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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

春季気象学会か~ら~の長崎丸!!―学会編―

ども、M2になりました松本です。とりあえず生きています。

5月の後半はイベントが続き忙しく充実していました。

まぁ、タイトル通りですが…52124まで横浜での学会に参加し、52629日まで長崎丸での観測に参加していました。移動日などを考えると9日間も旅(?)していたことになりますね。。。ちょっと疲れました。

 

さて、今回は学会編と題しまして、横浜の開港記念会館と情報文化センターで行われた春学会について書いていきます!!

 

今回の気象学会で初の口頭発表をさせて頂きました!!

まぁ初の全国で緊張しましたし、色々と大変でした。

モデルを使った感度実験について発表しましたが、現実とかけ離れた設定でみられたものは現実ではかなり影響が小さくなるのではというご指摘を頂きました。現実を見ていない部分が多々ありしっかりと見ていかなければと改めて思いました。

手厳しい意見でしたが、しっかりと受け止めて研究を進めていきたいと思います!!

 

では、気になった発表について少し述べていきます。

 

自分の研究が局所的な現象ということや研究の走りが「おろし風」であったこともあり、公開気象講演会の「局地風の世界」はどの発表も興味深いものでした。

しかも、研究の参考にさせてもらっている方々の発表だったので心躍りました!!

 

特に興味深かった横浜国立大の筆保さんの発表である「“広戸風”の正体」について簡単に紹介します。

広戸風は岡山県北東部の狭い地域にだけ吹くおろし風で那岐山を越えて発生する強い北風です。この広戸風は台風が紀伊半島南海上を通過する時に発生するみたいです。

非静力学メソスケールモデルを使用して観測では見られない広戸風の正体を探っていくというものでした。結果だけ述べますと台風が広戸風のトリガーなると言われていますが、さらに下層の北風と上層の南風という風の鉛直シアーが存在することが重要であることが述べられていました。また、風上側の谷の影響は無く、広戸風の発生メカニズムは風上山岳波ではないかということも述べられていました。

モデルを使っている身としては、ここまできれいに再現されていることにビックリしました。どのように再現させていったのか聞きたいところです。。。

 

色々な発表を聞き、初の口頭発表をし、未来の先輩(上司??)の方々とお話させてもらったりととても濃い学会となりました。

先生から釘をさされていますが気を抜かずに研究を頑張っていこうと思った松本でした。

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2014年春季気象学会@横浜

こんにちは、B4堀口です。
5/21~5/24 気象学会に行ってきました!
開港記念会館と情報文化センターの2つの会場で行われました。

会場の開港記念会館の外観です
横浜に行くのは初めてだったのですが、開港記念会館はじめお洒落な建物が多くてどきどき。笑


さて、気になった研究発表について紹介させていただこうと思います!
完璧に理解出来ている訳ではないのでうまく紹介できていないかもしれませんが、、、

・大会第3日目 A306「水平解像度 2km の非静力学モデルを用いた狩野川台風(TY195822: 
IDA)の再現実験」
強い台風に見られる急激な気圧低下をモデルで再現し、そのときのインナーコアやその外の様子を見ていくという内容でした。
急激な気圧低下を再現するためにはインナーコアで対流活動があり上層まで湿度が高いこと、台風の中心軸が立っていることが重要であるというところが印象に残っています。
もともと台風に関心があったのですが、この発表を聞いて台風の再現実験に強く興味を持ちました。

・大会第3日目 A309「2013 年台風 30 号の最大強度 895 hPa の再現シミュレーション」
こちらも大会3日目の研究発表です。。。
台風30号の最大強度の再現に注目した発表でした。
発表の中で1kmの解像度なら再現可能で333m解像度が一番ベストトラックに近く、3kmの解像度では再現できないという趣旨の事を言われていて、私はそれを聞いても発表中なんとなく流していたのですが、質疑の時間に台風30号はつまっている構造だったため、1kmという細かい解像度を用いなければ再現できなかったのではないかと仰られている方がいて、なるほど、と思わされました。

