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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

気象学会秋季大会@仙台

どーも,にしかわですemoji


仙台で行われた気象学会秋季大会の報告ですemoji

私は18日に行われたメソ気象研究会から参加しました。
普段は竜巻等の激しい現象の話が多いですが,
今回は『静かなるメソ気象 --ヤマセ・霧・層雲--』
ということで,静かなメソ気象のお話でしたemoji
海霧や山霧を監視カメラで捉えた動画を見せていただいたり,
ヤマセ観測や航空機によるエアロゾル観測のお話だったり,
弱い降水の重要性についてや下層雲における放射の役割についてなど,
とても面白かったですemoji
下層雲の放射のお話は自分の研究でも放射計算を最近やったので,
大変勉強になりましたemoji
また,霧の動画はとても感動しました。
もくもく発達する積乱雲も大好きですが,
じわじわと形成される霧もすごく魅力的ですよね...emoji


個人的に今回の学会の目玉は,私も発表させていただいた,
『スペシャルセッション:中緯度海洋前線近傍の大気海洋現象』emoji
発表は,7分に収めなければ!!!と焦ってしまったり,
南と北を間違えるなど,反省点多数。。。
でしたが,発表後などにもコメントをいただき,
今後の研究の励みになりましたemoji
このセッションの発表はどれも興味をそそられるものばかりでしたemoji
愛媛大の郭さんの発表では,潮汐フロント周辺でのゾンデ観測結果を示されており,
暖水海上と冷水海上での大気の混合層の厚さの違いが,
盛夏と初秋で異なっていてるというものでした。
潮汐フロントのような小さなスケールの現象が大気に影響しているということが,
自分の研究との共通点しており参考になりました。
さらに,その影響が季節によって異なるということで,
小さなスケールでも(小さなスケールだからこそ??)
季節変化も重要になってくるんだなと感じましたemoji
JAMSTECの川合さんは,今年4月に乗船させていただいた白鳳丸の観測結果について
ご紹介されていました。
この観測でも多くのゾンデを上げ,面白そうな現象を捉えていそうなので,
今の研究はもちろんですが,こちらのデータもいろいろ見てみたいな。。。
なんてことを考えてしまいましたemoji
でもとにかく,今の研究を論文にすることを第一目標に頑張りますemoji


また,若手会に参加したり,
何年かぶりに懇親会に参加してみたり,
野中さんの祝賀会に参加したり。。。
他大学の学生や研究者の方などと交流を深めることが出来ましたemoji
学外に知り合いが増えると,学会がより楽しみになりますね~emoji


今回も,学会を十分に満喫できたと思います。
それではemoji

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秋季大会@仙台

どうも,koma2です.
すでに結構な数の報告がされていますが,今月仙台にて行われた気象学会に僕も参加してきました.
僕も緒方さん同様前回の仙台が初参加しだったので,学会の周期を一巡経験したのですね(参加していない地域もありますが).
今回は発表無しだったので,色々な発表を聞いてモチベーションupに繋がればと思い参加しました.
一つのセッションに居座るというよりは,プログラムをみてタイトル決めうちでふらふら会場を渡り歩いて見ていました,さすがに広くない会場とはいえ疲れますね.
このスタイルだとなかなかイスに座れず,あわただしい感じになります.
ただおもしろいのは,同じようなスタイルの人は結構いらっしゃる?ようで,会場に入って後ろに立つと大体同じような顔ぶれに会うような気がします(笑
毎回自分の興味のある発表が一件くらいある境界層のセッションに顔を出し,ヤマセや肱川あらしの話を聞きました.
ヤマセは,観測した年毎で混合層の厚みが違うヤマセを観測した話でした.違いが生じた理由をみるためMSMのデータを使って後方流跡線解析を行っており,空気塊の起源が違うことと,直近の海面水温の違いが混合層の厚みの違いを生じさせたと話していたと思います.
肱川あらしは,川(谷?)沿いにそって霧?が流出してくる様子を移した写真をみることができ,何度みても美しいものですね.実際に体験したいものです.WRFを使って再現実験をしており,確か解像度をあげることで,谷沿いの霧の流出を再現し,湾に出た後の扇状の流出も見ることができた.という話だったかと.
少しWRFをかじっている者として,再現できている様をみるのは羨ましい限りです.実際やるとなかなか再現させるのは難しい...
最近研究室にやってきた新しい計算機も松本くんの努力によって使用できるようになったので,またWRFを使って色々と遊んでみたいな~とは思いました.
ついつい計算機をつかうと研究とは関係ないよそ事にのめり込んでしまうので,注意が必要ですが..
極域研究集会ではニーオールスンの観測を話を聞きました.国際的な観測村を形成して様々な観測を行っているということで,この前北極に行ってきたおかげで俄然興味は湧きました.
一度は訪れて見たいですな...
また全然理解が追いついていないのですが,FALCON?というレーダーの話もあり,驚くべきことに研究者の方が設計から組み立て等を全て自前でやっているという話で,これは感動しました.
また藤田くんの報告にもありましたが,FALCON?によってうろこ雲が綺麗に解像されている図を紹介しており,美しいな~と感じましたね.
まあ,色々な発表がありましたが,この辺でご容赦を..
でわでわ..

