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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

2014春季気象学会@横浜verスズキ

こんにちはM2スズキです

521日から24日に行われた気象学会に参加してきたので,報告します.

 

秋学会では口頭発表をさせていただいたので,今回はポスター発表をしてきました.

口頭とは違い,自分の発表を初めて聞いてくださった方でも疑問に思った点をすぐに言葉にしてもらうことができ,ポスターのメリットをひしひしと感じました.

様々なアドバイスをもらい感じたことは,

【参考・引用文献をもう少し手広く探す】

ということです.

あと1年もない中で,修士論文をまとめるためには必要不可欠に感じました.

また おもしろい研究だね と嬉しいお言葉も頂いたので,これからも精進していきたいと思います.

 

興味を持った研究としては,

田中さん(東大)の研究で,気候平均の亜熱帯ジェットの位置がテレコネクションによって異なる.というものです.

発表ではWP,NPO,PNAパターンに注目されており,それぞれ東西では西に,南北では南に傾くが,その様相が異なるとのことでした.エネルギー収支解析を行い,WPパターンなどの北太平洋のテレコネクションは傾圧エネルギー変換が維持過程への最大の寄与と結論付けており,やはり物事はできる限り定量的に分析した方が聞き手にも印象深く残ると感じました.

 

初めての横浜だったので中華街や夜景を満喫して,か,,,,帰り,

翌日には観測のため長崎へ出発しました.(つづく)

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春季気象学会@横浜

どうも,koma2です.

皆も報告している気象学会の春季大会に聴講で参加してきました.
今回の個人的目玉は「局地風」の講演会が開催されるということです.

普段局地風研究の発表はなかなか聞く機会がないので,これはなんとしても聞かなくては!ということで,夜行バスに揺られながら横浜に向かいました.

結果としてはかなり面白かったです.
松本くんのブログにも書いてありましたが,筆保さんの広戸風のモデルによる再現実験などは興味深いですね.
論文も読んだことがあったのですが,最近モデルを使っている身としては上手く再現することの難しさをひしひしと感じました.
再現実験から,広戸風の発生時構造を特定していたのですが,こういう形で僕の対象の鈴鹿颪の話も決着付けたいですね.
また,東さんの「比良おろし」も以前に滋賀県の開かれたワークショップで聞いた話だったのですが,強風が発生する場所が移動する,またかなり狭い範囲で発生する比良おろしという物が面白かったです.
東さんの研究でも,解像度を50mまで上げた高解像度モデルの実験をしていて,比良おろしの局地性を再現していました.
話を聞きながら鈴鹿颪の場合を考えてたのですが,鈴鹿颪場合はそこまでの解像度は必要なさそうな気がしました.比良おろしほどの局地性は無さそうですし.

岩手大学の名越さんは,WEBカメラを使って岩手大学から雲を撮影し,波状雲を捉えたお話でした.
ちょっと前に僕が構築した研究室のwebカメラも,名越さんが使っているシステムをお借りして作らしてもらったので,この研究成果には興味津々です.
波状雲が特定の位置で停滞していることをカメラで捉えて,WRFで再現してみるという話だったのですが,三重大に設置したWEBカメラでも似たような事ができればなーと思いました.
鈴鹿颪発生時の雲を捉えてみたいですね..もう夏ですが..


以上,局地風の世界に参加した報告でした.

でわでわ...

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春季気象学会か~ら~の長崎丸!!―学会編―

ども、M2になりました松本です。とりあえず生きています。

5月の後半はイベントが続き忙しく充実していました。

まぁ、タイトル通りですが…52124まで横浜での学会に参加し、52629日まで長崎丸での観測に参加していました。移動日などを考えると9日間も旅(?)していたことになりますね。。。ちょっと疲れました。

 

さて、今回は学会編と題しまして、横浜の開港記念会館と情報文化センターで行われた春学会について書いていきます!!

 

今回の気象学会で初の口頭発表をさせて頂きました!!

まぁ初の全国で緊張しましたし、色々と大変でした。

モデルを使った感度実験について発表しましたが、現実とかけ離れた設定でみられたものは現実ではかなり影響が小さくなるのではというご指摘を頂きました。現実を見ていない部分が多々ありしっかりと見ていかなければと改めて思いました。

手厳しい意見でしたが、しっかりと受け止めて研究を進めていきたいと思います!!

 

では、気になった発表について少し述べていきます。

 

自分の研究が局所的な現象ということや研究の走りが「おろし風」であったこともあり、公開気象講演会の「局地風の世界」はどの発表も興味深いものでした。

しかも、研究の参考にさせてもらっている方々の発表だったので心躍りました!!

 

特に興味深かった横浜国立大の筆保さんの発表である「“広戸風”の正体」について簡単に紹介します。

広戸風は岡山県北東部の狭い地域にだけ吹くおろし風で那岐山を越えて発生する強い北風です。この広戸風は台風が紀伊半島南海上を通過する時に発生するみたいです。

非静力学メソスケールモデルを使用して観測では見られない広戸風の正体を探っていくというものでした。結果だけ述べますと台風が広戸風のトリガーなると言われていますが、さらに下層の北風と上層の南風という風の鉛直シアーが存在することが重要であることが述べられていました。また、風上側の谷の影響は無く、広戸風の発生メカニズムは風上山岳波ではないかということも述べられていました。

モデルを使っている身としては、ここまできれいに再現されていることにビックリしました。どのように再現させていったのか聞きたいところです。。。

 

