どうもナカタです。
名古屋気象台で開催された気象学会中部支部研究会で私ナカタはトップバッターで発表して参りました。今回はそのときの記録です。
昨年の長野は信州大学で開催された中部支部研究会、さらには今春の気象学会春季大会での発表同様、僕の研究の大きなテーマは「2011年の台風12号はなぜ日本に上陸したのか?」というテーマなわけですが、今回の発表では、「2つの台風による連鎖する遠隔強制」というタイトルで発表させていただきました。
どういう研究発表だったのかというと、今まで台風12号に着目し、台風12号の北東側への高気圧の強化を示唆してきましたが、台風12号が日本に上陸した要因には、先に発生していた台風11号による遠隔強制が効いているようですよ?ということがわかってきたということです。
詳しい内容を知りたい方はナカタまでご一報ください。笑
それでですね、この中部支部研究会の(僕にとって)よい所なのは、
毎回?名古屋気象台で現業で気象情報を発信している予報官であったり、気象台長であったりといった方々が出席していらっしゃるところです。
昨年の中部支部では、実際にこのときの台風12号の主任予報官をされていた神田さんから当時の状況についてのコメントを頂いたりと、貴重なご意見を頂戴できたのですが、
今回も支部長&気象台長の方からコメントを頂きました。
そんな方の生の声を聞く機会はないのでいい経験になるところが中部支部会の良さだと僕は思っています。
ほかの研究発表に関しても少しだけ。
名古屋大学大学院の永尾先生の研究が印象的でした。
学生の実習で「パイロットバルーン」、通称「パイバル」を使って、ウインドプロファイリングを行うことを毎年行っていらっしゃるそうで、そのとき得られたデータを研究として用いることが出来ないか?というモチベーションの研究をしていらっしゃいました。
パイバル観測は放球したヘリウム入りバルーンを観測機器で追って行き、雲底高度や上空の風の状況を調べることが出来るという観測方法で、GPSが無かった時代の観測方法ともいえます。
永尾先生によると、バルーンの上昇速度を一定と仮定すれば、近似的に海陸風のような日変動を捉えることが出来ていそうだ、と解説していらっしゃいました。
また、伊勢湾付近では、三重県側で時計回り、愛知県側で反時計回りの日変動?が起こっているそうですが、(逆だったかも。。。)それについても観測できてるかも?とおっしゃっていました。
・・・まあ、技術が無い時代にこういう観測方法があったからこそGPSゾンデ観測が出来ているんだと思うと、科学の進歩の前には学術の進歩がやはり大事なんだと感慨ふけってしまいますね。
長文、駄文ですが、この辺で。
ナカタでした。
[1回]
PR
COMMENT