こんにちは、さかたです
5月20‐23日にかけて、JpGU(Japan Geo science Union:日本地球惑星科学連合大会
名前が長いですね
)Meeting2012 に参加してきました。
私は、今回は、ポスターセッションという形で参加させてもらいました。何人かの方々に興味を持っていただくことができました。レジュメもたくさん!?持ち帰っていただけました。
では、私事で恐縮ですが
ポスター発表の結果を簡単に報告します・・・
今回の収穫
研究内容で考え直す点が出てきた
異なる分野の方に紹介するときに気をつけるべきことがわかった
特に興味を持っていただいた方
黄砂や火山灰など、ダストに関連する研究をされている方
いただいた感想
ダスト変動でのa期とp期の区分している点が面白い
a期p期の発想は新しい観点ですね
ダスト変動の対数と元の値の両方を比較するアイデアが面白い
ミランコビッチに関する研究は氷体積とCO2は知ってるけど、ダストは初めて聴いた
質問されたこと
氷体積とは何を指すのですか?(→他分野では比容を意味するようです。)
過去の年代はどうやって測定されるのですか?
ダストと氷体積、ダストとCO2 それぞれの関連性(相関)にはどのようなメカニズムがありますか?
a期とp期はどのように区分したのですか?若干、主観がありますよね。
p期でダストと気温との相関が低いのはなぜですか?
これからの課題
ダストと氷体積、ダストとCO2には、どのようなつながり(メカニズム)があるのか?
a期とp期の区分方法を見直す
p期でダストと気温との相関が低いのはなぜか?
とまぁ、このような感じでした。
ポスター発表(ポスター作るのはめんどいですが…
)は、
時間をかけてじっくりお話ができ、リアルな!?感想や意見が聞けてよかったです。
口頭発表とは異なる良さを実感できました
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他の参加者の発表について・・・
JpGUは、その名の通り、地球のみならず宇宙まるごとが研究の対象です。
ですので、当然、発表される内容もかな~り多岐にわたっています。
ということで・・・
せっかくなので、普段お目にかかれない研究を、興味の赴くままに
覗いてきました
しかし
他分野となると、私には難しくあまり理解できませんでしたが・・・
数ある研究の中でも、今年もやはり、地震や津波、火山、原発事故に関する研究例が多かったです。
地震に関しては、地震波に対して似たようなアプローチ(コーダ波に対する自己相関法とやら…)で研究されている方が多かったです。火山については、モデル等を用いて九州地方(桜島火山など)の火山が注目されていました。原発については、セシウムが海底に蓄積されるというお話等がなされていました。
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個人的に興味深かったものは・・・
やっぱり、ダストに関する研究です。「現代の」風性堆積物(ダスト)に関する研究事例が発表されていました。古気候の時間スケールではありませんが、このような研究は、私自身の研究にとっても参考になりそうです。
大まかに紹介すると、ダストの起源地として、粗粒ダストは現地性で、細粒ダストは風送塵といったことが述べられていました。この結果は、当たり前といえば当たり前かもしれませんが・・・。こういった実際の試料の現実的な分析結果は、力強い裏付けとなります。というのも、古気候学は机上の学論になりかねないからです
分野の枠を超えて、一見つながりのない研究も、実は、大きな鍵
を握っていることがあります。自分の専門だけに留まっていては、結局は、堂々巡りの意味のない研究で終わってしまいそうな不安にかられます。常に、あらゆる世界に対してアンテナを持っていきたいなぁ~と感じました
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