こんにちは、B3の舩橋です。
今回は9月23日・24日に三重大学で開催されたメソ気象セミナーについて。
気象大学校講師の北畠先生に「メソ気象の環境場としての総観規模気象擾乱」というテーマでご講演いただきました。
当日の講演の内容に入る前に少し脱線…
私は高校生の頃、気象大学校のオープンキャンパスに参加して台風に関する模擬授業を受けたことがあります。その年は8月初旬のオープンキャンパス直前、台風(=1812)が太平洋南岸を西進するという出来事がありました。当時はメディアや高校生の自分にとって「台風は本州付近では東進する」ことが常識だったので、「常識外れな台風」と受け止めていました。しかし、その模擬授業で「この台風の動きは寒冷渦の作用によるものであり、寒冷渦の影響で台風が独特な動きをすることは決して珍しいことではない。十分これまでの科学で説明できることです。」とはっきり述べられ、強い衝撃を受けました。
かれこれ4年前の出来事で記憶は決して鮮明なものではありませんが、おそらくその時の講師も北畠先生だったのではないかと思います。こうして再び先生のお話を聞く機会に巡り逢うことができて、とても嬉しいです。
さて、時間を現在に戻しましょう。
今回のメソ気象セミナーは気象庁HPでも公開されている「総観気象学」の内容を多く含んだものでした。私も以前から「総観気象学」の存在には気づいていましたが、正直一人ではとっつきにくい難易度だったので放置を続けていたのが正直なところ。しかし、北畠さんは比較的数式展開を突き詰めるというよりは現象のイメージに重きをおいて解説してくださりわかりやすかったです。
特に印象に残っているのはQベクトルの利用について。(私の経験が浅いのも理由の1つかもしれませんが)気象系の研究集会・ゼミなどでもなかなかQベクトルに関してお目にかかる機会はない印象ですが、どんな現象をとらえるのに有効か、事例ごとのQベクトルのふるまいに関する説明もあり、少しは自分の知識として落とし込めたような気がしています。
ただそうはいっても、この説明を理解するには自分の持ってる知識が足りないな…と思うことは何度もありました。気象学における基礎知識はゼミなどを通してもっと身につけて、いつか今回の資料を振り返った時に、理解できるところが増えていればいいなと思います。今回も余談が入ったので長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
[1回]
PR
COMMENT