@極地研研究集会22/02/14
こんにちは!もうすぐB4になる大橋です。
今回は国立極地研究所にて、研究集会に参加させていただきました。
卒論、修論が迫っているので、学生の参加者は僕と山中先輩の2人でした
参加できなかった方にも会合の様子が伝わるように書き留めます
会合の題目は次の通りです
「両極由来の寒気に伴う顕著大気現象発現にかかわる極域-熱帯域大気海洋結合シス
テムの解明」
「両極の気象・気候と双方向作用する大気・陸・海洋三位一体変動の研究」
平沢尚彦(極地研):私は何故岩本を南極に送り込んだか?
立花義裕(三重大):世界初!JPCZ直接観測に大成功~2022冬季日本海大気海洋観測
山中晴名(三重大):深夜のラジオゾンデ観測で分かった冬の日本海の実態
西井和晃(三重大):2020-21年冬季の北極海海氷減少とユーラシア大陸での低温
飯島慈裕・小松謙介(三重大・気象研):シベリア・モンゴルでのGPM衛星の降水検証研究(リモート)
高谷康太郎(京産大):テレコネクションの力学に関する一考察
本田明治(新潟大):寒冷渦指標を楽しく使う方法
「なぜ岩本さんが南極へ行ったのか」
岩本さんは北大院、国立極地研究所北極観測センターなどを経て紋別市役所の職員になった方です
また、
紋別市は北方圏シンポジウムを行うなど、学術的に理解のある町です。
岩本さんは、市内にあるレーダーで流氷を観測したり、国際シンポジウムなどで外部の研究機関の対応をしたりしてきました
南極では、降水レーダーを用いた昭和基地付近の降水量を観測し、南極の水収支を解明するために向かったそうです。
市の職員という立場で参加するのは珍しいそう
紋別町の人口は約2.3万人です。
南極へ行くことは町中の「ウワサ」になったと思うので、
それを聞き、希望を膨らませた子ども達もいるのでしょうね
「世界初!JPCZ直接観測に大成功~2022冬季日本海大気海洋観測」
「深夜のラジオゾンデ観測で分かった冬の日本海の実態」
立花先生と山中先輩は約2週間前に行われたJPCZの直接観測の様子と、その結果についてインプットしていただきました
観測によって、山陰沖のJPCZの収束付近では風向が90°も急変していることが分かりました
また、その風向の急変は3km付近まで確認されました
90°も風向が異なるなんて観測したからこそ分かった結果ですね
JPCZの観測の他に、海水温の前線付近を観測したり、流氷付近でラジオゾンデをあげたり、予測されていた小さな低気圧を追いかけたそうです
JPCZ付近ではあられが降ってきて、痛かったみたいです
楽しそうですね
また、1日に陸地とのやりとりが出来る通信量が決まっているそう
数百メガHz
立花先生曰く、インターネットを使わないので、みんなで物事を深く考えることができるそう
来年のJPCZ船に乗るまでに、主戦力となれるような知識を詰め込まねば
飯島先生の話題は家庭の事情で急遽なくなりました
先日行われたサイエンスカフェでは東海地域の降雪の特徴について、
バレンツ海の海氷の変化に係るテレコネクション(WACS)や東海地方付近の風向の特徴を示しながら分かりやすく説明されていました
今回お話が聞けなくて残念です
2020-21年冬季の北極海海氷減少とユーラシア大陸での低温
西井先生は再解析データの比較をされていました
具体的には
JRA-55 CHS (海面水温データ1.0°)
マイナス
JRA-55 C (海面水温データ MGSST 0.25°)
再解析データの差をとることで、それぞれの再解析データの特徴を知ることができるのですね
勉強になりました
再解析データごとに大きな特徴が見られたので注意をして研究をしていきたいです
テレコネクションの力学に関する一考察
高谷先生はテレコネクションの力学に関する影響をお話されました
パターンで説明されやすいテレコネクションをどうにか力学的に数式を使って理解できないかを考察していました
数式が非常に多かったです
数式を捻くり回して、現象を理解する、、、
かっこいいですね
僕も気象学を勉強していて、自分で導いた数式から、気象現象が直感的にわかる時がとても楽しいです
早くHoltonの6章あたりまで到達したいですね
寒冷渦指標を楽しく使う方法
本田先生は寒冷渦指標を楽しく使う方法についてお話されました
寒冷渦指標は寒冷渦及びトラフの中心、強度、大きさを表す指標です
高度場のスナップショットから計算可能なので気圧面さえ有れば求めることができるのが魅力的なポイントだそうです
本田先生は、寒冷渦集会やその他の集会で講演を聞いたことがあったのですが、今回初めてお会いしました
おしゃれな帽子やマフラーを着こなしていて、とても魅力的な方でした
今回の研究集会は,B4になり研究を始める私にとって
研究の内容を考える有意義な時間となりました
このような機会を与えてくださり感謝いたします.
ではでは
[2回]
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