卒論発表は無事に終わりました.
卒論修正に四苦八苦してます.太田です.
3月4,5日に北海道大学低温科学研究所で行われた通称TM(立花・三寺?)会に参加してきました!
卒論発表のものにこれまでに解析してきた図を少し加えた内容で発表しました.
京都産業大学の高谷さん,筑波大の植田さん,北大の三寺さんに貴重なコメントや指摘をたくさんいただきました.
内容としてはつたないものだったけど,対象としている領域の重要性が伝わってくれていたらよかったのではないかと思います.
コメントの中で一番印象に残ったことは,これまでモデル間のばらつきが大きくて使えるのかわからなかったWRF実験の結果が,チャクチ海上空で気圧がバタつくことはむしろ,気候値的にもばらつきの大きい大気場であることを示している肯定的な結果であるということに気づけたことです.
発表全体を通しても感じたことなのですが,気候値的理解,つまり気候学の勉強がまだまだ足りないなと強く感じました.
他大学の学生さんの発表で印象に残っていたのは京都大学の塩崎さんの発表です.のちの高谷さんの発表での議論にもつながるのですが,WPとPNAとの違いについてENSOに注目していた研究は自分の研究の背景を理解するにあたってとても興味深い内容でした.
一日目は学生中心の発表で,二日目は年齢が上の方々の発表でした.
印象に残ったのは京都産業大学の高谷さんと北海道大学の三寺さんの発表です.
TNフラックスでおなじみの高谷さんですが,今回の発表ではテレコネクションパターンを力学的に理解するために,エネルギーの位相依存性をなくすためにやったことと,実際にWP,PNA,NAOなどのパターンに解析してみた結果を発表していました.
現在勉強中の波の活動度の話は個人的にとてもHOTな話題なので,大変興味深いと思いながら聞かせてもらいました.
しかし,きちんとは理解しきっていたわけではないので,時々わからない単語が出てきたり,全体を通しては雰囲気しか理解できなかったりしたことが残念でした.
高谷さんは3月下旬の三重で開催される集会でもお会いするので,その時にもう少し理解が深められたら,と思います.
三寺さんの発表はオホーツク海が温暖化するとどうなるかという内容で,海氷や海洋,大気などの変化について,モデルの結果や古気候との比較など,いろんな話題を提供していただけました.
オホーツク海とアリューシャン低気圧は密接に関わっていますが,アリューシャン低気圧の盛衰は自分の研究にも関わることなので,出てくる図出てくる図がなんだか関係のありそうなものばかりで,聞いていて非常に楽しい発表でした.
海洋の研究をしている学生や先生方も多くいらっしゃいました.
気象と海洋は密接に関係しているし,使う物理学も同じものが多いという事実は知っていますが,じゃあ実際に発表を聞いたら内容がわかるかというとそんなことまるでなかったことに,やはりここでも勉強不足を感じました.
全体的に自分の力不足を強く感じた研究集会でしたが,逆にこれからの研究のモチベーションがより高まったと感じられる会であったと思うので,参加して非常に良かったと思います.
午後の余った時間には札幌オリンピックミュージアムに行きました.スキーのジャンプ台,初めて生で見ましたが高かったです.
本来の予定では,TM会が終わってから,斜里に流氷を見に行く予定でしたがもろもろの都合でなくなってしまったので,来年仕切り直していけたらいいなと思います.TM会は来年も開催予定らしいので,そのタイミングに合わせられるといいなぁと思います(笑).
三重に帰ったらまずは卒論,続いて学会発表の準備と進学した来年度に向けて頑張ります!
[4回]
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