色々な発表を聞き、初の口頭発表をし、未来の先輩(上司??)の方々とお話させてもらったりととても濃い学会となりました。

先生から釘をさされていますが気を抜かずに研究を頑張っていこうと思った松本でした。

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2014年春季気象学会@横浜

こんにちは、B4堀口です。
5/21~5/24 気象学会に行ってきました!
開港記念会館と情報文化センターの2つの会場で行われました。

会場の開港記念会館の外観です
横浜に行くのは初めてだったのですが、開港記念会館はじめお洒落な建物が多くてどきどき。笑


さて、気になった研究発表について紹介させていただこうと思います!
完璧に理解出来ている訳ではないのでうまく紹介できていないかもしれませんが、、、

・大会第3日目 A306「水平解像度 2km の非静力学モデルを用いた狩野川台風(TY195822: 
IDA)の再現実験」
強い台風に見られる急激な気圧低下をモデルで再現し、そのときのインナーコアやその外の様子を見ていくという内容でした。
急激な気圧低下を再現するためにはインナーコアで対流活動があり上層まで湿度が高いこと、台風の中心軸が立っていることが重要であるというところが印象に残っています。
もともと台風に関心があったのですが、この発表を聞いて台風の再現実験に強く興味を持ちました。

・大会第3日目 A309「2013 年台風 30 号の最大強度 895 hPa の再現シミュレーション」
こちらも大会3日目の研究発表です。。。
台風30号の最大強度の再現に注目した発表でした。
発表の中で1kmの解像度なら再現可能で333m解像度が一番ベストトラックに近く、3kmの解像度では再現できないという趣旨の事を言われていて、私はそれを聞いても発表中なんとなく流していたのですが、質疑の時間に台風30号はつまっている構造だったため、1kmという細かい解像度を用いなければ再現できなかったのではないかと仰られている方がいて、なるほど、と思わされました。

また、4日目のポスターセッションの時間に口頭発表の会場を使って行われただいち2号の打ち上げライブビューイングが圧巻でした!
打ち上げ前のカウントダウンから打ち上がる瞬間の緊迫感が半端なかったです



今回の学会では船で仲良くなった方との再会もあり、新たな方々との出会いもたくさんあり、人との縁という意味でも行って良かったなあと心から思うことが出来ました。
偶然お昼をご一緒させていただいた方が学会後に控えていた長崎丸乗船でご一緒する方ということが分かって勝手に安心したり。笑
横浜中華街の近くということで中華を満喫しつついろいろなお話を聞かせていただきました。

簡単ですが以上で気象学会のレポートを終わらせていただきます、ではでは!

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メソ研&気象学会

どーも,お久しぶりのにしかわですemoji
5月20日にメソ気象研究会@気象庁,
21日~24日に気象学会@横浜に参加してきましたemoji
今回のメソ研のテーマは『台風~発生・発達と日本への影響~
自分の研究テーマと直接関係ありませんが,
激しくウズウズしている現象は大好きですemoji
どの発表もとても勉強になりましたemoji
特に『へぇーーー!!知らなかった!!!!』と驚いたことは,
北畠さんのご発表での
・台風(熱帯低気圧)は暖気核を持ち,対称な構造をしている
・温帯低気圧は寒気核を持ち,非対称な構造をしている
⇒暖気核を持ち非対称な構造をしているのは,台風が温帯低気圧化している遷移過程の時
ということ。
台風の研究者の方々にしたら当たり前のことなのかもしれませんが。。。
立花研の台風研究者,ななちゃん&中田くんが対象としている台風も
確か非対称な構造だったので,温低化している途中だったのか!?
さらに,筆保さんが発表された『pressure dip』も,
台風の最低気圧よりも低い気圧の値を出すなんて不思議な現象だなぁーと,
とてもワクワクしましたemoji
やっぱりメソスケールの現象って身近で不思議で面白い!!
秋学会ではどんなテーマなのか,今から楽しみですemoji
さて,今回の気象学会は自分の発表はなかったのですが,面白い発表が満載でした。
気象工学の吉田さんのご発表は,
PAR(Phased Array Radar)のデータを用いて大雨を早期に探知するというもの。
時間分解能の細かいPARの三次元のエコーによって,上空の大雨予備雲を探知。
時間経過とともにその強いエコーが下りてくるため,ベクトルの外挿を行うことで
大雨の降る到達予想域を推定するという内容でした。
こういうレーダーの使い方もあるのか!と,驚きました。
気象研の川合さんは海洋下層雲の鉛直構造の日変化について発表されていました。
夜間になると雲頂での冷却が強くなり,積乱雲ほどではないが対流が活発になったり,
夜に雲頂でのエントレインメントが盛んになるなどの影響により,
下層雲の雲頂は夜間に高くなるという日変化があるそうです。
2012年の3隻同時観測中も下層雲はよく出ていたと思うので,
雲頂の日変化がどうなっているのか見てみたいと思いました。
モンスーンの特別セッションでは,同じ『モンスーン』というキーワードでも
地域やスケールの異なるいろいろな現象の話を聴くことができ非常に楽しかったです
ただ,裏番組で中高緯度大気の相互作用もやっていて,
こちらも面白そうな発表が多かったので,片方しか聴けなかったのが残念でした…emoji
学会といえば若手会や懇親会も楽しみの一つ
若手会は2次会からの参加でしたが,いろんな大学の学生とお話しすることができましたemoji
さらに,立花研の卒業生たちとも会うことができたり,
ウェザーニューズの方々ともご一緒できたりと,夜もとても満喫できましたemojiemoji
秋学会@福岡は発表しますemoji
ので,7月1日の締め切りまでの面白い結果を出せるよう&論文書けるよう頑張りますemoji
ではではemoji

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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