また、4日目のポスターセッションの時間に口頭発表の会場を使って行われただいち2号の打ち上げライブビューイングが圧巻でした!
打ち上げ前のカウントダウンから打ち上がる瞬間の緊迫感が半端なかったです



今回の学会では船で仲良くなった方との再会もあり、新たな方々との出会いもたくさんあり、人との縁という意味でも行って良かったなあと心から思うことが出来ました。
偶然お昼をご一緒させていただいた方が学会後に控えていた長崎丸乗船でご一緒する方ということが分かって勝手に安心したり。笑
横浜中華街の近くということで中華を満喫しつついろいろなお話を聞かせていただきました。

簡単ですが以上で気象学会のレポートを終わらせていただきます、ではでは!

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メソ研&気象学会

どーも,お久しぶりのにしかわですemoji
5月20日にメソ気象研究会@気象庁,
21日~24日に気象学会@横浜に参加してきましたemoji
今回のメソ研のテーマは『台風~発生・発達と日本への影響~
自分の研究テーマと直接関係ありませんが,
激しくウズウズしている現象は大好きですemoji
どの発表もとても勉強になりましたemoji
特に『へぇーーー!!知らなかった!!!!』と驚いたことは,
北畠さんのご発表での
・台風(熱帯低気圧)は暖気核を持ち,対称な構造をしている
・温帯低気圧は寒気核を持ち,非対称な構造をしている
⇒暖気核を持ち非対称な構造をしているのは,台風が温帯低気圧化している遷移過程の時
ということ。
台風の研究者の方々にしたら当たり前のことなのかもしれませんが。。。
立花研の台風研究者,ななちゃん&中田くんが対象としている台風も
確か非対称な構造だったので,温低化している途中だったのか!?
さらに,筆保さんが発表された『pressure dip』も,
台風の最低気圧よりも低い気圧の値を出すなんて不思議な現象だなぁーと,
とてもワクワクしましたemoji
やっぱりメソスケールの現象って身近で不思議で面白い!!
秋学会ではどんなテーマなのか,今から楽しみですemoji
さて,今回の気象学会は自分の発表はなかったのですが,面白い発表が満載でした。
気象工学の吉田さんのご発表は,
PAR(Phased Array Radar)のデータを用いて大雨を早期に探知するというもの。
時間分解能の細かいPARの三次元のエコーによって,上空の大雨予備雲を探知。
時間経過とともにその強いエコーが下りてくるため,ベクトルの外挿を行うことで
大雨の降る到達予想域を推定するという内容でした。
こういうレーダーの使い方もあるのか!と,驚きました。
気象研の川合さんは海洋下層雲の鉛直構造の日変化について発表されていました。
夜間になると雲頂での冷却が強くなり,積乱雲ほどではないが対流が活発になったり,
夜に雲頂でのエントレインメントが盛んになるなどの影響により,
下層雲の雲頂は夜間に高くなるという日変化があるそうです。
2012年の3隻同時観測中も下層雲はよく出ていたと思うので,
雲頂の日変化がどうなっているのか見てみたいと思いました。
モンスーンの特別セッションでは,同じ『モンスーン』というキーワードでも
地域やスケールの異なるいろいろな現象の話を聴くことができ非常に楽しかったです
ただ,裏番組で中高緯度大気の相互作用もやっていて,
こちらも面白そうな発表が多かったので,片方しか聴けなかったのが残念でした…emoji
学会といえば若手会や懇親会も楽しみの一つ
若手会は2次会からの参加でしたが,いろんな大学の学生とお話しすることができましたemoji
さらに,立花研の卒業生たちとも会うことができたり,
ウェザーニューズの方々ともご一緒できたりと,夜もとても満喫できましたemojiemoji
秋学会@福岡は発表しますemoji
ので,7月1日の締め切りまでの面白い結果を出せるよう&論文書けるよう頑張りますemoji
ではではemoji