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2013年秋季気象学会@緒方

緒方です。こんにちは!
今回は2013年秋季気象学会@仙台についてご報告したいと思います!
学会の開催期間は19日から21日だったのですが、
諸事情により18日の夜22時に仙台に到着しました。
仙台は2012年7月にあった3隻同時観測の帰り以来
です!なので1年と4ヶ月ぶりくらいでしょうか!?
ちなみにどーでもいいお話ですが、5年前の仙台での気象学会が私の初気象学会参加でした。
この時は傍聴だけだったので気楽なものです。
ただ、今回はこの5年前に使ったホテルと全く同じホテルを使うことになり、
なにやら年月の長さなのか短さなのか…を感じてしまいました…。
気象学会1日目
A会場でモデルを用いた研究の話を多く聞きました。
お昼ごはんはおしゃれなカフェ(?)でビーフシチュー。
東北大学の近くでランチを探すのはなかなか難しいんだな…(´・д・`)<まぁ三重大よりましです。
午後はC会場で山内くん、久野木さんなどの発表を聞きました!
自分が関わった観測の話や、一緒に観測した学生の研究を聞いてまわりました!
 
西川さん(D2)の百戦錬磨の発表「3隻同時観測で捉えられた黒潮続流域の霧 大気-海洋相互作用」も無事聞き終え、D会場へ。
研究室でお世話になっているJAMSTEC原さんが発表していらっしゃるところでした!
この会場では吉岡さん(M2)の発表が予定されておりました!
吉岡さんの発表では上昇・下降気流について2種類の方法を用いた検証の紹介があるのですが、
そこでの「驚くほど一致していたんです!!!!」の一言で会場に笑いがwww
バカにした笑いとかではなく、
吉岡さん自身の”予想外に一致していて本当にびっくりです!”みたいな調子の発言が会場にウケた感じでしょうか…。
良い雰囲気での発表でしたー。
吉岡さんの発表を聞き終えたらC会場へ戻りました。
小川さんの「南半球対流圏の気候トレンドにないする中緯度海洋前線帯に潜在的重要性」の発表からおじゃましました。
こちらの発表は京都の防災研
一度聞かせて頂いておりますが、勉強になります。
この日は個人的気象学会のメインセッション!極域連絡会でした!
18:15開始だったのですが、ちょっと遅れてしまったのですが会場狭い…。
ぎゅうぎゅうでした。。。しかし相変わらず内容が濃くて面白かったです。
今回は北極観測(特に雲)が主な議題でした。
ニールオルスンでの新しい放射レーダーや雲ゾンデを用いた観測やみらい観測での北極観測の話でした。
ただ、観測がこれから始まる!といった印象でしたので、
北極研究が進むにはもう少し時間がかかるかもしれない…といった印象も受けてしまいました。
ロマンいっぱいです。
2日目はちょこっと遅れつつA会場入り。主にCMIP5の話などを聞いてみた。冬季の話が多かったです。
A207の筑波大・早崎将光さんの「CMIP5による東アジア冬季モンスーン活動の再現性とその将来変化」という発表がとても興味深かったです!
私なりにざっくりメモしたところ、
温暖化してマイルドな冬「穏やかな冬」が起こるのか。
ここ数年は温暖化が騒がれながらも「コールドウィンター」が多く発生している。
20世紀と21世紀を比較すると西シベリアではマイルドになっているが、
しかし日本では北海道を除くエリアで日変化(前日からの差)が激しくなっている予想をしているモデルが多くあるらしい。
温暖化だからといって一概に暖かくなるわけではない。
ただ、確かに絶対値としては暖かくなっている様子…。
将来気候で強い低気圧が増える…それが関係しているか見えたら楽しそう…。といった内容だったと思います!
いやー!ワクワクする研究です!自分の研究もワクワクする研究にしたいですね!
今はまだ自分の研究は自分一人がワクワクする状態な気がするので、
皆さんに私のワクワクが伝わればいいなぁと夢見ながら研究する日々です。
ただ、本当に個人的なところ、研究者って自分がワクワクできればそれでいい人多いのかな…とも思えてしまいます。
制度上、そうは問屋がおろさないのですが、元をたどると研究者って個人的ワクワクを追求している人たちなのでは…と…。
お昼を食べてから午後は野中さんの発表を聞こうと思っていたのですが、メガ盛りのお店が想像以上に会場から遠かったこともあり、
諸々の都合により断念。
懇親会までに会場に戻り、懇親会を楽しませていただいた後、

