こんにちは,B4の舩橋です.
先月23日~26日に仙台国際センターで開催された気象学会に現地参加しました.
聴講のみでしたが,自分の研究に関わる発表や純粋に着眼点が面白い発表などが多く充実した4日間になりました.
どちらも4日目の発表ですが特に印象に残った発表を2つ書き残します.
1つ目は九州大学の横松さんの「秋の対馬暖流と冬の日本海側の降雪量」という発表.私自身も日本海側の降雪と海面水温に関連する研究をしているのですが,この発表では対馬暖流の流量に着目して降雪量との関係を示していました.発表の中では2005年以前とそれ以降では相関に違いが生じていることや流量とSSTが必ずしも結びつくとは限らない可能性,対馬暖流が日本海の色々な深さの温度に影響を及ぼしている可能性などについて議論されており,私自身の研究の焦点を当てるべき場所についても参考になるような議論で,得られるものが多くありました.
2つ目は気象予報士会の小関さんの「青森県の雪害による被災者数と雪況の推移について」という発表.この研究発表の中では青森の降雪の解析結果が詳細に示されていました.青森では寒候期における最深積雪深は近年にかけても減っていないにもかかわらず,冬全体の降雪量は減少し降雪状況が極端化していることを示唆する結果となっており,雪害の件数も1990年代後半から増加している傾向にあったという事でした.あくまで青森における結果ではありますが,近年の雪の降り方が変わりつつあることをデータで示されていて非常に興味深いものでした.
今回の学会は口頭発表が6分と非常に短く,発表者が1秒も無駄にできないような空気感があり,聞き手としても吸収するのが少し難しい印象を受けました.そのため,比較的時間が確保されている専門分科会のセッションや夕方に開催される研究会の方が落ち着いて聞くことができて個人的にはありがたかったです.
私は昨年も学会に参加しましたが,今年は参加している同期も増えてより交流を深めることができました.同期も面白い研究ばかりでモチベーションをたくさんもらえ,楽しい時間を過ごすことができました.
仙台で得られた経験を自分の研究に還元できるように頑張ります.
それでは今回はこの辺で!
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