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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

2014気象学会春季大会@ナカタ

こんにちは.
先日の気象学会春季大会の回想記を記そうと思います.

 

気象学会の前に開催日前日に行われたメソ気象研究会にも参加したのでご報告.

今回のテーマが「台風」だったので参加したのですが,講演場所がなんと気象庁でした.

以前東京で行われた学会(だったかな?)のときに気象庁にふらっと立ち寄ったのですが,思いのほか気象庁の玄関口の雰囲気が厳かで,ふらっと立ち寄るような場所じゃないとそのときは尻尾を巻いて引き返しただけに,気象庁内部への潜入に期待が高まっていました.

 

気象庁ってどんなところなのかとわくわくしながら探検してみると...

地下一階に人一人と机ひとつだけの生協があったり,すこし暗い感じの食堂があったりと想像以上に“お役所”感が漂っていました.

 

そして,講演はどうだったのかといいますと,

去年のフィリピンを襲った,まさに未曾有の台風となった台風30号についての数値シミュレーションの結果についての報告がありました.WRFを用いて台風30号の強度をどれだけ実況に近づけられるのかを①大気モデル,②大気海洋結合モデル,③初期時刻からは大気モデル→ある時刻から大気海洋結合モデルに移行してシミュレーションした,3つの実験結果を示していました.

詳細な結果は,学会期間中のポスター発表で,ということだったので,大まかな実験結果を紹介していました.それによると,やはり,大気海洋結合モデルによる実験で,急激な台風の発達(中心気圧の低下)が示されていました.

台風30号は,中心気圧が2日間で100hPa近く一気に低下し,最大風速が125ノット(65m/s)の破壊的な台風となったわけですが,解像度を上げても大気モデルのみではこれほどの気圧低下が起こらなかったそうです.

やはり,台風と海洋の相互作用がどれだけ正確に見積もれるのかが,台風のインパクトには重要だという印象を持ちました.

 

 

さて,本題の気象学会についての報告です.

 

今回,初めて発表者として学会に参加しました.

大会3日目の発表とあって,自分の発表が終わるまで地に足がついていない状況で,ほかの発表が全然頭に入ってこなかった...

 

 

今回の発表では,台風12号が日本の東海上の高気圧にどう影響を与え,影響を与えた高気圧からどういう反響があったのか,というところまで発表したわけですが,発表が終わったあとにコメントをいくつかいただきました.

 

僕の発表では,日本の東海上の高気圧強化について,渦度解析によって成分別で示すと,地上付近では発散が顕著に起こっているという結果だったのですが,台風の遠隔的な高気圧強化はやはりベータ効果,つまり,南北風の高緯度への移動によって台風の北側が相対的に正の渦度になるのでそれが0に近いのは不思議だ,ということ.

 

それと,台風の進路は別の台風の影響も聞いてくるので,台風11号との関係性についても今後さらに詳しく見ていく必要がありますね!!

 

これから研究すすめて論文投稿がんばります!

 

 

以上,ナカタでした.

 

 

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春季気象学会in横浜

地球研に入って、3か月目のB3の坂です。三日間の気象学会のことです。

大学に入って、学会と言う言葉は何度も耳にしていましたが、どんなものなのかわからず新幹線で旅立った今回でした。写真は、学会が開かれたジャックの塔です。外観がとても素敵でした。また、中にいた案内人の女の人に横浜三塔がどのようにできたかも聞くことができて感銘をうけました。初日に新幹線を使い、学会の会場がある関内でおりました。すごく雨が降っていたのにも関わらず、傘を買っていなかったため横浜について初めての出費が傘とはすごくつらいものでした。さて、本題ですが、ゼミで先輩方たちが発表したいた内容が学会ではさらにまとまっていて、どれもわかりやすいものとなっていて自分も数年後はそのようにできるようになりたいとおもいました。A会場の景観にはきれいで驚きながらたくさんの人たちの発表をきいていました。その中でも特に心に残ったのが、名古屋大学の方が発表していた、モンスーンによる、成層圏での対流交換とは、というものでした。なぜぼくがこの発表が心に残ったかというと、モンスーンと成層圏との関係はまだそれほど研究が進んでいないという一言が気にかかりました。つまり、その研究を自分がすることで新しい何かが得られるのではないかと思ったからです。また、パワーポイントの使い方がどの方も非常に聴く側の気持ちを考えてきれいにまとまったものであることがわかりました。