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2014年気象学会春季大会@オガタ


平成26年 気象学会 春季大会
大会期間中に発生した局所的な雷雨@横浜のランドマークタワー
お久しぶりです。緒方です。
今回は平成26年度気象学会春季大会に参加してきましたので、
そのレポートをしたいと思います。
とはいっても、今回の大会では発表者として参加した訳ではありませんでしたので、
こちらの研究室のメンバーの発表の様子や気になった研究などについて述べたいと思います。
気になる研究といっても今回は本当に南極に関する研究が少なかった印象です。。。
個人的には結構残念だったりします。夏にAOGSが予定されているからなのでしょうか。
とはいえ、いくつか南極や海氷に関する研究はありました。
C206:平沢さんの研究では南極氷床で見られた融解が南極の温暖化によるものかもしれないというアプローチから、
昭和基地の観測データなどを用いて解析されておられました。
私は南極の海氷ばかり見ていてあまり氷床に着目していなかったのですが、
確かに最近、南極の氷床融解や崩壊はよく見かける話題になってまいりました。
現時点ではまだ気温上昇が原因なのか、放射が原因なのかは判別つかないところだったと思いますが、
今後の解析が気になる研究でした。
C205:森岡さんはCGCMを用いて、インド洋の南北海面水温偏差から極向き熱輸送が起こり、
マスカリン高気圧を強化する研究を紹介してくださいました。
マスカリン高気圧の強化は南極方向へ低気圧と高気圧を運ぶ起因になるかもしれませんので、
そのあたりの気圧強化はとても気になります。
私もCGCMを使ってみたいとは思いつつも、まだ研究を詰める必要があるかなと感じております。
C203:山本さんは日本海が低気圧と北西太平洋に与える影響ということで発表で、
低気圧の1ライフサイクルに着目して詳細にその影響を解析されておられました。
日本海のような縁辺海は陸と海のコントラストがあり、縁辺海自体がよくある傾圧波の半分のスケールとなるが、
低気圧が日本海上で影響をうけることで、日本列島を挟んだ外洋へも影響を与えるという内容で、
大変興味深く聞かせていただきました。この考え方を自分の研究にも活かせたらいいなと考えております。



大会1日目の中高緯度大気・相互作用Ⅰのセッションはどれも面白く、
衛生のPathによってSST分布が違っていたり、CReSSの実験では対流が再現されず、霧が現れる結果といえど、
大きく見るとおおまかに再現されているようにも見えたり、雪と海氷の成長に関する研究も気になりました!
後半は地球研のメンバー達の発表の様子をちょこっとご紹介します。

 
はじめに鈴木さんの発表がありました。
過去の北極振動はその存在自体が疑問視されるほどあやふやなものでしたが、
近年の北極振動はその存在をはっきりさせてきており、その変動の要因は太平洋の変動にある…!
という内容だったと思います(色々と足りていなかったら申し訳ありません。)
遠目に何度か見ていたのですが、結構人が集まっていたように思います!
 
次に昼からの口頭発表で松本くんが昼一番の発表でした。
三重県北部の特徴的な気象に着目しその原因をWRFを使って解析しております。
今回は琵琶湖と伊勢湾のSSTが、三重県北部の雨量と関係がある…!というところまでの研究だったと思います。
質問として
・現実的に起こりうる琵琶湖の水温を1,2度と見積もると今回の結果は有意とはいえないのではないか?
・地形の効果はどうなっているのか?
といったものでした。質問に対し、松本くんはがんばって回答しておりましたー。
三重県北部での観測も行っているので、いつかそのデータが役立てばいいなと考えております。

