしているとのことです).
春一番って意味あるの???といったような流れに議論が進むこともありました.
春一番についてはよくわからないけど,冬の終わりから春にかけてジェットの吹き方が変わり,日本海に低気圧がやって来やすくなるという気象学的知見は重要だと,最終的にはまとまっていたような気がします.
学術的に考えれば東海地域についていえば春一番という言葉自体には大して意味がないのですが,それを聞いた人々は春の訪れを感じ生活スタイルや消費に変化が生じる...
社会に求められている気象について考えさせられました.
次回も機会があれば行ってみようかなと思います.
ではではノシ
[2回]
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