さて一日目の夜ですが、内容は井上君とかぶるものとなりますが、春に実習で同伴した東京学芸大学の方たちがわざわざ横浜まで足を運んでもらいました。まだ会うのは2回目ですがとても仲良くなって、実習や学会が他大学などと新たなつながりがもてる場でもあることがとてもよいものだと思いました。


2日目ですが、学会の会場に朝から行きましたが、すぐすると海洋研究開発機構JAMSTECに行きました。東北大、名大、私たちでJAMSTECを伺いましたが,あいにくの雨でした。雨なので気分が上がらなかったですが、いざ現場をおとずれるとそれは一変しました。一番驚いたのが、すごく高価なスパコンたちでした。そして、そのスパコンたちを支えるドーム状のような建物の役割がとても意味深でした!!私たち3年生以外はみなさん院生や博士の方々だったので、初めて見るものばかりにはしゃいでいる私たちとは違っていました。

その夜は井上くんと中華街に出て、有名人がたくさん訪れている?っで押していた店に入っておいしいものばかりを食べました。また、テレビなどでよく取り上げられている小籠包をたべてあまりの汁の多さにおどろきました。

3日目は朝から会場で発表を聞いて、途中合流した金井くん、井上くんの三人であの有名な赤レンガにいきました。行くまではただのレンガの建物だと思っていましたが、すごく歴史ある建物であることに驚きました。


3日間の学会での発表をきいて思ったことは、まだまだ知識不足であり言っていることが理解できるレベルにはまだまだ達していません。なので次に学会にいく機会があるとおもうので、それまでに必要最低限の知識は得たいですね。そうすれば、言っている内容がわかるようになり、すべてが意味深のものになるのではないかと思います。なので、地球研でたくさん勉強してさらなる学力向上に努めたいと思います。
また、自分が今後発表するのであれば、どうしていかなければいけないかを考えるいい機会となりました。

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春季気象学会@横浜

B3の金井です
春の学会に5/23~24にかけて参加しました。

大学生になって気象について研究するからには、学会に関わることがもしかしたらあるかもしれない。学会とはどのような雰囲気なんだろう→見に行けばわかる→行こう

という動機でした。金井なりに学会についての解釈を書いていきたいと思います。


会場は横浜の横浜市開港記念会館。ん~、建物の雰囲気がいい。20分くらいその建物の周りをうろちょろして中へ。座って学会の発表をひたすらきいていました。
なかなかその場で理解することができず、ひとり悩んでいました。まず日本語を理解できていない。僕にはボキャブラリーが足りないと反省。次回からは会場で出てくる専門用語をメモして自分で調べようと思いました。


午後は公開シンポジウムで科学者のコミュニケーションについてのお話を聞きました。周囲の人と話したり、空気砲でうたれたり、共振を説明するための道具を見せてもらったりと、また違った面白さがありました。科学を本気で楽しむことって大事です。そう思いました。


その後、中華街でご飯を食べ一日終了


次の日はB会場で新幹線の時間までお話をききました。
僕が一番印象深かったのは、このB会場での予報のお話でした。自分たちでモデルを作り、それを使って将来を予想しようとすることにロマンを感じました。
もっと知りたいと感じるような発表が多かったです。


学会の雰囲気は、自分が想像していたものよりも少しくだけた感じで、時々笑いが起こるような感じでした。でもその笑いのレベルが高く、知識のない人は一緒に笑えない。悔しいですね。いつか一緒にゲラゲラ笑ってやりますよ。


以上。次回も学会に参加したいと思いました。それでは。

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春の気象学会in横浜

  はじめまして、地球日記に初めて登場するB3の井上です。

今回521-24日まで横浜で開催されていた気象学会で、21-23日の3日間参加させてもらったときのことについて長々と書きたいと思います。


 

初めての学会ということで、少し奮発して新幹線で横浜へ!!