山崎研の集まりに参加させていただきました!
すごい楽しかったです!!!!
山崎研の飲み会は私だけでなく、立花研の多くの学生も参加させていただきました!
気象研の吉田さんともお会いできて、研究の助言もいただけたので、
とても良い機会でした!
3日目。自分の発表があったため、焦って色々ホテルに忘れてきてしまいました…。
折りたたみ傘、ジャケット、お茶、ノート、マスク、4日前に引いた風邪を直してくること…などなど…。
レーザーポインターを忘れなかったことが奇跡の勢いでの忘れ物の嵐です…。
私の発表ではあまり質問が得られなかったのが残念でした…(´;ω;`)精進です。
ここ会場はどちらかと言うとごった煮な印象で、
三重大からの参加者では私の他にD304鈴木はるか(M1)「近年の北極振動の増幅と変調」と、
D307藤田啓(M2)「夏季ブッソル海峡上で観測された特徴的な気温鉛直断面とその維持メカニズムについて」という発表がありました。
二人とも外部の方からの質問にも落ち着いて回答しておりました!
鈴木さんは初めての気象学会発表お疲れ様です!
このセッションでは熱帯の海面水温が必ずしも高緯度の気圧に影響をあたえるわけではない!という一言が印象的でした。
午後はB会場でスペシャルセッション、近年における日本の冬の気象―気候変動、遠隔応答の枠組みからの理解―に参加しました。
B352の安藤雄太くん(M2)の発表「2012/13年の寒冬とAO・WPパターン・日本周辺の海面水温との関係」がありました。
彼ももう発表は手慣れたもので、しっかり自分の研究をアピールできておりました!
論文化ももうすぐでしょうか!楽しみです!
このセッションの後半はGRENE関係の発表が多くあり、
山崎先生や中村哲さんの発表がありました。
この研究は私の研究(南極周辺の海氷が大気循環に与える影響)に近いものがあり、
とても興味深かったです!海氷の変動が北極振動に影響を及ぼす…といったもので、
南極でも似たような研究があるので、私ももっと過去の論文を勉強しなければならないと感じました!
あと、私の勉強不足が露呈してしまうのですが、
確か最後の東大の森さんの発表の中で、
温暖化により下層では極が暖められ、赤道上はあまり変化無いので温度勾配が小さくなるが、
上空では赤道上が暖められ、極が冷やされるので水平南北方向温度勾配がきつくなり、
極では上層下層で温度コントラストが生まれる。。。という発言が印象的でした。
今後極の気象・気候がどのように変化していくのか…。。。
やはり極研究は熱いです!!!!
学会の報告はこれで終わりです。
あとはちょっとした雑談を残しておきます。
今回の気象学会は2013年11月19日から21日までありましたが、
24日には楽天の優勝パレードがあったみたいですね!
20万人(?)は集まったとか…。ちょっと見てみたかった気がします。ミーハーです。
あと牛たんおいしかったです!
東大の方に紹介していただいたこちらのお店の牛たんが最高でした!


