あけましておめでとうございます!!
B3の太田です.
年末年始バタバタして投稿が遅れました.
昨年末に行った北海道でのゼミ合宿について書きます.
12月26~28日に北海道の母子里でゼミ合宿を行いました.
大気雪氷相互作用を研究していくために本物の寒冷地を肌で感じること,研究室のメンバーの交流を深めることを目的に,
北海道大学の雨竜演習林にて積雪の観測や周辺の見学をメインに様々な体験をしてきました.
積雪の観測では,演習林の野村先生に教わりながら実際に観測を行いました.
まず雪を地表面まで掘ります.人が2,3人は入れるくらいになったら,積雪深や各深さごとに雪の密度,温度を測ります.
私たちが掘った雪の深さは約120cm.なかなかの深さでした.ちなみに雨竜演習林に一番近い朱鞠内のアメダスの本日(2018年1月15日)の積雪深は約190㎝.順調に雪は増えているようですね(笑)
地層と同じように,雪も深さによって雪質が異なるようです.観測データでも違いはわかりましたが,観測を終えた後に行った断面への色付けでもはっきりと確認できました.
今回私たちが行った観測は手間をかける部類に属するようで,実際の観測では一日にいくつもの観測点を回らなければならないので簡易的な観測手法もあり,その紹介もしていただきました.
観測の後ではかかとの浮くスキーをつけて演習林の中を登り,演習林にある木のお話をいただきました.
個人的にスキーをつけること自体が初めてだったのですが,楽しくこけてきました.
一応持てうる限りの防寒装備はしたつもりですが,その恰好では...と演習林の方にストップを受け,スキーウェアのような装備をお借りしました.
スパッツという長靴とズボンの間に雪が入らないように守る道具は初めて知りました.
宿泊等も演習林の施設でしました.お世話になった野村先生,演習林の方々にお礼申し上げます.
26日と27日の夜はゼミを行いました.
いつもと同じ場所でいつもと同じような内容なのですが,なんとなく特別感を感じました.
合宿中に五味温泉や,合宿後に旭川動物園にも行きました.
硫黄臭くない温泉もいいなと思います.
また,帰りの道で高速道路に乗りました.日本最北端のICから乗りました.
今となっては無事に合宿の内容を終えられましたが,当初は多々アクシデントに見舞われました.
○その1:ひょっとして飛行機乗れない!?
ちょうど中部国際空港から出発する26日の少し前から,北海道は寒波に見舞われ,新千歳空港に着陸する飛行機や,旭川まで向かう電車が無事に動くのかが心配されました.
結果的にどこも運休にはならなかったので良かったです.
○その2:前が見えない
旭川からはレンタカーを借りて目的地まで山道を移動しました.
一面の雪景色に感動していたのもつかの間,吹き荒れる猛吹雪や前を走る車に巻き上げられるパウダースノーによって視界が見えなくなることも多々ありました.
多くの雪は除雪によって路肩に積まれていたのですが,積まれた雪が崩れている個所に嵌りまっすぐ走っていたはずなのに進まなくなった,なんてこともありました.
○その3:遭難!?
目的地までの道は基本的に一本しかなかったのですが,その一本が雪による通行止めをされていて,迂回路を探すまでの停車中は遭難とも言えたかもしれません.
基本的に建物の中は暖かいし,移動中も乗り物の中は暖かいし,津市に比べてそこまで風も強くないので,
寒かったというよりも冷たかったというのが正直な感想です.ただ,雪堀りをやめた途端体が冷え始めたときは流石北海道と感じました.
三日にも満たない短い期間に加え基本的にお客様待遇であったので,苦労やアクシデントを楽しんで終えることができました.
しかし,実際にここに住むとなると大変そうだなぁと感じたのが正直なところです.
これまでの人生を寒冷地で過ごすことなどなかったので,今回の体験は総じて興味深いことばかりでした.
普段の自分の生活範囲では意識しないけれど,地球規模で考えたら当たり前に存在している場所の一つを知ることができたのではないかと思います.
先日の論文レビューでは積雪に関する論文を扱いましたが,卒業研究にも寒冷地や積雪は絡めていけたらいいなと感じました.
今年の研究室活動も頑張りたいと思います.
ではでは
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