初日はかなりの大雨でびしょびしょになりながら会場まで歩きました。

すごくおしゃれな会場で、流石横浜って感じです。

学会では地球研の先輩方の発表を聞かしてもらったのですが、事前に研ゼミで発表を聞いていたものよりも本番ではさらに分かりやすく素晴らしい発表になっていて、流石先輩方はすごいなと感じさせられました。

 

この学会で聞いた発表の中で特に興味深かったものが、梶川義幸さんの(理研)「NICAMで再現された2012年のインドモンスーンオンセット」というものです。内容は難しかったのですが、「最近話題になった理化学研究所です」という前振りに心をつかまれ、さらに、パワポのまとめ方・話し方などの発表の仕方がとても上手で、分かりやすかったです。

どれだけ素晴らしい研究でも周りの人に伝えることが出来る力が必要だと痛感しました。

 

夜は、4月の乗船実習で出会った東京学芸大学の人たちが横浜まで出てきてくれて、1ヶ月ぶりの再会を果たしました。みんなでご飯を食べて盛り上がりました。このつながりは本当に大切にしていきたいものです。

 

 


2
日目は、外に出れば大雨、中に入れば晴れという奇妙な天気の中、JAMSTECという海洋研究開発機構の横浜研究所に行ってきました。見学ツアーに参加させてもらい、スーパーコンピューターやブタメンさんの水圧実験などを見させてもらいました。参加者の中で若々しい学部生が三重大の3人だけということもあってか、3人だけ興奮していてはしゃいでいたのが印象的です。でも、あの冷ややかな博士と修士の他大学生の目は忘れられそうにありません。



夜は、中華街で散策。チャーハンに餃子にシュウマイに小龍包にと満腹です。

泊まっているホテルが懇親会の会場という偶然に遭遇しながら、部屋でのサッカー観戦でロスタイムの決勝ゴールにさかと興奮!

 

 

最終日は、午前の発表を聞いた後新幹線の時間まで、みなとみらいと赤レンガを観光し、お土産を買って帰路につき、とても充実した日となりました。

 

 

長々となりましたが最後に、、事前に聞きたいと思っていた発表を聞くことができてためになったのですが、内容のレベルの高さに、自分の知識不足を痛感させられたのと同時に、これからもっと勉強をがんばっていきたいと強く思いました。今回の横浜での3日間は、初めての経験が多く非常にためになりました。来年も気象学会に参加したいです。そしてそのときには「あ~去年よりも分かるわ~」って言えるようになっていたいですね。それではまた。

 

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春季気象学会 (横浜) @田川


3年 田川です。

5月21~23日にかけて気象学会に参加させていただきました。
学会というもの自体初めての経験で、長い道のりでしたが、やっと自分も気象を勉強できる身になったような気がしました。

では、気象学会について書く前に少し余談を。。
私は20日の高速バスに乗り、横浜へ向かいました。私は皆と会場集合の予定だったのですが、バスの通路を挟んで隣の席を見てみると…ん??緒方さん⁉…間違いだったら恥ずかしいので話しかけることができず…数時間後、緒方さんから私にメールが!!
やっぱり隣の席の方は緒方さんでした(笑) 横浜に向かうバスで、しかも通路を挟んで隣の席とは!偶然すぎてびっくりしましたが、川崎駅まで緒方さんとおしゃべりをしながら歩くことができたのでとても安心しました…何せ、夜中に到着、しかも初川崎だったので。


やっと到着し、1日目。
私は前々から気になっていた 環境気象 の会場へ向かいました。
先輩方がいない分野だったので難しいことも多くありましたが、特徴的な気候の地域だからこそできる研究や健康と気象を関連づけた研究の発表を聞くことができ、新しい視野を得られたように思います。

また、この日の夜には、環境科学実習で前半組だった私ですが、後半組に仲間にいれてもらい、学芸大学の方と一緒に食事に行きました。とても楽しかったです!


2日目。
この日は、JAMSTECの見学会に参加させていただきました。
大雨の中大変でしたが、大きな地球シュミレーターやNECのSX9の見学など、本当に貴重な体験をさせていただくことができました。ブタメンカップの水圧実験も面白かったです。井上くんが、もしかしたら写真を載せてくれるかもしれません!
見学者のなかで、学部生は私たちだけでしたが、若いから、ということで少し興奮気味…でしたが、あたたかく見守っていただけてよかったです。

その後、私は次の日がフルコマだったので、一足先に夜行バスに乗り、キャリーバックをもってそのままフルの授業をうけました(笑)
かなりハードなスケジュールでしたが、とても楽しく、これからのよい刺激になりました。
まだまだ未熟者ですが少しずつ、頑張っていきたいと思います。


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三重大学 立花研
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非公開
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学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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