こんにちは!古田です!
気象学会後半(27~28日)から参加させていただきました.
A301 積雪に対してブラックカーボン,ダストの応答
ブラックカーボン,ダストによって積雪のアルベドが減少することで
積雪にどのように影響があるかを,観測値とシミュレーションで比較していました.
シミュレーションは大気,積雪,土壌相互作用を盛り込んでおり,
観測値をとてもよく再現しているものでした.
(ほんとにきれいに再現していて今のモデルはすごいなあと実感しました.)
このことからブラックカーボンが地表温に及ぼす影響があることを示されていました.
A308 台風12号における紀伊半島の最大雨量,土壌雨量指数の
大きい地域と大規模崩壊分布とは必ずしも一致しないということから
これらの差をもたらすものは何か研究されていました.
紀伊半島にもたらされた雨量を解析したところ,
特に大規模崩壊が起きたところの土壌中の水分量は,
過去十年間で最も高くなっていたことがわかりました.
このことは降雨地に降った降水量の絶対値よりも相対値が
重要であることを示すものでした.
今までの大規模崩壊が起こる考え方とは違ったもので,とても面白い研究でした.
A311 NAOが正であるときのグリーンランド低気圧
このグリーンランド低気圧は数十年規模のズレがあるというものでした.
このズレは太陽活動と良い相関を示しており,太陽活動が北極大気に影響を及ぼして
いることを改めて実感することができました.
午前終わりごろから台風セッションに移動し,
吉岡さんの発表を聞きに行きました.
台風のラジオゾンデ直接観測は,聴講者の方からとても評判がよく,
皆さん聴き入っている様子でした.
質問の中に,ゾンデがとらえたウォームコアらしきものは
もしかしたらウォームリングの一部をとらえたものかもしれないというお話がありました.
ウォームリング!?というなんだかワクワクするお話に,台風セッション面白いなと感じました.
学会での余談
今気象学会で,東京大学の木下さん,高麗さんに研究内容について
たくさんのご教示をいただきました.また南極観測秘話や極秘研究内容についてなど
のとても面白いお話を聞かせていただきました.
またお会いできれば嬉しいです!木下さん,高麗さん本当にありがとうございました!
学会外での余談
JAXAまでの散歩や,学会終わりの飲み会など
学会外もとても充実したものでした!
今回も非常にためになった学会でした!
秋の気象学会でも自分の研究をよりよくできるよう
知識や発想を吸収したいと思います!
[2回]
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