お久しぶりです.
M1の太田です.
2月の18日から20日の3日間で研究室の合宿で斜里に流氷を見に行きました.
実は去年も似たようなことをしようとしていたのですが,みんなの日程が合わずに流れてしまっていました.
というわけで,今回の流氷を見に行く企画はリベンジ企画でもありました.
オホーツク海の海氷が斜里に接岸する時期を見計らっていたら,卒論発表会の翌日スタートという鬼日程になってしまいました.
4年生の皆さんには縦コンをゆっくり楽しんでほしかったので,そこは少し残念です.
研究室で流氷を見に行く際には,立花先生がかつてお世話になった温泉宿を利用していたそうです.
しかし,予約段階(今年度の12月)でまさかの温泉が止まってしまったから宿としての営業をお休みしているという事実が発覚し,
慌てて別の宿を探すこととなりました.
今回泊った宿は,いかにも昭和の温泉宿といった感じで,受けた第一印象は"ぼろいなぁ"という感じでした.
しかし,本州ではほとんど見ることのないモール温泉という泉質の温泉,おなか一杯食べさせてくれる食事,何よりもこちらの急なお願いや何度もしてしまった予約内容の変更に対して臨機応変に対応していただいた点から,
総合での満足度はいい感じであったと思います.
他の人の感想も気になるところでありますが,それは皆さんの日記を見てください.
1日目は現地への移動,2日目,3日目の朝に近くの海岸まで流氷を見に行きました.
今回は三重県で言う雪道を歩く想定で準備をしたため,雨を通さないくらいのブーツ,チノパン,厚手のコートといった服装で,流氷まで向かいました.
スキー用の手袋を装備した分,三重県で言えば重装備であったかもしれません.
しかし,ここには大きな落とし穴がありました.
海岸までの"道路"はよかったのですが,最後に海岸に入るためにこえる土手,流氷をよく見るために歩く海岸に降り積もった雪はひざ下ほどの深さがありました.
気温が低かったので,ズボンがずぶ濡れになることはなかったのですが,ズボンとブーツの隙間から,雪が入ってきました.
落とし穴というのはまさにこのポイントです.
足の熱で溶けた雪は容赦なく,ブーツ,靴下を濡らします.
全部で3回,斜里の流氷を見に行きましたが,一度目の失敗は足首を守らなかったことにありました.
2度目の挑戦ではしっかりとブーツと靴の隙間を埋めて臨みました.
1度目に失敗した箇所は難なく乗り越えることができました.
足元の寒さを気にすることなく流氷を眺めることができました.
今年の冬のオホーツク海の海氷は衛星の密接度を見る限りでは例年より少し多いか,例年並みかといった感じだったと思います.
しかし,記録的な暖冬のためか,実際に海氷を見てみるとずぶずぶといった感じでした.
目が慣れてくるとおおよその見た目からどこからが砂浜かわかるようになってきたため,流される可能性のない範囲で,波打ち際の上の流氷を踏みしめていました.
オホーツク海ではなく,北極海ですが,海氷の研究をしているので,初めて見たときから,踏みしめるまでとても感動したことを覚えています.
しかし,ここにも落とし穴がありました.
例年よりも暖冬であったため,凍り具合が弱かった海氷を踏んだ際,足が氷を突き抜け,水浸しになってしまいました.
折角足首をガードして,靴下が濡れないようにしていたのにこれでは何をしていたのかが,わかりません.
非常に悲しかったことを覚えています.
3度目の挑戦では調子に乗らないことも意識して臨みました.
これで完璧!
しかし,そうは問屋が卸しません.
問題は気温にありました.
1回目,2回目の挑戦は2日目にしました.この日は朝曇っていたたこともあり比較的気温が暖かい日でした.
しかし,3回目の挑戦をした3日目,この日は前日から非常に天気が良かったため,夜間の放射冷却などで気温がぐんと下がりました.
2日目では何とも思わなかった気温の面で,苦しい思いをしました.
単純に現所の装備では寒すぎたのです.
以上の点を踏まえ,今後真冬の北海道に(流氷を見に)行く際には,防水仕様の暖かい靴(スノーシューズもいいかもしれませんが,試してないのでわかりません)をはき,足首を守るガードを取り付け,今回よりもさらに暖かい恰好をしようと深く反省しました.
2日目の午後の自由時間には知床まで少し遠出をして一部の学生と流氷ウォークに行きました.
きちんとしたアクティビティなので,ドライスーツを借りてインストラクターの方と一緒に自然遺産の海の上の流氷を歩きました.
宿から直接流氷を見に行った時に感じた反省事項があったためか,氷を踏み抜いて落ちても大丈夫,雪の上でゴロゴロしても中の服は濡れないという,このアクティビティの利点がとても魅力的に感じられました.
はじめのうちは流氷を踏み抜くことが怖かったのですが,一度落ちた際の行動のレクチャーを教わってからは,むしろいつ踏み抜いて海に落ちるのか,とワクワクしながら流氷の上を歩くことができました.
終わってしまうのが非常に残念と感じるくらいにとても楽しい体験をすることができました.
2日目の夜にゼミをしました.
いつもと違うことが多々あって刺激的なゼミになったと思います.
4年生は卒論発表後で大変だったかもしれませんが,残りの時間も頑張ってください.
3日目の朝には合宿としては解散をし,帰り道に網走観光をしました.
電車が遅れてしまったため,当初行こうとしていてた網走刑務所博物館は断念して,砕氷船に乗ってもっと沖まで流氷を見に行きました.
小松さんが院生時代に北極の砕氷船に乗車した時の動画と比較すると迫力は流石に物足りませんが,砕氷船が氷を割る音が聞こえてきましたし,カモメやワシなどの生物と出会うこともできました.
海氷づくしの経験をすることができたと思います.
人がなかなか行くようなところではないため,移動費等にかなりお金がかかってしまったような気もしますが,目をつむれるだけの経験はできたかなと思います.
本年度で卒業予定のメンバーともいい思い出作りができたと思います!
ではでは.
※なぜか画像がアップロードできないので,できるようになったらまた載せます.
[1回]
PR