 
この日の午後のセッションでは他にも安藤くんの発表がありました。
日本の気温と関連する日本周辺の海面水温分布についての研究だったと思います。
以前の気象学会で彼が発表していたような事例解析ではなく、長年のデータを用い、
1年の全期間においてどの季節(期間)の気温がどのような大気場、そして海面水温分布と関係しているのか、
の研究だったと思います。
私の個人的な感想では結構チャレンジングな研究であると思うので、
これからをとても楽しみにしております。


 
23日には中田くんの発表がありました。
2011年台風12号によって高気圧が強められ、台風の軌道が変化した!という研究だったと思います。
質問では
・Normalと2wayでは2wayの方が高気圧が強まったという結果は直感的に逆な印象があったので意外
・単純に地衡風の変化を見てみたほうがいいかも
・この研究では初期値が8月29日だが8月26日の方が現実的なラインが見れるかも
・13号からのロズビーウェーブを介した影響も考えれらないか?
といったものを受けておりました。
いろんな方に興味をもって頂いていたようなので、これから論文化作業頑張ってください(о'д')b




横浜の学会では一緒に船に乗った方々との久しぶり(?)の出会いなんかもあり、
大変楽しい夜を過ごさせていただいたり…
 
関東近辺にいる地球研卒業メンバーと久しぶりの交流を行ったり、


ランドマークタワーからう夜景を楽しみつつも、
このブログの一番上に貼ったような雷を間近で1時間近く観察していたり、


気象学会のシンポジウム含め、楽しいことが目白押しでした!


簡単ですが今回の気象学会のレポートはこれで終わりたいと思いますー。
学会に参加すると色々勉強になったり刺激を受けることができるので、
頑張らねば…という気持ちになります。。。。

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AGU2013@サンフランシスコ

こんにちは,にしかわですemoji
今年も残すところあと2日です。
早いですね。。。

報告が遅くなりましたが,12月9日~13日に行われた
AGU@サンフランシスコに参加して来ましたemoji
昨年も参加しましたが,やっぱり海外はドキドキ感が違いますemoji

サンフランシスコといえば,暖かい気候のイメージ。。。
ところが!!学会期間中サンフランシスコは寒波に見舞われ,
日本よりも寒いんじゃないかと思いましたemoji
ニュースでも,寒波による被害を頻繁に放送していましたemoji
最近の日本の天気予報もCG等駆使して進化しているな~と感じるのですが,
アメリカの天気予報もなんだか映像がものすごくカッコよかったemoji


さて,肝心の自分の発表は4日目でした。
学会後半に発表だと,ずっとヤキモキしてしまうので嫌ですねぇemoji
それでも何とか頑張ってきましたemoji
ただ,境界層のセッションだったためか,
乱流の発表をしている方のところには多くのお客さんがいたのですが,
なかなか私の発表に興味を持ってくれる方がいないemoji
それでも,足を止めてくれる方何人かには発表を聴いてもらえましたemoji
人数は少なかったですが,一人ひとりと熱い議論が出来たので良かったですemoji
特に,台湾のドクターの方が興味を持ってくださり,
いろいろとお話できました。
『観測はやっぱり大事だよね。
僕の研究室はPCの前に座って解析するばかりだから,観測ができるのは本当に良いね!!』
と言っていただきました。
観測良いねと言っていただけて,とても嬉しかったですemoji

楽しく発表はできましたが,
やっぱり今回も,英語力が全然足りないと実感しました。
質問に対して何度も聞き返してしまったり,
言いたいことが伝えられなかったり...
研究はもちろんですが,英語の力ももっともっとつけていきたいですemoji
2014年の目標です!!



他の方の研究で,面白かったものを1つ紹介しますemoji
台湾での梅雨前線に伴う降水についての研究です。
前線が西から東へ移動するのですが,台湾の地形と,
風の吹き込み方によって前線の進行が止まり,
台湾北部で長い時間停滞し,豪雨被害をもたらしたというものでした。
その被害で地下鉄が水没している写真もあり,
被害の大きさがわかりました。
地形の効果はやはり大きいですね...


それでは,よいお年をemoji





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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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