そして最後に私のおすすめの仙台土産を紹介します。
仙台駅で売っている黒糖まんじゅうです!
全国津々浦々のまんじゅうを食べておりますが、
今のところ私はこの仙台の黒糖まんじゅうが一番美味しいと思っております!
皮のもちもち具合とあんこの絶妙なしょっぱさと甘さ…。
皮とあんこの見事なバランス…。
本当においしいのでみなさま次仙台に行くことがあれば、
緒方にこのまんじゅうをおみやげでください。
泣いて喜びます。
ではではそんな感じの2013年秋季気象学会でしたー!!!

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秋季気象学会@仙台 藤田ぁー!

どうもこんにちは。おふじです。
先日仙台で行われた秋季気象学会で発表をいたしましたので報告します。

私は、学会初日の19日昼に現場入りして、学会最終日の21日に発表して夜に帰りました。なので、初日の午前の部は見ることができませんでした。残念。

で、私自身の発表ですが、発表時間が6分と短かったこともありかなり苦戦しました。発表の流れも少し悪かったように思います。精進。

ポスターセッションで弘前大学の佐々木さんが発表していた『ヤマセの気団変質にかかわるSSTと熱フラックスは大気再解析データでどのように表現されているか』という発表が興味深かったです。
皆さんご存知ヤマセは夏の三陸に吹く冷たい風ですが、この風は親潮と黒潮に間のSSTフロントを通ってくるため、親潮黒潮フロントを再解析データがきちんと再現しているかによって熱フラックスが変わり、ヤマセの再現性に大きくかかわります。なので、各再解析データの親潮黒潮フロント再現性がどうなっているかを調べたのがこの研究です。

で。肝心の結果ですが、どうもNCEP-FNLのSSTデータはちょっと悪いみたいですヨ。


また、19日のセッション後に行われた極域・寒冷域研究連絡会に出席してきました。
最新のレーダーはすごいです。レーダーでうろこ雲が綺麗に見えていました。
主に「みらい」の新装備は北極観測の結果報告が主で、大変面白かったです。

20日には松島に行き、日本の観光名所の気象を肌で感じてきました。大変有意義でした。

では、これにて報告を終了します。

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初めての学会発表@仙台

M1スズキです
気象学会2013年度秋季大会で発表させて頂く機会があったので諸々報告します
今回面白いと思ったのは
大会2日目午前のA会場で行われた気候システムⅡのセッション中の
MIROC GCMを用いた
北極域温暖化増幅プロセスや冬季東アジアモンスーン活動についての発表で,
モデルで北極下層の温暖化増幅は再現されていること,その原因として下層雲が増えていることが言えるなど
普段はイメージしにくかった北極の気象について興味を持ちました.
また温暖化後にもcold surgeは東アジアで強くなり,温暖化しても「急に寒くなる日」がなくなるわけではないという結果と,
その解析方法(日の気温データに対し前日からの偏差をとる)が面白いと感じました.
何を求めるための計算なのか という事を意識し,自分も面白い計算を考えていきたいです.
今まで何度か学会には出向いていましたが,
あくまでも聴衆という立場で他人事のように受け止めている部分がありました
これまで研究集会やシンポジウムで発表させて頂くことはあっても
いざ学会となると緊張して話せなくなるんじゃないか,面白いと思ってもらえないのではないかと思う反面,
自分の研究はどのように映るのか楽しみでもありました.
終わってみれば6分という短い時間ではありましたが,質問やコメントを色々な方から頂き,
これからまた解析を進める上での励みになりました.

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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