どーも,にしかわです
海洋学会@北海道に参加して来ました。
出発は波乱に満ちていました...
16日の予定の便と台風の接近がドンピシャ
もちろん欠航です。
初めてのハプニングに多少パニクりながら,
なんとか翌日,成田から向かうことが出来ました
台風一過ためか,上空は雲がほとんど無く,
地上の様子が良く見えました。
台風の爪あとというのか,茶色くなった川や...
河口から流れ出る泥水...
そのほかにもキレイな潮目のようなものや,
波の模様がキレイでした
さてさて,そんなこんなでたどり着いた北海道
学会期間中を通して興味深い発表がいろいろとありましたが,
今回の個人的なメインは大気海洋相互作用の特別セッション
気象と海洋のコラボレーションで,とても面白かったです。
東北大の早坂先生は,海洋上の下層雲の物理特性について,
発表されていました。
自分の研究テーマにとって,とても参考になりました。
また,特に北太平洋域での下層雲に注目した内容で,
『北太平洋中央のあたりは大気よりも海が冷たい。
にもかかわらず,雲粒の大きい雲が常に存在する。
なぜ維持されているのか??』
というテーマは,未だ詳細が解明されていないということで,
ワクワクしました。
JAMSTECの川合さんは,3隻同時観測で捉えられた
SSTフロント南北での雲底高度の違いについて。
モデルでSST南北勾配を小さくすると雲底高度の南北差も小さくなる様子が
クリアに表れていて興味深かったです。
愛媛大の笠毛くんは,東シナ海上での降水について。
黒潮に沿う風向(北東風)の際には黒潮上で強風となることで,
風速のシアが発生し,局所的な高・低気圧を形成。
それが収束を伴うことで,降水量が増加する。
風向が黒潮に対して直交か並行かという点が,
局所的に降水量に影響しているという内容は,非常に面白く,
同期として負けてられない!!と気合が入りました
JAMSTECの伊藤さんは,台風強度の予測と海の関係について。
高解像度の大気海洋結合モデルと,現業のGSMやMSMとの結果を比較したところ,
結合モデルでは台風強度について精度がよくなっていました。
台風のかき混ぜ効果に伴う海面水温の低下が,
台風の発達に非常に効いているということがよくわかりました。
また,進路については結合モデルとGSM,MSMはあまり違いが無いそうです。
台風が発生した後のSSTは,台風の進路にはあまり影響しないようだと,
おっしゃっていました。
懇親会では海洋生物・化学系の同期と知り合うことが出来たり,
いろんな方と話すことが出来,美味しいものも飲み,食べ,
満喫しました
おまけ
札幌管区気象台が,30分くらいのところにあったので,
朝のゾンデ放球を見学しに行きました。
見学後,気象台の前で写真を撮っていたら,
職員の方に声を掛けていただきました。
なんと,その日は週に一度のオゾンゾンデの放球日
日本では,札幌,つくば,沖縄の3箇所だけとのコト。
『14:30にあげるから,良かったら見 においで~』
と言っていただいたので,お言葉に甘えてきました。
初めて見るオゾンゾンデ
ドキドキわくわくでした~
でかーーーーい
職員の方にもいろいろと説明していただきました。
突然お邪魔したにもかかわらず,本当にありがとうございました
学会だけでなく,空と海を満喫した一週間でした
ではでは,にしかわでした
[2回]
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