日に日に涼しさを感じ、秋の訪れを感じ始めてます。
どうもM1の関です。
昨日8月27日に名古屋大学にて日本気象学会中部支部公開気象講座「大陸から飛来する黄砂・PM2.5・バイオエアロゾル」テーマで3人の発表を聞いてきました。
もともと参加したモチベーションとしては、黄砂・PM2.5とアレルギーの関係という健康気象についての発表があったからです。
黄砂は日射を吸収し大気を安定させる効果があり、それによって雨が降りにくくなり、砂漠化を加速させているという話がありました。なるほど。
黄砂は年々変動が大きいのも面白いなとなりました。
エアロゾルの飛来予測はモデルだけだとどこに飛んでいくのかは再現できても、どこにどれくらいの量が飛んでいくのかの再現が難しいようです。
ただ、衛星の中で抜群の性能を誇るひまわり8号のデータを同化すれば、そこそこ量の再現もできるようです。
こういう話を聞くと、衛星データの同化はモデルの精度を上げるのでひまわりが上がってからの期間のモデルを回す人は、がんがんデータ同化してほしいなという気持ちになりましたね。まぁ難しいのかもしれませんが。
最後は本題だった健康気象についてです。黄砂の症状にはアレルギー、喘息、脳梗塞、循環器系疾患などの関連があるのではないかといわれているほかに、肌のダメージなどにも影響があるのではないかとおっしゃっていました。黄砂は鉱物性の粒子でとがっているため肌にダメージがあるのではという話でした。なるほど。
おもしろいことに喫煙者には黄砂の影響等は個人差がとても大きいらしく、日ごろ煙を吸っていることで黄砂の影響がわかりづらいというデータがあるそうです。
よくある対策として、花粉でも同じかもしれませんが、マスクをつけることがあると思います。99.9%カットと書いてあるマスクがありますが、あくまでフィルタの話です。うまくフィットしないマスクがほとんどでふつうのマスクだと80%以上漏れがあるため、ほとんど気持ちしか意味ないそうです。
今後砂漠化が進んで、さらに黄砂の問題が増えてくると思います。なので、黄砂の量をそもそもモデルが再現できていないので、そこら辺のメカニズムなどを解明する研究を衛星データと照らし合わして行ってく必要があるのではないかと感じました。
[2回]
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