どーも,にしかわです
日本気象学会2014年度秋季大会@博多に参加してきました
気象学会では二度目の博多。
ついこの間のような気がしますが,5年もたったのですねぇ。。。
まずは毎度のことながら,気象学会前日に行われる
メソ気象研究会にも参加してきました。
今回は『メソ気象学・雲物理学における航空機利用』というテーマ。
航空機を使った観測について,日本国内の話だけでなく,
海外でのプロジェクトのお話などもあり,勉強になりました。
しかし,海外では軍などとの協力により航空機が活用されているが,
日本では航空機を気象観測にうまく利用できていないというお話も。
いろいろと政治的なものとか(?)難しい問題があるのでしょうか…
もっと観測が自由にできる世の中になると良いなぁ。。。
さて,学会は1日目から楽しみなセッションが
スペシャルセッション『日本の豪雨・豪雪と黒潮』
弘前大学の佐藤さんが発表された,東シナ海上での霧のお話は,
自分の研究テーマとも重なる部分があり特に楽しみでした。
SSTフロントの冷水側と暖水側とでキレイに
霧の有無が分かれている様子が捉えられていました
観測結果から霧の生成過程について詳細に解析されていて,
非常に参考になりました。
九州大学の平田君の発表もとても興味深かったです。
冷たく乾燥した空気が黒潮や続流域に来ることで,
熱フラックスが海洋から大気へ放出され,
爆弾低気圧の発達に寄与しているというものでした。
黒潮や続流域は,熱帯海洋ほど水温が高くないですが,
やはり侮れない海だなぁと感じました
2日目はスペシャルセッション『室内実験で気象学』がありました。
プレオリンピックが控えているので,非常に興味津々
高知大学の佐々さんは,何もない平面上に竜巻を再現する工夫として,
これまで行った様々な実験とその結果について発表されていました。
風の水平シアを作ることで下層に渦度を発生させ,
上から吸い込む形で上昇流を与えることで,
きれいな竜巻が形成されていました。
実験を成功させるには,やはり試行錯誤が必要ですね
九州大学の田中君の融解する氷の自発的回転の発表も面白かったです。
真鍮の上に置いた氷が解けていくと同時に回転を始めることを発見
その回転には,氷の中に気泡が含まれていることが重要とのことでした。
メカニズムの解明は今後の課題とのことだったので,次回も楽しみです。
ちなみに,右回り左回りはコリオリ力等は関係なく,ランダムだそうです
2日目の夜には懇親会があり,参加しました。
思い起こせば,初めて懇親会に参加したのが5年前の秋季大会。。。
学生がほとんどおらず,隅っこにいました。。。
5年前よりは知り合いも増え,いろいろとお話しすることができました
また,懇親会後には立花研と元山崎研の方々との飲み会が!!
皆さんとのお話はとても面白く,気象学会の際にはまた開催したいです。
もつ鍋もおいしかった!!!
3日目は中高緯度大気・相互作用のセッションがありました。
学芸大学の佐藤さんのお話は,梅雨前線が続流域のSST勾配に
どのような影響を及ぼすのか?というものでした。
春から夏にかけて,海洋はどんどん温められるため,
SST勾配はなまっていきます。
しかし,梅雨前線の下層ジェットによりSSTフロント上で低気圧渦形成,
エクマン湧昇が起こることでSSTフロント北側が冷たいままなので,
梅雨期の6~7月はSSTフロントが弱まるらず維持されるとのことでした。
夏季のSSTフロントが梅雨前線に影響を与え,
梅雨前線がSSTフロントを維持する。
まさに大気海洋相互作用だなと思いました。
私は今回ポスター発表でした。
3隻同時観測ではなく,オホーツクの話をしてきました。
何人かの方に面白いね~と言っていただけて,嬉しかったです。
印刷していった論文も減っていたので良かったです。
いろいろと質問やアドバイスをいただいたので,
観測結果だけで終わらせず,モデルを使って発展させたい
長々と書いた上に,今回はほとんど写真がありません。。。
ので,この辺で~
ではでは
追伸:今回の学会では立花研缶バッジをつけて臨んだわけですが,
予想以上の大人気!!嬉しい限りです^^
ありがとうございます
[3回]
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